↑写真の日付は1994年9月15日となっている。12年半前か。ライダーは俺。わわわ、若い・・・。お顔はトリムしときました(笑)。もうバトルスーツ着てる。それにカットオフ、恥ずかしい。何気に林道なのであります。しかも普通ならばVmaxでは行かない(行けない)様な所なのであります。結構Vmaxで林道に走りに行っていた。この話はいずれ・・・。 ↑1995年春頃(多分)にはこうなっていた。ベースからグラフィックまで全て手作業のカッティング。一箇所異常に凝りまくった部分があったのだが、拡大写真が残ってなかった。残念。
で、このVmaxは何故か茶色いのだが、塗装では無い。エアダクトを除く外装部品に全面木目調フィルムを貼ってあるのだ。実際にコレを貼ったのはこの日付より1年以上前だったと思う。この写真は木目調の末期の頃。で・・・。
ちなみにどういう風に凝っていたのかというと、俺のトレードマークであるカブトムシ=MetalBeetle(カブトムシにVmaxのエンジンを組み合わせたイラスト)を手作業でカッティングした物なのであります。トレードマークの画像はこのブログの何処かにありやす。
フィルムの貼り方について。コリャステッカーなんかにも応用できるので、当ブログとしては珍しくパブリックな記事である・・・かも(爆)。
まず工法には二種類、ドライとウエット。
その名の通りドライは何も付けずに乾いた状態で施工する事であり、ウエットは粘着面に水分を与える事。「水貼り」とも呼ぶ。
まず真っ先に明記しておくが、基本はドライである。ウエットは、本来使わない筈の物を「便宜上」使う、と考えた方が良い。
手順の説明はウエットから。
ドライだと粘着面が被着体に触れた時に「ピチョッ!」とくっついてしまうので、この敏感な粘着力を鈍らせる為の方法である。
一般論としては、、、
霧吹きを用意し、水を入れる。中性洗剤を数滴たらし、粘着面と被着体にスプレー。水が付いているので位置を決めるのに何度もリトライ出来る・・・・位置を決めたらスクイジで水を押し出しつつ圧着。
この方法は実際に俺自身も仕事でやる事が多い。が、問題は中性洗剤を使う所である。不純物を粘着面に与える事になるのが問題なのである。この方法で施工するとしたら、可能な限り中性洗剤の量を減らさなければならない。
中性洗剤は「マ○レモン」等の「手に優しい」成分が多く含まれている物は避け、可能な限り純粋な洗剤を選ぶ。量の目安は、被着体や粘着面に吹き付けたときに弾かないギリギリの量。真水だと水滴は玉状になるが、洗剤を入れるとベターッと濡れる。ちょっとずつ洗剤を足して、弾かなくなった瞬間の量が良い。(洗剤のブランドにより、量にバラつきがある)洗剤を入れすぎると、FILM材料設計時の粘着力が得られないのである。
ウエットでの施工は、置いた後で位置調整が可能というのがメリットなのだが、その他「平均的な圧着力が得られる」というのも大きい。なので、ガラスFILMなんかはウエットの方が良いのである。
どんなに水を押し出そうとしても僅かには残ってしまうのだが、その水分は何処へ行ってしまうのか? 実はFILMはサランラップの様に呼吸しており、少しずつFLIMを通り抜けて蒸発するのである。洗剤入りの水を使用した場合、基本的に洗剤の成分は抜けないので、もしも洗剤を一定量以上混ぜたとすると粘着力に影響が出てしまう。なので、極力洗剤の量は減らさなければならない。場合によっては洗剤を入れずに単なる水を使う場合もある。
気をつけなければならない事がある。ミラータイプやヘアライン調のFILMは水分や空気を通さない。ウエットで貼ると水分が抜け切らずに残ってしまうので、ドライで貼らなければならない。加えて樹脂素材に貼る場合、樹脂は製造直後から暫くの間アウトガスを発生する素材がある為(素材にもよる)、最初にキレイに貼っても後で勝手にエアが入ってしまう事がある。経年後安定した状態ならば大丈夫であるが、ポリカーボネートだけは何年経ってもダメ。ミラータイプではない普通のFILMですら貼れない。(※中にはFILMを貼る為に表面処理した物もある)
ドライで貼る場合はウエットの時のように簡単に位置合わせをし直したり、一度くっつけた物を何度も剥がしたりくっつけたりの繰り返しができないので、不慣れな人がサイズの大きい物にいきなり挑むのは危険ではある。
ここでプロフェッショナルの俺が人に教える(新人教育等)時に伝授する秘技?を紹介。
↑この二枚のカット、何処が異なるのか?というと…。※判り難いかもそれないが、ガラスに貼り付けている。
右の写真では粘着面の中央付近が一番貼り進んでいるのに対し、左の写真では逆でフチの方が貼り進んでいる。
↑右は上手く貼れたが、左は最後に皺が入ってしまった。
右の場合は、自動的にシートを外側に引っ張りながら貼っている事になるが、左の場合は作業を進めるに連れて本来のシートの巾よりもどんどん狭くなっていく事になり、最終的に中央付近のシートが余ってしまう。余ったシートの逃げ場は既に無いので、皺が寄ってしまうのだ。※一応リカバリーする方法はある
コツはこれだけ。強制的に右の写真の状態を作り出してやればいい。※写真は解り易くするために、かなり極端にやっている。
コレが三次曲面であっても基本は変わらない。あとはその基本を如何に応用するかだけだ。話はまだまだ続くのだ・・・。
全然話は変わるが…。
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