サス2本目。
正吉君のヘボい走りで、約4ヶ月使用してきたリヤショックの状態がどの程度のものか、いざ御開帳。
抜いたオイルはこの有様。
今まで何回もリヤショックを分解してきたが、オイルは全て泡ブクブクだった。
分解する前の内部を確認することはできないのでカンでしかないけど、コーラ等の炭酸飲料と同じで、栓を抜くと加圧されていたものが開放されて泡が出るのだと思う。
今回は、伸び側の減衰力を調整するニードルの先っちょあたりへのスラッジが激しかった。オーバーホールにはいい頃合いといったところか。
これを見る限り、正吉君の65のリヤショックは最低でも年3回程度のメンテナンスを必要とするようだ。
サスペンションプロショップはパーツを超音波洗浄するとの事だが、ウチにはそんなものはないので、できる限り高い声で叫びながら洗うと同様の効果が得られる(ウソ)。
俺は残念ながらモスキート音すら聞こえないオッサンなので(寂)、超音波なんぞイランのよ(笑)。
なんかインナーパーツの形が少し違うような気がするけど、気のせいか?
一方でフロントフォークは、過去に定期的にオイル交換してきているけど、意外とオイルは汚れていなかった。先代マシンは1年近く交換したことが無かったにも関わらず、キレイなままのオイルが出てきたこともあったな。
今回は念のためチェックを兼ねてと思ったら、普通にドロドロ。
今までは一体何だったんだ?(笑)
その他、リンクのOH、前後ホイールベアリングのグリスアップ、ステムベアリングのグリスアップ・・・などなど。
ブレーキのエア抜き。
KX65はフロントブレーキのメンテナンスを頻繁にする必要がある。気のせいかもしれないけど、リザーバータンク内のフルードがとても汚れるし。
思い当たる節としては、正吉君というか65キッズはやたらコケるということ。マスターシリンダーやピストン、シリンダーカップに負担が掛かって、内部やパーツが削れるのではないかなぁと。
酷いと、シリンダーカップが破れてブレーキがスカスカになる。シリンダー内部が磨耗した状態で右側に転倒すると、ピストンが斜めに動いてポンプカップを損傷してしまうのではないかと考えている。
純正レバーのように、転倒時に自然にレバーが折れるようになっていればマスターシリンダーに負担が掛かり難いのだろうけど、ZETAのピボットレバーのような折れ難いレバーだとダイレクトにマスターに負担が掛かる。
不思議なことに、先代マシンであれだけイカレまくっていたシリンダーカップは、現マシンでは一度も交換していない(驚)。正吉君の手の小ささも考慮して、レバーをかなり握りこんだ位置で効くように調整してあることも長寿命化に一役買っているのかもしれない。
ちなみに、ウラワザ(笑)。
シリンダーカップ損傷は、二つあるカップのうち、必ずプライマリー側だけ。この小さなゴムの為だけにピストンをASSY(¥2250くらい)を購入するのに腹が立ち、コーキングで穴を埋めてみたことがある・・・が、これはダメだった。しばらく大丈夫なんだけど、強く握りこんだだけで抜けちゃう。
で、プライマリー側にセカンダリーのカップを取り付けてみたら・・・全然OK!!(笑) 内径が大きいので上手く力が逃げるのか、その後は損傷すらしなくなった(笑)。
ま、ご参考までに。
前置きが長くなった。エア抜きである。
全くの手作業でやると、鬼のように時間が掛かるのはご承知の通り。20年くらい前に手動式のMITY-VAC(マイティ・バック/専用のエア抜きツール)を購入して使っていたんだけど、これでも意外と時間が掛かるんで、その後は塗装用のスプレーガンをブリーダーに直結して使っていた(笑)。ホースを長くしておけばOK。ただ、あまり吸わないかな。
頻繁に使う工具ではないけど、これではあんまりだという事で、ちょっと考えてみることに。
スプレーガンの場合は、負圧を指先で確かめると、それほど吸っている訳ではない。ふと思いついたのが、吸い上げ式のブラストガン。吸い上げ式はあまりに効率が悪いので、今は直圧式に入れ替えており、吸い上げ式のガンは使っていない。これはかなりの負圧を発生する。
適当に手持ちの蓋付きの容器で作ってみたんだけど、全然吸わない。
どうやら容器の剛性が足りないのと、ニップル類が適当すぎて負圧が逃げているようだ。負圧をフルに生かすためには完全密閉する必要があるな、当たり前だ。
最終的にこうなった。
所有しているものだけで間に合わせるはずが、ホースニップルとジャム用の瓶で少しお金が掛かってしまった。
エアクリーナーBOXの中の汚れ。
マディの時よりも、ドライで埃が舞っている時のほうが汚れる。で、BOX内に付着した砂が洗車の水で泥となってこびりつく。
まあ、エアクリーナーエレメントそのものがキレイであれば、そのまま性能に影響するという事はないんだけど、ここが汚れていると、エレメントを交換するときにちょっと困る。
で、ここをジャブジャブ洗ったりするために「エアボックスカバー」なるものが売られているのだが、これが地味に高い。KX65用で¥4000以上。
無きゃ無いで何とかなるものだけに、買う気にならねぇ。
仕事で30mmほどの厚みのある発泡素材を使うので、これを形状に切って板を接着してやれば機能的には満たすと思ったが、せっかくなので少しマトモなものを作ってみた。
フラットでは見た目がイマイチなので、お手製の型でプレスしてみた。
TIGでくっつけて表面仕上げ。ゴムも平板から切り出した。
ボンデ鋼板っていうメッキした鉄なんだけど、メッキの層が邪魔で溶接しにくい。
在庫の缶スプレーの中で、今後最も使わなさそうな色をチョイス。手持ちの手回しのネジで固定する。
時給換算すると、買ったほうが遥かに安いことになる(笑)。
将棋の藤井四段が連勝記録を樹立して、世間を大いに沸かせた。ウチは地元なこともあって、メディアの取り上げ方も大きかったと思う。新聞一面に何度載った事か。
対するモトクロスでは、下田丈選手が世界一になった時って新聞に載ったっけ?
お金も掛かるし、ライダーに実力があってもマシンの調子が悪ければ結果は望めない。お金が無くてエントリーできない場合だってありうる。逆に、ライダーの実力は、ある程度までは金で買えるし、金があれば不利な部分を多少は補う事も出来る。それどころか、時間だって金を出せば買える。
金も時間も無い俺は、間違っても金持ちの人に勝つことはありえないが、もしも彼らに一矢報いる方法があるとすれば、工夫して物を作ることだろう。
これぞ戦う町工場!!
従業員募集中っす(笑)。ブラックです(爆)。
正吉君のヘボい走りで、約4ヶ月使用してきたリヤショックの状態がどの程度のものか、いざ御開帳。
抜いたオイルはこの有様。
今まで何回もリヤショックを分解してきたが、オイルは全て泡ブクブクだった。
分解する前の内部を確認することはできないのでカンでしかないけど、コーラ等の炭酸飲料と同じで、栓を抜くと加圧されていたものが開放されて泡が出るのだと思う。
今回は、伸び側の減衰力を調整するニードルの先っちょあたりへのスラッジが激しかった。オーバーホールにはいい頃合いといったところか。
これを見る限り、正吉君の65のリヤショックは最低でも年3回程度のメンテナンスを必要とするようだ。
サスペンションプロショップはパーツを超音波洗浄するとの事だが、ウチにはそんなものはないので、できる限り高い声で叫びながら洗うと同様の効果が得られる(ウソ)。
俺は残念ながらモスキート音すら聞こえないオッサンなので(寂)、超音波なんぞイランのよ(笑)。
なんかインナーパーツの形が少し違うような気がするけど、気のせいか?
一方でフロントフォークは、過去に定期的にオイル交換してきているけど、意外とオイルは汚れていなかった。先代マシンは1年近く交換したことが無かったにも関わらず、キレイなままのオイルが出てきたこともあったな。
今回は念のためチェックを兼ねてと思ったら、普通にドロドロ。
今までは一体何だったんだ?(笑)
その他、リンクのOH、前後ホイールベアリングのグリスアップ、ステムベアリングのグリスアップ・・・などなど。
ブレーキのエア抜き。
KX65はフロントブレーキのメンテナンスを頻繁にする必要がある。気のせいかもしれないけど、リザーバータンク内のフルードがとても汚れるし。
思い当たる節としては、正吉君というか65キッズはやたらコケるということ。マスターシリンダーやピストン、シリンダーカップに負担が掛かって、内部やパーツが削れるのではないかなぁと。
酷いと、シリンダーカップが破れてブレーキがスカスカになる。シリンダー内部が磨耗した状態で右側に転倒すると、ピストンが斜めに動いてポンプカップを損傷してしまうのではないかと考えている。
純正レバーのように、転倒時に自然にレバーが折れるようになっていればマスターシリンダーに負担が掛かり難いのだろうけど、ZETAのピボットレバーのような折れ難いレバーだとダイレクトにマスターに負担が掛かる。
不思議なことに、先代マシンであれだけイカレまくっていたシリンダーカップは、現マシンでは一度も交換していない(驚)。正吉君の手の小ささも考慮して、レバーをかなり握りこんだ位置で効くように調整してあることも長寿命化に一役買っているのかもしれない。
ちなみに、ウラワザ(笑)。
シリンダーカップ損傷は、二つあるカップのうち、必ずプライマリー側だけ。この小さなゴムの為だけにピストンをASSY(¥2250くらい)を購入するのに腹が立ち、コーキングで穴を埋めてみたことがある・・・が、これはダメだった。しばらく大丈夫なんだけど、強く握りこんだだけで抜けちゃう。
で、プライマリー側にセカンダリーのカップを取り付けてみたら・・・全然OK!!(笑) 内径が大きいので上手く力が逃げるのか、その後は損傷すらしなくなった(笑)。
ま、ご参考までに。
前置きが長くなった。エア抜きである。
全くの手作業でやると、鬼のように時間が掛かるのはご承知の通り。20年くらい前に手動式のMITY-VAC(マイティ・バック/専用のエア抜きツール)を購入して使っていたんだけど、これでも意外と時間が掛かるんで、その後は塗装用のスプレーガンをブリーダーに直結して使っていた(笑)。ホースを長くしておけばOK。ただ、あまり吸わないかな。
頻繁に使う工具ではないけど、これではあんまりだという事で、ちょっと考えてみることに。
スプレーガンの場合は、負圧を指先で確かめると、それほど吸っている訳ではない。ふと思いついたのが、吸い上げ式のブラストガン。吸い上げ式はあまりに効率が悪いので、今は直圧式に入れ替えており、吸い上げ式のガンは使っていない。これはかなりの負圧を発生する。
適当に手持ちの蓋付きの容器で作ってみたんだけど、全然吸わない。
どうやら容器の剛性が足りないのと、ニップル類が適当すぎて負圧が逃げているようだ。負圧をフルに生かすためには完全密閉する必要があるな、当たり前だ。
最終的にこうなった。
所有しているものだけで間に合わせるはずが、ホースニップルとジャム用の瓶で少しお金が掛かってしまった。
エアクリーナーBOXの中の汚れ。
マディの時よりも、ドライで埃が舞っている時のほうが汚れる。で、BOX内に付着した砂が洗車の水で泥となってこびりつく。
まあ、エアクリーナーエレメントそのものがキレイであれば、そのまま性能に影響するという事はないんだけど、ここが汚れていると、エレメントを交換するときにちょっと困る。
で、ここをジャブジャブ洗ったりするために「エアボックスカバー」なるものが売られているのだが、これが地味に高い。KX65用で¥4000以上。
無きゃ無いで何とかなるものだけに、買う気にならねぇ。
仕事で30mmほどの厚みのある発泡素材を使うので、これを形状に切って板を接着してやれば機能的には満たすと思ったが、せっかくなので少しマトモなものを作ってみた。
フラットでは見た目がイマイチなので、お手製の型でプレスしてみた。
TIGでくっつけて表面仕上げ。ゴムも平板から切り出した。
ボンデ鋼板っていうメッキした鉄なんだけど、メッキの層が邪魔で溶接しにくい。
在庫の缶スプレーの中で、今後最も使わなさそうな色をチョイス。手持ちの手回しのネジで固定する。
時給換算すると、買ったほうが遥かに安いことになる(笑)。
将棋の藤井四段が連勝記録を樹立して、世間を大いに沸かせた。ウチは地元なこともあって、メディアの取り上げ方も大きかったと思う。新聞一面に何度載った事か。
対するモトクロスでは、下田丈選手が世界一になった時って新聞に載ったっけ?
お金も掛かるし、ライダーに実力があってもマシンの調子が悪ければ結果は望めない。お金が無くてエントリーできない場合だってありうる。逆に、ライダーの実力は、ある程度までは金で買えるし、金があれば不利な部分を多少は補う事も出来る。それどころか、時間だって金を出せば買える。
金も時間も無い俺は、間違っても金持ちの人に勝つことはありえないが、もしも彼らに一矢報いる方法があるとすれば、工夫して物を作ることだろう。
これぞ戦う町工場!!
従業員募集中っす(笑)。ブラックです(爆)。