THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

イスカンダルから送られてきた図面を参考に、ヤマトを製作開始

2008-10-26 19:25:34 | オフロード

恐らく誰も期待していないであろう「宇宙戦艦ヤマト」の製作を開始。
ヤマトは実在のものでは無いだけに、形状が曖昧である。大体からして3次曲面で構成されているため、アニメーションの世界ではそれをカンペキに表現できないから当たり前だ。
しかしヤマトの場合は、シーンや資料によってかなり形状が異なる。艦首の形状、魚雷発射口の処理、艦橋の窓の数、羽根の有無・・・当時小学生であった俺と、友人たちの間でも会話になる事が多かった。形状に関してのみではなく、さっき敵に砲撃を受けてモウモウと煙を上げていた艦橋が、次のシーンではキレイに直っていたりとか、いくらでも湧いて出てくるコスモタイガーとか・・・。
いずれにしても俺はヤマトの再現性を求めている訳ではないので、「とりあえずヤマトに見える事」を目標に、軽く工作してみたい。

 

材料は、とりあえず現時点ではダンボールを想定する。
金が掛からないし(仕事の材料に大判のダンボールで梱包されている物があり、いくらでも余る)、転倒した場合にも危険が少ないため。
だがヤマトは3次曲面。単なるダンボールでどうやって表現したら良いのか?

 

当初考えていたのは、デフォルメしてしまう事である。で、適当に絵を描いてみた。

Img_1898

雑でスミマセン。
これでもヤマトに見えなくも無いが、ちょっとなあ・・・、と。艦尾のノズルは簡単に製作できるであろう。

 

となると、ペーパークラフト的な発想で製作せねばならない。でも俺、ペーパークラフトなんてほぼやった事ないぞ。娘たちと既製のペーパークラフトの本で、昆虫シリーズを何体か作った事があるだけだ。まあその昆虫ペーパークラフトは非常に楽しかったのだが・・・。
既製のペーパークラフトにヤマトがあれば、拡大して製作するという方法もあるのだが、わざわざこのために買う事はできない。 数年前に実際にリリースされたことがあるらしい
仕方が無いので自分でやってみる。
俺はペーパークラフトには全く知識が無い。で、まず3次曲面のヤマトを、なんとか平面で表してみようと考えた。
コレを直感的に絵に描いたのがコレ。超適当です。

Img_1899

三角や四角の部品を切り貼りすれば製作は楽な筈。さらにその考えを推し進めて、角ばった部分をなだらかに製作してやれば、そこそこ見れるようになるのではないか?
で、さらにこの絵を元に、全くの無根拠、全くの直感で展開図にしてみた。下図は最終的にデータ化する事を想定してスキャニングした物である。

Img107

 

坂内2DAYSでマシンに仮面ライダーの架装をしたチームのHPで、デンバード製作時はミニチュアを試作したと紹介されていたので、俺も真似してみた。
微修正をしながら鋏で切り、テープで貼り合わせ・・・を繰り返して出来たのがコレ。

Img_1897

展開図を描き始めてからここまでで、何と所要時間30分未満(爆)。ちなみに仕事の合間にやってますw
ミスプリントのコピー用紙の裏を使用しているので、クタクタで全く腰が無い。

Img_1896

まあこんなモンで許して下さい。
足りない部分や細かい部分、波動法の発射口、錨などは、実物製作時に現物合わせにて製作する予定。

 

まあボチボチと進めるので、進行状況には期待はしないように!!!
・・・誰も期待してないか・・・(寂)

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地球滅亡まであと1ヶ月(本気にしないように!!)

2008-10-22 22:22:03 | オフロード

俺の人生に大影響を与えたマンガ(コミック、アニメ含む)が3つある。
一つ目、それは今までこのブログでも何度も書いてきた、池沢さとし氏の「サーキットの狼」。これは一度もっと深く掘り下げなければなるまい。
二つ目。1980年代中頃に少年ジャンプに連載されていたとあるマンガ。この話もまたいずれ。
三つ目。コレが今回の本題、「宇宙戦艦ヤマト」である。
 

上記3作の内、1つ目2つ目は直接的に俺の仕事や趣味・嗜好に影響を与えたのに対して、「宇宙戦艦ヤマト」はあまりのスケールのデカさに圧倒されたというカンジだろうか。
俺の頭の中にはヤマト以外の物は全て消え去ってしまい、何かに取り憑かれたかのように、毎日ヤマトの絵を書いていた記憶がある。
 
 

ヤマトは超スペシャリスト集団によって製作されている。
素晴らしきは、まず練りに練られたストーリー。正直なところ俺はドンパチ物(直接的に戦争の描写があるという意味)は好みではない。だが、遠い未来に地球が滅亡しそうだという実感の無い設定に、第二次大戦中に沈没した戦艦大和という実在の物が絡んできてリアリティを感じさせる。それまでの子供向けアニメや特撮ヒーロー物では、第一話から最終話まで一環して悪の集団の壊滅を目指してはいるものの、原則としてストーリーは一話ずつの完結である。ヤマトの場合はイスカンダルに行ってコスモクリーナーDを受け取るという使命が根幹にある。一話ずつにおいてある程度の一段落はあるものの、一話ずつ新しい怪人やナントカ仮面みたいなのが出てくるような稚拙なパターンはない。常に「つづく」というストーリー。次も見なければ・・・という気持ちにさせられる。
 
一方で、変身ヒーロー物のファンを喜ばせるかのような必殺技も盛り込まれている。
まず一つは波動砲。一般的なヒーロー物のように毎回毎回安売り的に発射しないところが、正に「最後の一撃」としての魅力を引き出している。
あと、ワープ。ヤマト以前にも「ワープ」という言葉を使った映画やテレビ番組があったかどうかは知らないが、この言葉は間違いなくヤマトが流行らせたものであろう。 ※「ワープ」は時空を歪ませて長い距離を近い位置に持ってくる事により速く移動できる架空のものだが、現在でも物理的な検証をしようという動きが続けられているようだ。海外では「スタートレック」が先行して使用している。
 
敵にも敵の事情があるという設定は、単なる子供向け番組の領域を超えている。俺もいまだに仕事で青いペンキが手に付く事を「デスラー総統」と呼んでいるほど、圧倒的存在感のある宿敵。
戦いだけでなく、人間愛や家族愛、恋愛感情にも気を遣って製作されている。コレがヤマトのストーリーを飽きさせないものとしている大きなファクターであろう。
 
キャラクターデザインは元々、松本零士氏が中心になってなされた物の様である。氏の描く絵は、機械などの無機物や昆虫、惑星などですらセクシーに見えてしまうところが最大の魅力だと思っている。他の手の加わっているアニメではその特徴は薄れているが、氏が直接描いたイラストは実に、実に素晴らしい。
 
主題歌。コレがまたイイ。

宇宙戦艦ヤマト2

宇宙戦艦ヤマト3

オーケストレーションも絶妙だし、唄もインパクトがある。これだけのシリーズ物で主題歌が一貫して使われる例は比較的少ないのでは? いまだにプロ野球の応援などでスタンダードとして使用されているのは、この曲の良さを証明している。またサウンドトラックがLP(!)化され、比較的メジャーな存在として出回っていたのも、ジャパニーズアニメーションとしてはかなり珍しかったと思う。何せ劇中のBGMが有名になってしまうのだ。そんな例は俺が知る限り、国内では他にははサザエさん、水戸黄門、暴れん坊将軍くらいのモンだ(コレは半分冗談デス。これらはBGMこそ有名になっているものの、水戸黄門は2005年、暴れん坊将軍は1999年にCD化。サザエさんは存在したようだが詳細は不明。この他個人的にアニメ・サントラとして高く評価しているのはルパン三世か)。
 

ヤマトのサントラの中でも俺が圧倒的にイチオシするのが宮川泰氏による「無限に広がる大宇宙」という一曲。

BGMなのにいまだ俺の心に奥深く突き刺さっている。これはジャパニーズアニメーション・サントラとしては最大の名曲の一つに挙げられるであろう。ヤマトⅠでは女性ヴォーカルによるスキャット、ヤマトⅡではインストルメンタルであった。このYouTubeの物は劇場版の「さらば宇宙戦艦ヤマト」のオープニングと思われる。
 
残念ながらそんな「宇宙戦艦ヤマト」にも幾つかの欠点がある。
まず、作者(必ずしも『原作』という意味ではない)がハッキリしない事。当時小学生だった俺は、銀河鉄道999などで名前の通りが良かった松本零士氏が原作であると思いこんでいたのだが(コレは必ずしも正解ではない)、その当時の俺ですらエンディングロールのクレジットに違う名前が表記されているのを見て、疑問を感じる事が多かった。時々児童向け雑誌やコミックでヤマトのマンガ(劇画)を目にする事もあったが、その度に作者が違う・・・。このあたりの事項が原因となっているのかどうかは俺には判らないし、俺が書く事でも無いと思うのでスルーするが、ファンとしては近年の著作権争いには寂しさを感じる物がある。
それと、劇場版とテレビ版で著しく結末が異なる事。劇場版では死んだはずの登場人物が、テレビでは次のシリーズに平然と現れる。これはシリーズを継続する為の苦肉の策だが、コレをヤマトを金蔓と考えてプライド無くストーリー変更した、と揶揄する声も多いようだ。
 
それでもヤマトという存在は、これらのネガを差し引いても余りある。
 
正に名作の条件が全て揃った「宇宙戦艦ヤマト」。
そのヤマトと田中麗震愚のコラボレーションを企画した。賢明な読者の皆様は、このアホな企画の内容はお分かりでしょう。
 
ターゲットは11月23日に滋賀県で行われるスクーターで田んぼを走り回るというエンデューロ、「滋賀國武舞杯どろんこレース」である。

 

関連ページ(スタッフブログ)

 
去年も出場する案はあったのだが、いつの間にか計画は消滅してしまった。
もう一つ、俺が以前から出場を狙っている国際コースを使用した耐久レースがあるのだが、1月と随分先に行われるにも関わらず、残念な事に既に出場枠は埋まってしまっている。
 
今年は出ずになるものかと、代表T中氏の指示により計画が実行に移された。
あの世界的に有名なT中氏率いる名門チーム、田中麗震愚がエントリーせぬわけにはいくまい。
え・・・? 勝ち?
モチロン狙いません(爆)。
主催者の意向に沿ってBBQ(我らが田中麗震愚内ではビービーキューと発音する)又は鍋がメイン。
メンバーの方は掲示板にて参加表明下さい・・・とT中さんが言ってました。
もしも田中麗震愚に入りたいwとかいうヒトは「田中麗震愚公式ブログ」に、非公開コメントにて連絡先を明記の上、そのアツい想いを語っていただければ幸いです。
何せ我がチーム代表は、あのT中氏ですぞ!!!

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更に素晴らしい埃の被りっぷり

2008-10-20 13:09:28 | オフロード

俺んトコにゃ、こんなのも放置されている。
何故か腐れ縁なスズキのスクーター。
 

Img_1868

俺は実はスズキが結構好きなのだが、どーにも買う勇気が出ない。大嫌いなホンダですら4台ほど所有した経歴があるのに、スズキさんは買えんのよ・・・。
過去に所有した事があるのは原付スクーターのみ。
 
以前オフクロと共有でセピアを使っていたのだが、コレはまた別のセピアでZZ(ジーツー)。
縁あってタダで貰った物。その時点で既に不動で(調子悪いからいらない、とかいう理由だった)、俺はエンジンを掛けた事すらない。ゆくゆくカスタムして遊ぼうと思って、そのまま置いていたのだ。
その放置期間は約6年。
 
何故に突然そのセピアZZを引っ張り出したのかについては、情報通でカンの良い方ならばお気付きかもしれないが、とりあえず現時点では伏せときます(笑)。
記事カテゴリーは何故にオフロード???(笑)
 

Img_1871

とりあえずバラしてキャブのチェック。負圧式のコックのお陰かデロデロにはなっていなかったものの、エアクリーナーエレメントは土に還る寸前であった。
始動系のどこかで引っ掛かりを生じている模様。キックペダルが下りない。
バッテリーは当然の如く死亡しているので、280馬邪から外して接続。だがやはりセルは回らない。
 
暫く色々やってみたところ引っ掛かりが取れたのか、突然セルが回りだした。
燃料経路にも不具合があるようで、負圧コックのホースを外して口で吸い、燃料をキャブへ落とす。
長いクランキングの後、エンジンが息を吹き返した。すんげェケムリ!!
 

Img_1873

それにしてもスクーターなんぞ久しぶりにイジったけど、面倒臭い!
ネジがBタッピング(当然+頭)かM6(10mm頭)ばっかりなのも笑えるが・・・。
 
この先しばらくのオモチャは、コイツかな。

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夜会、10年にしてゴールを迎える。

2008-10-19 12:25:55 | チョイ毒エッセイのようなもの

俺のバイク歴を敢えて年代別に分けるとするならば、3期に分ける事となるだろう。
 
第1期は、バイクに乗り始めてから22歳くらいまで。この頃は身の回りにバイクに乗っているヤツはほとんどおらず、ツーリングもオフ走行も全く一人。ただ、ホントに良く走り回ったなあ。何と年間4万キロ位走っていた。
 
第2期は、一緒に走る人が増え始めた23歳以降。某バイク屋の常連の人たちと走り始めて、友人の中でも最も付き合いの古いN造さんとはこの頃から。以前書いた事がある某PAでの集いもこの頃。当初はハイスピードで闇雲に走り回るスタイルだったが、次第に温泉やキャンプなどの機会が増え始める。
そして、とある集いが月一回の決まった日付に催され始めた。前出のPAでの集いは「バイク」の集まりであったが、コチラは「バイク乗り」の集まり。怖そうな人達wが集まって、珈琲片手にマッタリと語ろうという趣旨。我らが田中麗震愚代表であらせられるT中氏とはココで知り合う。現在では信じられないが、ロン毛だった(笑)。その後N目君と知り合ったのもココ。
要するに現在は単なるオッサンである我々の、大多数が独身で暇人だった頃の事なのである。みんなかなり青春を謳歌していたのではないですかw 最近付き合いの悪くなった人たちも、この当時は皆勤賞だったもんなあ。
そしてその集いは突然終了。各地区にバラけるような形で、幾つかの派生集会が始まった。三河地区中心に始まったのが「夜会」である。
 
第3期。その後俺は独立開業した事でバイクからは遠ざかり、Vmaxはカギを掛けたままのガレージの中で、埃と共に冬眠に入る。俺のバイクライフは年に一回「坂内2DAYSエンデューロ」を走るのみとなってしまった。もちろん「夜会」にもほとんど顔を出せず。だが、「夜会」は続いていた。
俺の記憶が正しければ夜会の第一回は10月だった気がするので(違ったっけ?)、2008年10月18日で10年と1ヶ月。第121回(!!)を数えた事になる。
そしてその節目の日を以って、終了した。

Img_1850_3

 
毎月この日だけはバイクに火を入れるんだ・・・という人も多かったはず。俺も今回、最後の夜会の為にVmaxをメンテしたのだ。
 
主催M野氏。

Img_1857

当初は「主催」というスタンスは取ってなかったが、10年の歴史をコツコツと築き上げた彼が大ボスである事は、誰もが認めるところであろう。
確か夜会が始まった時、メンバー中でも珍しく既に妻帯者。現在は2児の父。言っとくがウチの娘はやらんぞ。
本当にお疲れ様でした。
右下に写っている白い服の人(T中代表と疑惑説があった女性w)が「夜会」の命名者。
 
会費による収益は刈谷市役所を通して交通遺児に寄付されるとの事。
 

Img_1845

夜中の公園に何台ものバイクと、こんな集団がいたら怖いw でも皆礼儀正しく、紳士淑女であるヨ。

Img_1863

ナンか髪が若干ヤバい人も、以前はフサフサだったw

ウワァーーン、コワイようw

Img_1861

画面下部中央のオチビさんは某元ヘアスタイリスト氏wのご令嬢。

Img_1864

一年チョイ会わなかっただけで忘れられるとは・・・サビシイ限りw

ちなみにバイク乗りが集まっているものの、実はあまりバイクの話はしない。バイク関連の話をしたとしてもツーリングやキャンプの話が多いかな。

ケーキを持ってきたのは東浦町のカリスマケーキ職人。

Img_1853

我社HPのトップページにある写真は彼の店である。彼は何と夜会常連同士で結婚した。今や3児の父。

Img_1859

オーイ、漢字間違ってるぞ!!
 

Img_1860

ケーキはあれよあれよと減っていき、重要な文字の部分だけが残される所が日本人らしいw

Img_1865

Img_1866

 
30歳前後は、人生でも最も激動の時期。10年前はみんなこの年代だった。家庭環境、職場環境、地球環境がめまぐるしく変化する中で10年間もスタイルを貫いたのは素晴らしい。
後半はほとんど顔を出せなかったが、毎月18日にあの場所に行けば必ず皆に会える・・・というのは絶対の安心感であり、はたまた自分の身の回りの環境の変化を言い訳にした俺の、単なる驕りだったのかもしれない。
この10年の間に世の中はアナログからデジタルへと変化を遂げた。
一応某雑誌では毎月開催告知を出していたらしいが、それを見なくても決まった日、決まった時間、決まった場所に行けば会えるという究極のアナログ。
夜会はチームでもクラブでもない。出会いを提供する場所だったと思っている。夜会は幕を閉じても、付き合いは一生変わらない。
※俺が知る限りではWEB上には「夜会」を中心としたコミュニティは無い。意外な事に「夜会」を取り上げた個人Blogもかなり少ない。ご存知の方がいらっしゃいましたら是非お教え下さい。
 
来月も結局、誰か数人はあの場所へ行くような気がするのは・・・俺だけ??

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ペペロンチーノ街道の分岐点で、進むべきは右か左か

2008-10-18 20:25:55 | これはグルメなのか

俺の大学時代の恩師がいつも言っていた。
「良い料理人は材料を選ばない」・・・と。
 
「料理人」ってのはあくまで喩え話であって、俺の母校は料理学校でも何でもないよ、念の為。
要するに良い仕事人は限られた条件の中でも良い仕事をする、条件が悪くてもウデでカバーしてしまう・・・という意味である。
 
コレの正反対の言葉で「良い料理人は良い包丁を選ぶ」ってのもある。包丁じゃなくて材料だったかもしれないが、カンベンしてください。
コッチは良い仕事の為には良い条件が必要になるとか、良い仕事人は良い道具や材料を見極める事が出来るとか、仕事が始まる前から仕事は始まっている・・・というような意味。
 
個人的にはどちらも正しいと思う。
「良い仕事の為には良い材料と道具を使い、高い技術力によって最良の結果を引き出す事ができるのが、腕の良い仕事人である」というワケだ。
 
ところがここにも逆説がある。
仕事である以上はお客様のご予算を考慮した事をやらなければならない。良い材料を使いすぎた結果に予算をオーバーしてしまうのは、プロ失格である。
 
さて、過去の記事に何度も書いている事であるが、ペペロンチーノを作る上でニンニクの風味を引き出すのは非常に難しい。
調理法を工夫しながら、一度は一房を丸々一食に使用してみた事もあったが(笑)、ニンニク味になるだけで何故か風味は思い描いたほどは出なかった。
俺が今まで歩んできたペペロンチーノ街道では、常に中国産のニンニクを使用してきた。それは俺のペペロンチーノはリーズナブルである事を目標としているからである。
スーパーに並べられた中国産ニンニクの隣には、必ずヤケに値段の張る青森産のニンニクが置いてある。
中国産は一袋3房入りで¥100弱。
対する青森産は、一房で¥300~¥400。
その差10倍以上。
一体何が違うのだろうか?
 
冷静に考えて、全く同じ物が産地の違いだけで10倍の価格差を生じるとは考え難い。
例えば我々バイク乗りには有名な、某国によるジャパンブランドのコピーバイクや、コピーパーツ。
あれは似ているように見えてもクオリティにかなりの差があるとの事だ。価格差の代償が品質って事になる。
 
俺が大好きな映画「バックトゥザフューチャー」で、主人公マーティを乗せたタイムマシンに改造したデロリアンが過去に行き、故障してしまった時の事。
マーティはその時代のドク、即ちタイムマシンを発明する前の発明者の所へ赴き、デロリアンの修理を試みる。
未来の自分が発明したタイムマシンを修理するドクは、壊れた部品を見て言った。
「コレは日本製だ、壊れるのは当たり前だ」
この映画は1985年の物で、マーティが行った時代は更に30年前・・・つまり1955年。この時代はわが国の製品も信頼性は皆無であったのだ。
そこでマーティは答える。
「僕の時代は何でも日本製が一番なんだ」と。
 
いずれ世界の工場、中国の製品もそう云われる時代が来るのかもしれない。
だが現在の中国製品と日本製の差は、品質のみならずパッケージへの注射針の穴の有無など、原材料に「悪意」が含まれている可能性すら存在する。
ペペロンチーノ街道を共に旅する中国産ニンニクについては「よもやそんな事はあるまい」と信じ切って、苦楽を共にしてきた。
果たして何が違うのか?
以下は全てWEB上のみにて収集した情報を、俺なりにまとめた物である事をご理解いただきたい。
 
中国産、青森産と、産地のみで区分を表示されているが、実は両者は品種そのものが異なるのだそうだ。
中国産の物は在来種であり、青森産(ほとんどが田子町産)は「ホワイト六片種」という独自の品種のようだ。
JA田子町HP(くまなく熟読される事を強くお勧めする・・・なかなかアツいHPである)
 

Img_1824

実際に買ってきた青森産のニンニクと中国産の物を比べてみる。
中国産は外周に大きめの実があり、内周にも小さな実がある。
コレに対して青森産は遥かに実が大きく、中国産の様に二重になってはいない。
ア、アレ・・・? 六片ある筈が5片しか・・・(笑)。
 

Img_1825

両者の違いを見極める為、今までと全く同じ方法にてペペロンチーノを作ってみた。
中国産を使用してきた今までは、一食分に対して2~3片、あるいはそれ以上の量を使ってきたが、青森産は実が大きいので1片で充分である。
 

Img_1826

過去の記事に紹介した調理法との違いは、砂糖を軽く一さじ入れている事、スライスしたニンニクを初期段階で炒めた後に取り出して、カリッとした状態でトッピングとして使用している事。それと、バジルをパセリに変更した事。バジルもパセリも乾燥の瓶詰めの物なので、当然香りは異なるものの強烈な違いは無い。
 
なるほど、確かに青森産のほうがニンニクの風味が出るようだ。
中国産で失敗し続けたローストガーリックを、青森産の物でトライしてみよう。

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嗚呼、すばらしきホコリの被りっぷり

2008-10-16 03:37:16 | Vmax

Img_1821

た、確か前回Vmaxに乗ったのは去年の9月・・・。
それまではそこそこ乗っていたのだが、放置してしまったのは理由がある。
突然フケが悪くなってしまったのだ。薄い様な症状で、ロクすっぽアイドリングもしない。
 
V型4気筒のVmaxは、非常にメンテナンスが面倒臭い構造をしている。直4がうらやましいくらい。
当たり前だが単気筒のXRなんかはメチャクチャに楽。エンジン降ろすのもそれほど苦にならない。Vmaxはシフトスピンドルのシャフトなんぞ折れた日にや発狂するぞ、ホント。
 
不調の原因はキャブであることは間違いない。が、バラすのがメンドクセーー!!
1年前にダイヤフラムカバーの中身やら、油面やら同調やら、簡単な事だけはチェックしたのだが、この頃はXLRの作業が進行中であり、時間の無さと面倒臭さからそのまま放置してしまったのだ。
 
そんな事言っていても自動的に不調が改善される訳ではないので、バラし始めた。
んで、原因は3分で判明。4番のメインノズルが外れてる・・・(爆)。

Img_1815

 
Vmaxはダウンドラフトの負圧キャブ(CV=コンスタントバキューム)である。
普通のバイクに使用されているダウンドラフトはベンチュリーがある程度傾いた設計ではあるものの、あくまで「斜め」になっているだけである。
Vmaxは完全な90°。まあココがアメ車っぽくてカッコいいトコロでもあるのだが、お陰でメンテが超メンドイ構造となっている。

Img_1812

Vmaxの4連キャブのダイヤフラムカバーは、左右に2個ずつ配されている。そうすると当然ニードルはスライドピストンと共に左右から内側(車体中央)に向かって水平にセットされているワケ。
ホリゾンタルドラフトなどの普通のキャブの場合は、垂直に配されたジェットニードルはニードルジェットという筒の中に納められ、その先端部分にメインジェットがある。
Vmaxの水平のニードルの先っちょには、メインジェットは無い。何故かっちゅーと、当たりメェだ!! そこにはガソリンが無いのであるヨ。
メインジェットがあるべき場所にはメインジェットそっくりだが穴が無い部品(真鍮のネジ)がある。

Img_1816

ニードルの先端側には「ジェットブロック」という部品が垂直に取り付けられている。このジェットブロックの最下部にメインジェットが付いているのだ。

Img_1817

Vmaxのメイン系は、ニードルが納められたメインノズルと、その先端から90°下に向かってセットされたメインブリードパイプで構成されている。
今回外れたのはニードルが納められた「メインノズル」。前出のメインジェットのそっくりさんはジェットブロックとメインノズルを共締めしているのだ。
普通のキャブだと真下に付いているフロートチャンバーは、Vmaxはダイヤフラムカバーの真裏についている。そう、下じゃなくて横に付いているのだよ・・・。
 
この判り難い説明を理解した賢明な方々はもうお気付きでしょう。
フロートチャンバーの中身をイジるという事は、4体がブラケットによって組まれたキャブを、全バラにしなければならないのです。
 
お陰でVmaxの油面調整は最悪以外の何物でもない。何せ実油面・・・。まあウラワザはありますがね、一応。
メインジェットの交換だけはドレンプラグから行えるが、それ以外は全バラ。
面倒臭いだけなら良いのだが、バラすっちゅー事は同調が狂うという事である。単気筒から直4までならば普通の工具を持っている人であればキャブの掃除やキャブセッティングなどはできるが、Vmaxの場合はどうしてもバキュームゲージが必要になるワケですわ。バキュームゲージを持ってない人はVmaxのキャブをバラしたらいけませんよ。掃除したつもりがかえって調子悪くなりまっせ。
この他にもVmaxのキャブには珍しい事が幾つかあるのだが、それはまたの機会に。
 
ちなみに今回ネジが外れたのは、
俺の人為的なミスw
明らかに全体的にネジが緩め。指で回るネジもあった。5年程度放置したコイツを2年前に復活させた時、仮締めしたまま組んでしまったのではないか?
 
それにしてもMFバッテリー2連装、恐るべし。
サスガにエンジンは掛からなかったが、セルがそこそこ普通に回ったのには驚いた。オススメです(ウソ)。
 

Img_1818

充電完了して同調とってやれば動くでしょう。

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多少スローな休日

2008-10-13 18:12:34 | チョイ毒エッセイのようなもの

我社は年間を通して今の時期が一番忙しい。
数年前までは9月末から12月頭までがピークだったのだが、飲酒運転の取り締まりの影響か飲食店の新規出店が少なく、ここ数年は9月頭~10月がピークとなっている。
まあ今年も何とか当面のヤマは越えたかな・・・というところ。既に11月一杯まではそこそこ予定が入っているので、まあ一安心でもある。
ココのところの経済情勢を見ると、必ず日本にも酷い状態が吹き荒れるであろう。若干の心配をしないでもない。
 
このブログが放置気味となって久しい(笑)。280馬邪は洗車すらしてない(爆)。2~3日前までザボーガーの面すら付いたままだった。
毎年こんな時期に坂内24時間に出ているという事を、田中麗震愚メンバー皆様にはご理解いただきたい(笑)。
今年もこの間に、死にそうな生活を送っていたりとか、爆発事故に巻き込まれたりとか(髪の生え際が1cm後退)色々合ったのだが、ココに書くのも問題があるであろうからスルー。
 
さて。
世間では3連休の11日・12日・13日は、次女の運動会が雨天の為中止・・・というカタチで幕を開けた。
天気予報では直ぐに晴れると言ってたのに、水曜日に順延・・・。俺は水曜日は既に仕事の予定を入れてしまった。いまだに次女は「お父さんが運動会に来る」と思って、超ハイテンションだ。どうしましょ。
結局11日はそこそこ仕事して、12日。
娘2人とお出かけ。
 
ハイエースに娘たちを乗せて、自宅から会社へと移動。距離にして3kmほどなのだが、会社は地下鉄の駅から近いのである。パーク&ライドですな。
目的の駅まで行くには往復合計¥80高くなってしまうものの、より自由度の高い「土日エコキップ」を購入。地下鉄と市バスの一日乗車券である。
大人¥600、子供¥300。合計¥1200。
 

Img_1780

矢場町で下車して「ランの館」へ行く。実はこの日は無料開放日。
ランを中心とした花を植えて街中に庭園を造ったスペースで、客層の年齢層は高め。若いカップルですら比較的少なめであり、ほとんどが中高年層である。

Img_1782

子供たちは少々つまらなさそうだが、彼女たちも何度か目にした事のある「胡蝶蘭」や、ハロウィンの飾り付けには若干反応w
こういうのは親が子供に対して「興味を持つように」話をしてやらなければならないな・・・と、少し反省。
 

Img_1783

次に、名古屋市美術館へ。ここも無料開放日。
確か前日まで展示物の入れ替えの為に休館で、この日から常設展である。芸術の秋だっちゅーのにちょっとサビシイような・・・。
先ほどの反省を活かし、子供たちが興味を持つように話してみる。
最近になって書道展で表彰されるようになった小2の長女は、絵画やオブジェに興味を示し出した。
一方の年長の次女はというと、徒歩の疲れも伴って退屈気味。
俺は一応某●●●●、嫁さんも同様の短大出身なので、子供たちにもクリエイティヴな才能を植え付けたいところ。
次女もいずれ興味を示すだろう。そういえば俺も、母親には子供の頃から展覧会やコンサートに連れられて行っていた。彼女たちにもそうしてやらなければ。
 

Img_1784

ランチの為に繁華街へと向かう。
美術館は「白川公園」の中にある。そのはずれに差し掛かると、ちょっとアートなジャングルジム。
さっきまで疲れていた子供たち、なんで突然元気になるのかね?
 
俺は一応、仕事で普段から街中を良く知っているつもりなのだが・・・ランチの店を探しつつハタと気が付いた。ファミリー向けの店を知らない・・・。
仕方が無いので某Mでランチ。しかし子供たちは満更でもなさそうである。
その後、名古屋の目抜き通りへ。
 
良いタイミングであった。この日は「なごやまつり」の郷土英傑行列の日で、ちょうどそこを先頭集団が通り抜けるところ。
10分ほどウロついて、何とか見物できる場所をゲット。
子供たちもそれなりに興味を示しているように見えた。
 

信長隊。

Img_1789_2

信長の後に続く、信長最愛の「お濃の方」。

Img_1790

プラカードの上部に「化粧が」と付け加えたいw
 

秀吉隊。

Img_1791

次は我らが家康だぞってトコロで、娘たちがくたばり始めた(笑)。
行列が通り過ぎるのは結構長いんですワ。

 

にしても・・・。

実は俺、郷土英傑行列の公募に応募したいのだが、残念ながら応募条件を外してるんスよ。

インチキもできそうにない。・・・クソッ!!!!

 
 
娘2人は行列には飽きたが、まだ家には帰りたくないらしい。
次はオアシス21

Img_1794

仕事では何回も来ているが、俺自身観光では初めて。早速屋上へと向かう。
ここはショッピングモール(飲食中心)とイベント会場、交通機関のステーションがドッキングした比較的新しいスペースで、名古屋の繁華街の中心にある。
地下街から鉄骨で組まれたガラス張りの楕円型のタワー屋上には、数十センチの水が溜まるような構造の強化ガラス製の屋根がある。子供たちも大喜び。

Img_1796

 
すぐ近くにあるテレビ塔にも行ってみたいというので、俺も約20年ぶりに登ってみた。

Img_1797

正直言ってココはただ高い所に登るだけの事なのだが、オススメは外部階段である。
子供たちも帰りは階段がイイというので行ってみた。怖がるかと思ったらさらに大喜び。

Img_1801

階段はかなり急勾配なので、小さなお子様連れの方は注意するべし。
ちなみに展望台に上がるには料金が掛かるが、コレは実は展望台の料金ではなく「エレベーターの料金」である。
登りも下りも階段であれば料金は掛からない・・・ハズ。
 
既に夕暮れ時。
個人的に他にも行きたい場所はあったものの、この日はここまで・・・。
次はイルミネーションが鮮やかに飾られた、クリスマスの夕暮れ時に行ってみようかね。

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ペペロンチーノ街道沿いに住むおばあさんの知恵袋

2008-10-06 12:52:41 | これはグルメなのか

ペペロンチーノ街道を三ヶ月余り旅してきて感心するのは、ニンニクの多面性。
シッカリと焼いたり炒めたりすれば香ばしく、ホッコリと仕上げれば甘みが残る。
生で齧ればこの上ない刺激があり、摩りおろせば万能調味料に。
味、食感共に正に七変化。

 

先日ペペロンチーノ街道の脇道に入った事によってヒントを得た俺は、遂にローストガーリック作戦に着手した。
だがコレが単純に入れれば良いというものでも無い様で、現在研究中。
研究の成果の発表は、暫しお待ちくだされ。
※下の写真は研究中の物で、敢えて作り方を大幅に変更してみた

Img_1770

 

さて、そのニンニクだが・・・。

 

我々人類にとって最大の問題は、食った後のそのニオイであろう。
ニンニクによって得られるパワーは、ニンニクに含まれるとある成分(アリシン、厳密には調理過程で発生する化合物とのこと)によるものだという。
そしてその成分からニオイが発せられているのだそうだ。調理時にニオイを消す工夫をしてしまうと、ニンニク本来のパワーは得られなくなってしまうと聞いた事がある。

 

ニンニクの風味が食欲をそそる事は間違いない。
ああそれなのに、神は何と残酷なのか。
ニンニクは食した人に暫くの間、強烈なニオイを残してしまう。
神は、接客業の人や営業マンはニンニクを口にするなと言っているのか。
加齢臭漂う我々中年男性に、更なる試練を与えようというのか。

 

悩める子羊たちよ、括目せよ。
この問題を90%以上吹っ飛ばす事が出来る方法がある。

 

それは「お茶」、である。
ウーロン茶とか紅茶とかではない。
緑茶を飲むのである。そう、日本茶なのである。

 

我々日本人は幼少の砌より、この不思議な液体を飲まされてきた。
コーヒーとか紅茶など、多くの飲み物は砂糖やそれに類するもの、或いはミルク等を混ぜる事がある。
だが緑茶に限ってはそれは有り得ない。
日本人の誇りである緑茶は、我々が物心付かぬ内から口にし、甘さによって誤魔化される事無く日本人の味覚を育てるのに重要な任務を負った、天文学的な飲み物であるのだ。
緑茶は、俺が幼い頃は常に食卓にあった。
茶筒と、急須と、保温ポット。
身近過ぎたが故に幼い俺は緑茶にありがたみを感じる事は無かったが、どうした事か何時の頃からか、かの緑茶セットは日本の食卓から忽然と消えてしまった。
昼下がりのちゃぶ台に常に置かれていたあの急須は、一体何処へ行ってしまったのか。
大和魂を具現化したかのようなあの奇跡のドリンクは、最早時代の荒波に飲まれ、歴史と共にメリケンの文化の下に埋没してしまったのか。

 

いや、我々のジャパネスク・マインドそのものである緑茶は、生きている。
緑茶はそのフェニックスのような生き様を見せ付けつつ、茶筒と急須とポットの組み合わせからペットボトルと自動販売機、またはペットボトルとコンビニの組み合わせへと姿を変えたのだ。
逆に言えば日の出る国、日本の長い歴史と共に歩んできた緑茶は、平成世代の合理化によって儚くも姿を変えてしまったのである。

 

だが、緑茶本来の力は損なわれてはいない。

 

ニンニクが多量に入ったペペロンチーノを食った後、速やかに・・・そう、出来れば10分以内に。
遅くとも1時間以内に、緑茶を飲んでみるといい。
最低でもコップ一杯。
できればペットボトル500ml1本ほど。

 

不思議な事にあの強烈なニオイは消えてしまう。
あなたはきっと、日本人の誇りと緑茶の香りを見つめ直す事になるであろう。

 

・・・そして俺は、あのニオイと同時にニンニクの効能も消え去らない事を、切に願っているのであった。

 

お試しあれ。

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なんで恋の歌ばっかりなんだ

2008-10-04 19:33:56 | 俺のR45

あなたの脳ミソの全体量を100とするならば、あなたはどんな事をどれくらいの割合で考えているのだろう?
 
ものすごくエロいヤツは、周りの人間からは「アイツのアタマん中は全部オンナのハダカで埋め尽くされている」とか言われたりするかもしれないが、実際には100%という事はないはずだ。エロサイトを見るためにはパソコンを使わなければならないし、エロサイトを見るためのパソコンを購入する為には働かなければならない。働けば腹も減るからメシも食う。街を歩いていてもオネエちゃんをイヤラシイ目付きで眺めるだけではなく、しっかり前を見ていないと電柱や街路灯にぶつかっちまう。街中に出る以上はオシャレをしないまでも服を身に着けなければならない。エッチな事に気を取られてハダカで街中を歩いていたら、一発でオマワリサンに捕まってしまう。
 
俺自身いまだに女性に対する強い興味は衰えていないが(笑)、実際に考えている割合としては非常に低い。
敢えて数値に表現するならば、仕事30、家族20、バイク20、エッチなこと20、メシその他10というカンジだろうか。アッ、誤解無きように言っておくと、数値は別に重要性を表しているワケではなくて、考えている比率のハナシ。
ちなみに女性を眺める時は一定のノウハウがある。一応俺は硬派で通っているので、イヤラシイ目付きをしている所を見られると問題がある。そんな訳で女性を見る時は極力渋い表情で、クールな目付きをする事にしているのだ。
 
さて。
100%異性の事ばかり考えている人はいないはずなのに、何故かJ-POPには恋の歌が多い。
まあ確かに、自然界では蟋蟀や鈴虫は恋の相手を探す為に唄を奏で、蛍は淡い光を発し、田んぼではカエルも鳴いている。サカリの付いたネコも妙な鳴き声をする。
歌イコール恋愛という図式ができてしまうのも仕方ないのかもしれない。
だがオメーら、街を歩く時にゃ電柱にぶつからないように歩くだろ? だったら「電柱の歌」とか作れや!
 
で、コレに近い事をやってしまった人がいた。
しかもアイドルであるのに、である。
その人とは、そう。森高千里である。
 
彼女のプロフィールとかは別途調べていただくとして、俺が彼女の曲と初めて出会ったのは、確かハタチ頃じゃなかったかなあ。
当時俺はテレビはあまり見なかったので芸能界関係にはかなり疎かった。中古車屋でバイトしていて、下取りで入った車を掃除しているときに車内に残された彼女のアルバムをテープ(!)に録音した物を発見。
この頃、メディアとしてのCDはほぼ一般化した頃だったのだが、カーオーディオとしてのCDはまだまだ普及率が低かった。みんなテープばかりだったのだ。
下取りした中古車は2割くらいは元オーナーによってキレイに掃除されていたが、殆どの場合は汚くて、酷いヤツだとシート下にチャリ銭が散らばっていた。かき集めると¥1000位になる事もザラだった。
雑談ついでに書くと、男性が乗っていた車は押し並べてキレイ。使い込んだような形跡や若干の荒っぽさはあるものの、極端に不潔なケースは少なかった。
だが、女性が乗っていた車はスゴかった。極一部は新車並みに光り輝き、内装にも塵一つ見受けられなかったが、残りは有り得ない位に不潔。シート下を覗くのが怖かったくらいである。まあこういった部分は嫁さんを見ていると大いに納得してしまう。
録音テープの置きっぱなしは最も多く、いつももらって帰って聞いていた。当時だとBOØWY(既に解散していた)やDREAMS COME TRUE、工藤静香、中山美穂とかが多かったかな。中には盗聴エロテープとかもあって、血気盛んなトシゴロだった俺はやたらと興奮したモンだ。
 
そんな中で鮮烈な印象を受けたのが森高千里。
音程はそこそこ正確だが素人っぽい歌い方、甘えたような声、それでいてハキハキとした発音で歌詞が聞き取りやすい。
その歌詞がまた当時の歌謡曲離れしており、「オイオイ」と思ったモンだ。
時を前後して週間プレイボーイかなんかで彼女の対談を目にする。「ロックンロール」をどう捉えているのか的な内容だった事を覚えているが、あまりに前例の無い歌詞と、見るからに「アイドル」な風貌などのギャップから理解に苦しんだ。だが臭い物のニオイを何故だかついつい嗅いでしまうのと同じような感覚で、AE86のカーステで何度も何度も聴いたのだった。
 
実際に彼女のビジュアルをテレビで見たのはもう少し後。
ここでも俺はジーパン刑事ばりに「ナンジャコリャー」とノックアウトされたのである。
美形ではあるが普通っぽい女の子がスパンコールバリバリのミニスカートを身に纏い、お尻をフリフリ踊っている!!
彼女の曲はかなりの割合で「ロックンロール」調または「ディスコ」調で、人を食ったようなタイトルと、決して詩的ではない歌詞。甘えたような独特の声でハキハキと歌い、独特の振り付けでお尻をフリフリ踊る。極めつけはそのコスチューム。あまりの意外な組み合わせに、俺は評価の言葉も出ぬまま聴き続けたのである。
 
彼女のビジュアルは作戦だったのだろうか?
何と言ったら良いのか、エロさが無い。もしかしたら音を消して映像だけ見たらエロいのかもしれないが、現在で言えば俺が山本梓や皆籐 愛子、松尾翠に感じるようなエロさは全く無い。
エロさの無い彼女ならではだったのだろうか、彼女は遂に「私がオバさんになっても」をリリース。同世代の女性を含め、幅広いファンを得る事に成功。俺が当時勤めていた会社の社長も絶賛していた。
そして、彼女の声は聴いただけですぐに「森高千里である」と判別が可能。初めて聴いた曲がどのアーティストによるものなのか一発で判断できるのは、彼女の大きな強みである。
 
その後も彼女と同じ路線を歩んだアイドルはおらず、完全に独立したジャンルを保持し続けている反面、アイドル界に一石を投じて多大な影響を齎した事は間違いない。
俺は特別に「ファン」だという感情は今もムカシも持ってないが、今でも時々テレビCMなどで見かけるたびに、オオッと思ってしまうのである。
 
彼女の代表曲(俺選)
 
17才
・・・南沙織のカバーで森高色は薄いが、コスチュームと振り付けは堪能できる。
 

南佐織のオリジナルはコッチw
 
臭いものにはフタをしろ!!
・・・歌謡曲概念を破壊し始めた一曲
 

・・・正統派な曲だが、いまだに雨の日には地元FMで流れる。
 
これっきりバイバイ
・・・ありえねえw(動画見つからず)
 
今度私どこか連れてってくださいよ
・・・シングルカットされてないが、コリャなかなかの名曲です。
 
勉強の歌
・・・遂に森高ワールド爆発!!
  
夜の煙突

・・・カーネーションとのコラボw 珍しく森高の作詞ではない(カーネーションのカバー)。

 

私がオバさんになっても
・・・最強です


 
渡良瀬橋
・・・俺はあまり好きではないが、定番だろうっつー事で。
 
ロックンロール県庁所在地
・・・   ・ ・ ・。
 
ハエ男
・・・もう何も言う事はありません。
 
気分爽快
・・・某ビールのCMの。俺がココで語る事も無いでしょう。
 
ララ サンシャイン
・・・「めざましテレビ」の主題歌として有名。

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ペペロンチーノ街道の脇道に入ってみる

2008-10-03 19:31:36 | これはグルメなのか

オリジナル・ペペロンチーノ道を極める為に日々研究を重ねている俺だが、最近は遂に行き詰まりはじめた。
濃厚さを求めると複雑な味になってしまい、本来はシンプルな筈のペペロンチーノのテイストから遠ざかってしまう。
ペペロンチーノ街道を旅する俺は、視界の無い前方に手を差し伸べるが、手は虚しく空を切るのみ。ぼんやりとした光は確認できるものの、その光がどこから発せられているのかは未だ不明のままだ。濃霧の中を彷徨い続け、己がどの方向へ進んでいるのかすら判断が困難となってきた。
もちろんここまで努力を積み重ねてきたのだ、カナリの味を出せていると自負している。だが究極のメニューの一品に名を連ねるには程遠い。
そこで既製のペペロンチーノソースを試して、原点を見つめ直してみる事にした。
 

Img_1766_2

一つ目は「キューピーあえるパスタソース」シリーズの新製品、「鶏肉の和風ペペロンチーノ」。
袋が開封済みなのと、完成品の写真が無い事をお許しくだされ。
「キューピーあえるパスタソース」シリーズはかなり秀逸で、俺は「カルボナーラソース」、「きのこの醤油バターソース」、「バジルソース」(コレは結構飽きる)などを良く使っている。
このシリーズは、そう。あの「たーらこー、たーらこー・・・」のCMでお馴染みのアレである。
 

このシリーズ中、最も素晴らしい出来栄えなのが「ミートソース フォン・ド・ボー仕立て」である。ウチの長女(小2)も「たーらこー」のCM共々絶賛していた。何せいまだにキューピー人形を見て「たらこちゃん」と呼ぶほどなのだ。
キューピーの「あえるパスタシリーズ」のサイトはコチラ
そんなシリーズのニューフェイス、期待の「鶏肉の和風ペペロンチーノ」の味や如何に・・・?
率直に言おう。旨くない。
不味くて食えんという訳でもないが、少なくともコレはペペロンチーノではない。ラーメン食ってるみてえだ。肉こそ鶏肉を使用しているが、汁の無い台湾ラーメンみたいなモンだぞ、コリャ。ペペロンチーノに本来期待されるべきニンニクの香りは少なく、全体に酸っぱさが目立つ。そして何より重要なのは「ペペロンチーノではない」という事である。旨い不味い以前に、「ペペロンチーノ」と謳う以上はペペロンチーノである必要がある。これでは俺のような消費者の落胆を招く事になるであろう。
俺が今後、購入する事は無いと思われる。
 
二つ目。エスビー食品の「ペペロンチーノ」。

Img_1765_2

実は以前に数回食べた事があるが、ペペロンチーノ街道を旅しはじめてから口にするのは初となった。
ソースとトッピングの袋が分けられており、まずはパスタにソースをからめる。ソースはかなりローストガーリックの香りが引き出されており、期待が高まる。
トッピングはカリカリに揚げられたフライド・ガーリックと、バジルではなくパセリなど。

Img_1767

口にしてみると意外と濃厚な味はしない。唐辛子が目に見えないほどに細かくされているのだろう、舌先が軽くピリピリとする。そして味付けは意外と甘い。
トッピングに含まれるフライドガーリックは味覚に対してそれほどの主張をしていない。見た目の為かもしれぬ。
原材料は見慣れた物ばかりだが、「ソルビット」とやらが入っているらしい。どうやら甘味料の一種のようだが・・・。
トータル評価では俺のペペロンチーノの方が旨いと言えるが、シンプルな味付けの中のバランスは流石にプロと呼べる物。
ローストガーリックの香り、パセリの風味など学ぶ部分も多かった。
 
そして俺は正しい方向を向いていることを確認し、再び自信を持ってペペロンチーノ街道を進み始めたのである。
 
ナンノコッチャ

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