ME06さんに誘われて、軽い気持ちでトライアル大会に参加する事になった。ちなみに俺、トライアルなんてやった事は無い(笑)。当然トライアルマシンも持ってないので、XR250改280馬邪で走るのだ。
ウマヘタはともかくとして、走ること自体には心理的な抵抗は無い。問題は、会場内でモーレツに居場所の無さを感じるであろうことである。
モトクロッサーの中にトレールが混ざっても、マシンの貧弱さは感じる物のそれほどの違和感は無いと思う。大体似たような格好をしているからね。
だが、トライアラーの中にトレールが混ざるってのは、かなりの違和感を発生する事が予想される。マシンの形もかなり異なるし、ライダーのスタイル・・・特にヘルメットが違う。
それにトライアルの競技ルールすら知らない(爆)。まあ何度かはトライアル大会を観戦した事はあるんで、雰囲気くらいは想像できるのがせめてもの救い。
会場では浮きまくるだろうな~・・・と心配しながらゲートイン。
ナンか、今まで見たこと無い雰囲気だぞ! 服装はジャージっぽい人が多く、エンデューロやモトクロスでは考えられないほどに全員がお互いに挨拶を交わし、皆が笑顔でフレンドリー。そしてバイクに跨ってもいないのに、何故かヘルメットを被り続けている人がやたらと多い。オープンフェイスのヘルメットなので、全員が好青年に見える。目つきの鋭い人も好青年に見える。中年以上の人も、好青年に見える。不思議な雰囲気だ。そしてそのヘルメットの後部には、自分の名前を入れている人の割合がかなり高い。チームジャケットみたいなのを着ている人の割合も多い。
そんな中でT中代表の実物大写真入りデカールを貼った280馬邪は、誰が見てもその場に馴染んでいない。場違いそのものである。
赤い服の人はME06さんの知人の知人のA氏で、カリスマ某社にお勤めとか。
今回のトライアル大会は、チーム・ミタニの主催する大会。俺もチーム名くらいは知っている。仮面ライダーショーとかの・・・というイメージが強いかな。
大会名は「ミニミニ・トライアル」。名前が示すとおり、小ぢんまりとした草レース・・・の筈が、凄い参加人数! 今回は約120人とか。恒例行事となっているこの大会、聞けば参加人数は徐々に増えているとの事。幅広い年齢層で、女性がかなり多いのにはビックリ。
一見してかなり健康的なイメージのトライアル大会。小学校2年生の時に、あまり親しくない女の子の、呼ばれてもいない誕生パーティーに押しかけた時に、10人くらいの女の子の中で男は俺一人だけだった思い出以来の疎外感である。
会場は鈴鹿サーキットのトライアル場である。スプーンカーブの外側をグルッと囲むような位置関係にあり、ME06さんからは「ハイレグのレースクイーンが見える」と聞いたので、期待に胸や色々な所を膨らませて来たのに、見えない・・・。どうやら俺を誘う為の口実に過ぎなかったようだ。そのかわり旧車のレースを見ることができた。エスハチやアルピーヌ、ナローポルシェ、何と言っても俺の大好きなロータスヨーロッパ・ツインカムSPがあ!!かっちょイイ!
幻の多角形コーナーリングをお願いします。
イキナリ問題発生。セルが回らない。とんでもなく遠い所までバイクを押しまくって、何とかエンジンスタート。念の為にフル充電して用意した予備バッテリーに替えたところセルスタートも出来るようになったが、セルの回り方があまりに頼りない。24時間耐久の時といい、恐らくセル本体のトラブルであろう。
さて。
大会には一応クラス分けがあって、レベル別に4クラスに加えてトレールクラスの計5クラス。俺はトレールクラスを選択。トレールクラス9台中、俺を除いた8台は各メーカー230cc車やトリッカー。全車がトライアルタイヤを履かせてある。俺だけT中代表ご尊顔入りの完全エンデューロ仕様に、バリ山モトクロスタイヤ。他の人たちはどうやら「トライアルマシンを持ってないビギナーがトレールで出ている」というワケでは無さそうだぞ。
ME06さんのアドバイスで、フロントゼッケンをポケット状にガムテープで貼り付けて、そこに採点票を入れる。前後サスは全ての調整を最弱にし、タイヤの空気圧を限界まで落とす。まあ俺にとっちゃ所詮は屁のツッパリにしかならんだろう。ケケケ
人の走行を少々観察してから徐に手近なセクションに入る。
しかしココで初めて気がついた。俺ってスタンディングでゆっくり旋回する事ができない・・・ってか、やった事がない。いきなりバランスを崩しつつも踏ん張るが、結局スッ転んで終了。
次のセクションはクリーン!・・・と思ったのも束の間、何と自分のクラスのラインを示すカード(と呼ぶのか?)を見落として別のラインを通ってしまい、減点5。ヒャー! この時に初めて知ったのだが、トレールクラスはビギナークラスよりも若干難しいラインを通らなければならない。ビギナークラスにしておくべきだった・・・トホホ。
その後も撃沈を繰り返す。一度は思ったラインから外れて斜面を降りてしまったので、コーステープ内でクルッとUターンしてクリーン・・・したつもりだったのだが、ラインをクロスしてはイカンのだそうで、減点5。
どうも俺は「足を付いてはイカン」ということを意識しすぎるあまりに、ヘタクソぶりに拍車を掛けているようだ。スタンディング状態でバランスを崩した時に「チョン」と足を付けば良いものを、手はハンドルを、足はステップに載せたまま傾いていって転倒するというアンポンタン。
コンニャロ!と思ってスタンディングに拘るのを止めて半分くらいをシッティングで周ってみたところ、多少マシになった。
▼こんなカンジで並んで順番待ちするので、混んでいるセクションでモタモタしていると気が引けるw
▼トレールクラスは土管は通らないラインだった。
▼各セクションには「オブザーバー」という審判みたいな人がおり、採点をしている。黄色い人がオブザーバー。
▼前走者がセクション内から抜けてオブザーバーから合図があるまで待機。
10セクション2ラップの内、「地獄谷」と呼ばれる場所にある3セクションは俺にゃ無理だと判断してキャンセル。会場がもっと適当な雰囲気ならばチャレンジしたかったのだが、既に俺と280馬邪からはKYなオーラを放出しまくっているので遠慮する事にしたのだ(笑)。
結局、地獄谷を除いた7セクション2ラップ中の2セクションを残して、転倒してクラッチレバーを折ってしまった。
オワリですわ・・・。
坂内ではトライアルのセクションにアソビで入る事もあるが、基本的に勢いでガオーンと登って、適当に向きを変えて降りてくるだけ。足もベタベタと付いている。トライアルそのものにはかなり興味はあるし、やってみたいとも思っている。普段からセクションのあるところに行っているワケだし、やらない手はない。しかしトライアルは滾々黙々と練習するべき競技だと認識しており、なかなか一人で始めるのは難しいなあ・・・と。それにトライアルマシンって高いんですわ。実は結構前からコソコソと探しているのだ。2000年位のモトクロッサーならば投売り状態といえるが、トライアルマシンの場合は結構なお値段。とてもオチャラケで買える価格ではない。
▼チームミタニのライダーによって、デモが行われた。
▼見てると自分も出来そうな気がしてくるが、出来るワケ無ぇのです(笑)。
▼このBETA、カッコ良かった。欲しくなりましたw
結果はクラスでブッチ切りのビリ、全体でもビリ2という壮絶な物(笑)。
ME06さんはクラス6位入賞。
この時に壇上に上がっている6人の内、優勝者含めて4人は、ME06さんの職場関係の人なんだそうで・・・。どうりで気合が入っていると思った(笑)。その他のエントラントも固定したチーム(仲間)でまとまって来ている人が多いようだ。同行した上記のA氏もビギナークラスで入賞。
まあそんな感じでも楽しかったのです。願わくばもうちょっと他の人に気を遣わずに済めば、気が楽ですな。それより練習するべし・・・か。
そういえば「染めQ」で文字を入れたシートだが、アッという間に擦れて薄くなってしまった。
どーゆーコッチャ。