正直、心中穏やかではない。

俺は、ある時点より以前を、自分の中で「無かった事」にしている。
人に自分の過去をあまり話さないのは、このためだ。

別に悪い事をやったわけでもなんでもない。
自分で自分の中にある問題を清算しきれないだけだ。
というか、今でもそれを清算中である。

あの時の俺が、恩師に言った言葉。
「俺、歴史から消えてみせます」。

恩師は困った顔をして、
「それはすごく大変な事だぞ」・・・と。

確かにその時点では大部分を消したと思うし、実際に人から探し出されてしまうことも無かった。
でも、さすがに今はネットが当たり前の情報社会なので、実名検索で簡単に探し出されてしまうんだな。
（ちなみにfacebookなどのSNSを嫌がっている理由の一つはコレ。このブログは当時とは全く関連付けが無いので、探し出す事はできないだろうと思う）

その世界が好きだったし、もちろん今でも好きだし、そこには惚れ抜いた女もいた。
完全に止めてしまうのではなくて、ある程度自分なりに活動する事によって、決着をつけようと思っていた。
その後、天職を授かり、忙しくて活動もままならず。というか、正直なところ何もできなかった。やらなかった。
目先の趣味であるバイクやクルマに逃げていた。
仕事も順調ではあるが、あと少しで殻を破れるのに・・・というところで踏みとどまっている。
半端だな、俺って。

産まれてから「ある時点」までと、「ある時点」から今現在は、ほぼ同じ年月を数える。
奇しくも長女が、俺の当時のキッカケを作った年代となり、しかも同じ活動に携わり、もしかすると俺も長女と一緒になって活動するうちに「アレ」を清算できるのでは・・・などと思ったりもした。
本当は「無かった事」にしたいのではなく、自分の中でキッチリとケリをつけて、また大好きなアレをやりたいのだ。

そして明日５月５日、当時の仲間たちで一大イベントが開催される。
これほどの情報社会なので、この事は俺もかなり前から知っていたし、ネットで探し出されて何度も誘いを受けた。

今すぐにでも駆けつけたい気持ちもある。とても悩んだ。
でも、やっぱ出て行けねぇのよ。

あと２４時間で過去の自分に決着をつけられるか？
今のところ、ウダウダと仕事中。