THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

昭和時代巻き戻し再生

2018-04-27 17:30:45 | 神様がくれたもの
次女の高校入学にあたって、発達に関する調査票とかいう書類があり、記入提出した。
次女がこの高校を志望校として挙げたときに色々調べているうち、そういった取り組みがあるというような情報は既に得ていた。あんまりレベルの高い学校じゃないので(笑)、各生徒を多方面から見ようという事なのかもしれない。

我が子3人のうち、次女のみ医療機関などで診察を受けていないのだが、俺の見立ては決して的外れではないのではないかな、と思う。

ところが、ちょっと疑問がある。
母親からの遺伝で、子ども3人が3人とも・・・というケースは極めて稀らしい。

で、正吉君が診断されて以来、俺は自分のことも疑っている。

今まで色々と調べたり医療機関や専門施設で話を聞いたりする中で、まさか自分がクロなのではと思うことなどなかったのだが、逆に自分がクロだと仮定すると、いくつか思い当たる節がある。

まずは、小さい頃から授業中に落ち着きがなかったこと。急に奇声を発したり、一人だけ床に転がっていて廊下に立たされたこともある(笑)。といっても授業に集中してなかったわけじゃない。積極的に参加しているつもりが、積極的になりすぎるという感じ。なので、先生にはむしろ「活発な子」として好かれることが多かったように思う。
高校くらいまではそういう傾向があったが、年々収まっていったような気がする。いや、社会に出て自分で修正していったような感じかな。
小さかった頃は口数がとても多かった。オッサンになった今は、話し始めればそれなりに喋るけど、どちらかと言えば無口の部類じゃないかな。これは職業病のようなものなのかも。

特に何か苦手なものがあったかというと・・・。微妙なんだけど、強いて言えば、球技全般だけは何故か苦手だったかな。これは今でもそう。ボールの動きと体の動きが全くリンクしない(笑)。バドミントンだけは人並みにできる。水泳・陸上競技・体操などはむしろ得意だった。なんでだろ?

逆に得意だったものは、音楽や美術などの芸術系。天才と言われることが多かった。でも、ピアノだけはどれだけ練習しても一定のレベル以上に上達しなかった。

好きなものに対しての熱の入れ方とかも、人とちょっと違ったかなぁ。

そうそう。小さい頃から片付けが苦手。片付けるという作業は全然大丈夫なんだけど、片付けをする際、「こういうふうにしたら、ものすごくキレイになるぞ」と壮大な計画が浮かび、結局時間切れになって、かえって汚してしまう(笑)。

あと、近年自分で気になっていること。
俺は電話が嫌いというか、正しく言えば「苦手」に近い。それもちょっと病的なくらい。元々自分が考えた予定や、今やっていることを邪魔されるのがものすごく苦手で、不意に鳴る電話、予期しない用事、電話しなくても足りるような用件がとても嫌い。
いや、普通に電話するのは全然大丈夫というか、むしろ電話応対は得意と言える。
でも、変な表現のようだけど、それは「電話をする自分を演じている」ような感じ。
自分の中のスイッチを切り替えてから電話しないと、電話というものがとても不愉快な存在に感じてしまう。

正吉君の特徴である「過集中」に似たものもあるかな。
一人で作業している時など、かなり先の事を考えながら手を動かしており、不意に声をかけられると、相手が跳ね上がるくらいに「うわぁっ」と驚いてしまう。
ただ、マルチタスクはとても得意で、集中するモードを切り替えていれば、様々なことを同時に進めることができる。

いずれにしても俺が今さら検査を受けてもあまり意味がないと思うので、「可能性が高い」と思っておくことにしよう。

ここのところ、さすがにちょっとお疲れ気味。
仕事や家庭のことを全部一人でやりながら、子どもたちのこういった問題に向き合い、そろそろ抱えきれなくなってきているのは確か。
吐き出してしまった方が気が楽だから、あまり隠さないようにしているんだけど、子どもたちのイジメの原因になる可能性もあったりとか、諸刃の剣である。
俺は一応60歳で死ぬ予定なんで(笑)、それまでに子どもたちが自分で生きていけるようにしてやりたいものだ。

昭和か~
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引退レース

2018-04-23 09:50:21 | 正吉君モトクロス
21~22日に全日本モトクロス選手権第2戦、関東大会が開催され、21日土曜日のプログラムであるジュニア65のレースに正吉君が出場した。
会場は、埼玉県のオフロードヴィレッジ。

正吉君は丸っきりスイッチOFFの状態が続いている。
このままではロクな結果にならず、とても嫌な思いをすることは行く前から分かる。出場するのを止めようかと思った。
しかし普通に考えて、それはDNSの理由にならないし、オフビは相性が良いように感じているので、もしかして・・・と僅かながらも期待して行ったわけ。

結局、公式練習もマトモに走れず、レースは何位だったのか分からないくらいの順位。

さらに、悪いオマケが付いてきた。
場内放送でゼッケンナンバーと名前を言われて呼び出された。はて、と首を傾げながら本部に行ったら、なんと黄旗区間で追い越しをしたとの事。
これにはさすがに大激怒。

どこのレースでもブリーフィングで言われることだし、もちろん俺もしっかりと教えているつもり。
しかも割と最近、俺の目の前で黄旗無視(加えて俺が手を振って合図していた)でジャンプしたので、かなり厳しく言ったばかり。



さて、どうするか。
今シーズン予定したレースは全て白紙化し、当面の間はどこのレースにも出場しないことにする。

ハッキリ言って、モトクロスそのものをキッパリと辞めようかと思ったほどなんだけど、それだとちょっと俺自身の落としどころが見つからない。
なので、結果に縛られないエンジョイライダーになり、今後の身の振り方を考えることにする。

そこまでしなくても・・・という声もあるかもしれないけど、俺は当初から「モトクロスは小学校までで、場合によっては早期終了もあり」と言ってきた。
何故かというと。
正吉君がモトクロスをやることによって発生する俺への負担と、俺の価値観を天秤に掛けたとして、バランシングする最低レベルが「全日本ジュニアクロスで活躍できる事」。あくまで「活躍」なんで、1~3位じゃなくてもいい。
正吉君のスイッチが入った時ならば、十分達成しうるのではないかと思っていたが、今のままではかなり無理があるだろう。口にするのも恥ずかしいくらい。

誤解を招きそうだけど、地方選手権やローカルレースで頑張ることを否定しているつもりはないよ。あくまで俺の価値観のバランスの問題で、感情も加わってくることなので仕方がない。

実際に全日本ジュニアクロスで活躍するライダーが過去にどういう取り組みをしてきたかを直接聞いたり、調べたりした。
KTMに変えたのは全国レベルで戦うため。全国的に見るとKTMに乗るライダーは以前と比べてかなり増えてきている。
KTMで優位に立とうというわけではなく、イコールコンディションという意味である。地方戦しか走らないなら買わなかったはず。

元々は親子でカルガモ走行できたら楽しいかなぁ、という程度で始めたものだったし、モトクロスを続けるよりも、中学校に入ったら部活を頑張ってほしかった。
一般的な幸せな家庭&正吉君が標準的な子供だったら、親子のレジャーという感じでローカルレースや地方戦に取り組めただろう。

正吉君は、生まれつき備わっていない機能がある。それは今後、どんなに努力しても得る事は出来ないのだそうだ。
ただ、その代償として特別に優れた能力があることと、集中したときは爆発的な力を出す事ができるでしょう・・・とのこと。
担当医に言われたことには思い当たる節があったし、俺もそれを信じるしかない。だったら、好きで得意なことをしっかりとやらせてやろうと思った。

正吉君は、普通に教えても全く吸収しない。
黄旗の件は、「黄旗はどんな時に振られるか」「黄旗が振られていたらどうしなければならないか」「間違って前車を抜いてしまったらどうしなければならないか」、これらの問いには答えることができる。分かるまで何度も何度も教えているからね。
ところが、正吉君の中でどういう判断をするのか分からないが、時折チャランポランな行動をする。先日の美杉のレース前の「事件」も同じような感じだった。普通に言っても吸収しない正吉君に、俺は怒鳴りつけなければ良かったのか?

50ccに乗っていた頃は、スイッチON-OFFの波のサイクルが短かったように思うが、最近はサイクルが長くなり、波もより大きいように思う。この浮き沈みの激しさは、一体何なんだ?
どこにスイッチがあるのか分かれば手の施しようもあるんだけど、今の俺は万策尽きた。

「バイクは楽しい」という原点に返ろう。
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またまたスイッチが入らない!

2018-04-16 11:20:22 | 正吉君モトクロス
4月15日の日曜日、関東モトクロス選手権第3戦が行われ、正吉君が出場した。会場はクロスパーク勝沼。

何故にわざわざ関東選手権、そして勝沼なのかという声も聞こえてきそう・・・というか実際に言われるんだけど(笑)。
まずは、我が家からだと近畿エリアの阪下や下市に遠征に行くのと、関東エリアに行くのでは、距離はともかく、所要時間的にはあまり変わりがない事。
顔見知りのライダーが少ないので、よりニュートラルな立ち位置でレースに望める事。
関東選手権はエリア選手権であるけれど、同時に「中央」である事。つまり、競技人口が多く、速いライダーが集まり、また情報も集まる。そして、特に勝沼は我が家からはアクセスが良く(3時間ちょい!)、通好みの名門コースであること。

ツイスティなマウンテンコースという事で、正吉君は同様のコースは走ったことが無いが、レイアウト的には割と得意なのではないかと思ったのだが。
結果を先に書いてしまうと、大惨敗。

前日練習するべく、会場には土曜日の8時前に乗り込んだ。
天気予報で既にレース当日が雨になることは分かっており、土曜日の練習でコース攻略できたとしても、レースではマトモに走れない事は予想済みである。

コースレイアウトと当日の天気を考えて、高速型のHGSのチャンバーはノーマルに戻した。タイヤは前後とも3Sに履き替え済み。

2週間前の美杉のレースの直前の「事件」以来、正吉君はスイッチOFFの状態が続いている。
加えて、初めて走るコースや未知のコンディションの攻略が極度に苦手。
これらは正吉君が産まれ持ったハンデによる部分が大きいと思う。

他のコースでは勝てる相手に抜かれたとしても、他の子が跳んでいるジャンプを自分だけ全ナメで走ったとしても、自分はちゃんと走っているという解釈をするようだ。
ドッと押し寄せる多くの情報を、一度に処理しきれないのではないかなぁと。
結局前日練習は、トップクラスのライダーたちの数秒落ちでしか走れないまま終了してしまった。つーか、タイム計測するまでもなく、目測で明らかに遅い状態だった。

雨は暗くなったころからシトシトと降りだし、翌日午前中まで降り続いた。走る頃には、しっかりとヘビーマディの出来上がり。


公式練習はスタートしてすぐに前のライダーの転倒に巻き込まれ、再スタートにかなりの時間を要した。

ヒート1はスタートで思いっきり出遅れ、公式練習と同じ場所で、やはり前のライダーの転倒に巻き込まれて立ち往生。1ラップ目でトップにラップされるというボロボロな状態だったが、復帰後はなんとか走って6位。ただしトップが6周に対して4周なので、75%ルールによりDNF、ノーポイント。

写真は、周回するライダーが一時いなくなった、、、の図。

ヒート2はスタート後10秒もしないうちに前車の泥を受けて前が見えなくなったとの事で転倒。急坂の手前だったため、再スタートできないまま3ラップほどされる。

マーシャルに助けてもらって再び走り出すも、何度も転倒して最後には立ち往生、DNF。

総合順位? 知らねーわ。止まってばかりなので、レースにならない。何をやりに行ったのか分からない。

確かにコースコンディションは65にはかなり厳しく、両ヒートともDNFが続出した。
しかしどうにか周回を続けていたライダーもいたわけで。

持論だが、同じメンツでレースをした場合、コースが変わろうが、コンディションが変わろうが、概ね似たような結果が出る。これは全日本選手権や地方選手権の結果を見れば分かること。
もちろん、転倒やマシントラブルなど、偶発的な理由で浮き沈みはある。しかし、「偶発的な理由」の頻度が上がれば、もはや「偶発的」とは言えなくなる。
正吉君は以前からこういった結果が多いところを見ると、やっていることが何か間違っており、とどのつまりは実力がこの程度という事だ。

正吉君のスイッチが入った時。
その破壊力を知っている俺は、全国どこへ出て行っても、そうそう負ける事はないだろうと思って、50の頃から全国に目を向けてやってきた。65にステップアップした今も、それは同じ。
ハマッた時は、必ず頂点に立つことができるはず。世界中で俺だけが正吉君の才能を信じている。
だが、ハマらなかった時の、この落差はなんだ?

昨年末からどんどん調子を上げてきたので、今シーズンはいくつかの「実現可能な」目標を立てた。
しかし、これでは完全に半年前に逆戻り。

今現在、中部選手権第3&4戦のコスモはエントリーしない方向で、次週末の全日本オフビも行くのをやめようかと考え中。
仕事をして、家事をして、3人の子どもたちの面倒を一人でみて、マシンメンテナンスして、レース会場や練習の時も食事を作り。
行き帰りの車の運転、金の工面、その他事務的なこと、練習方法の工夫、トレーニング・・・。
全て俺一人がやり、正吉君に怒鳴りつけたとしてもフォローしてくれる存在はいない。

逆に言えば、正吉君が持っているハンデを理解した上で、得意なことを活かせるように考え。
俺一人が面倒をみているのは、モトクロスをやることへ磐石の理解があるということ。

これ以上俺はどうするべきなんだ!?

*******
第1戦と3戦しか出場していないので全てがそうなのかは分からないけど、関東選手権は全日本フォーマット(旧)を意識しているようだ。

入賞すると車両保管がある。
しっかし覇気のない顔つきだなぁ。


今回はヒート表彰まであった。今回はなかったけど、第1戦オフビでは65にも音量測定が行われた。


ビックリなのは決勝リボン。これを付けていないピットクルーは、プレパレーションエリアゲート内に入ることができない。


関東では、レース前日の晩にパドックで過ごす人が極端に少ないような気がする。そして、中部エリアを席巻するFIELDOORのテントの比率がものすごく低い(笑)。なんでだろ?

正吉君はティアオフを捲るのがとても苦手。実は今まで、一度も捲ったことがない(驚)。練習走行時に捲る練習として捨てレンズを装着しても、苦手意識があるせいか捲らない。

今回は一工夫。ちゃんと捲れたようだ。

何となく思いついて、ジャージにプリントをしておいた。

この覇気のない顔!!(トホホ)

関東選手権では、レギュレーションで背中のゼッケンはマストとなっている。正吉君の#17の元ネタに倣って、ノリック仕様。

実は会社でできるのだ。
んが、原則仕事としては受け付けない。専門店があるのに片手までやる俺が横槍を入れるような真似はしたくないし、趣味で知り合った人とお金のやりとりをあまりしたくないし、なにより客単価が低すぎて我が社では儲からないから(笑)。

肉。これで夕飯合計¥700未満。おなかポンポン。

この覇気のない顔!トホホ・・・
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養生テープデカールはじめました

2018-04-09 09:46:51 | 正吉君モトクロス
85初乗り終了。


早々と85に乗るのは、別に先を急いでいる訳じゃない。
主な理由は、65の上達に役立つのではないかな、という事。

元々、65SXの新車を買ったとき、練習車として85を買う案もあった。スモールって中古がなかなか出てこないのよね・・・。

正吉君は言葉が弱いので、口で言っても通じない。
感覚的には小学校1~2年生レベルかな。例えば、INを通れと言うと、全てのコーナーでどんな時でもINしか通らなくなる。
だからして俺は、正吉君にモノを教えるのに、とても苦労する。

条件が揃った時だけは高いパフォーマンスを発揮するんだけど、何かが欠けると総崩れになってしまう。

そんな正吉君にモトクロスをやらせるに当たって、俺は想像を絶する工夫をしているのだ。

50の時に65に乗らせたのと同様、最初はマトモには走らないだろうなと思ったが、予想は的中。
ホームのMXFトヨタで、65に乗ったときの10秒落ちでしか走れない(笑)。

それでも65に乗り換えると、破壊力だけは向上。
しかし、タイム更新できるのは当分先だろう。まずは85で65よりも速く走れるようにならないとね。

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私は貝になりたい笑

2018-04-02 15:56:15 | 正吉君モトクロス
4月1日にオフロードランド美杉にて中部モトクロス選手権第2戦が行われ、正吉君が出場した。

直前の金曜日、正吉君がちょっとした事件を起こした。
内容は差し控えるが、美杉に来ていた人ならば、それがどれくらいの重みのある物だったか想像できると思う。

本来ならば自宅謹慎レベルの事件であるので、レースに出るのはやめようかとすら思った。しかし他に用事があった事と、正吉君が「出る」と言ったので、もしかするとこれをバネにして、いい走りをするかもと期待をした次第である。

そんなわけで、正吉君はテンションゼロ(テンションが低い、ではない)の状態でレースに望むこととなった。
オマケに、前日土曜日は年度末最終日で、商売柄どうしても外せない仕事が入ってしまい、前日練習はなし。

結果、大惨敗。

公式練習はエンストや転倒を繰り返して、タイムらしいタイムを出せぬまま終了。

ヒート1。

一旦はトップに出るものの、アベレージが前週の練習の4~5秒落ちくらい、ベストから7秒落ち位でしか走れず、インに飛び込まれて接触、正吉君だけ転倒。復帰に手間取り、順位を大きく落としてしまう。その後も全くダメで、やっと3位に上がったところでチェッカー。

ヒート2。
調子が上がらない正吉君のために安全策を取ることに。レース展開上の作戦を正吉君に説明し、スタートクラッシュを避けるために敢えてアウト側に離れたグリッドを選択。
中盤頃まではおおむね作戦通りに走ったが、やはりタイムがまるで上がらない。エンストしてパスされ、2位チェッカー。

総合は2位。褒めるべきところは全く見当たらない。
練習の時に出来ていた事がまるでできず、ボロボロの一言。半年前に逆戻りしてしまったかのようだ。

正吉君は、気持ちがそのまま走りに出る。
メンタルというか、負けん気だけはかなり強いのだが、それを支えるには、ある程度の思考が必要になるわけだ。
この「思考」というヤツを、正吉君はほとんど持ち合わせていない。こう書いても意味が分からない人が多いと思うけど、病院で診断されている事であり、同様の娘二人と比べても、正吉君は重たいレベルである。
結局、ノリで走っているだけで、確立された実力は何もない。

レース前日の土曜日は一歩も外に出ず、俺ともほぼ言葉を交わさなかった。
レース当日も同様で、椅子に座っているだけで何もしゃべらない。話しかけても反応はほとんどなく、友達とも少ししか遊ばなかった。

50㏄の時から、普段の練習走行では結構速く走れていても、その割にレースでは結果を残せてこなかった。
今シーズンは乗れているので、過去シーズンと比べれば好結果を出すのではないかと思いつつ、どこかできっと脆い部分が露呈して、土がつくだろうと予想していた。
しかしその心配は、随分早く現実として訪れてしまった。
これが、去年のような負の連鎖の始まりにならなければ良いのだが・・・。

上に書いた「事件」・・・。
俺が今の正吉君と同じ頃のこと。小学校5年生の頃だった。
姉貴がギランバレー症候群という難病にかかり、半年ほど入院した。病院への付き添いと、医療費を賄うために母親がパートに出るようになり、俺は家に一人残された。
友達との関係に「上下」というものが加わってくる年代であり、まだ親の愛情が欲しい年頃であり、親がいなければいないで自分なりの行動をし始める年頃である。
恥ずかしい話だが、俺は非行の道に足を踏み入れた。

たまたま発見が早く、厳しかった母親から激しい鉄拳を食らったため、俺がその世界に完全に浸かってしまうことは無かった。
俺の少しねじ曲がった正義感(ダークヒーロー的な笑)は、その時に植わったものだと思う。
次女が高校に入学するので、これからは正吉君は、より一層一人の時間が長くなる。今回で心を改めてくれればよいのだが、中学3年生頃までは気を抜けないことになりそうだ。
ソリコミの入った正吉君を見たい方は、どうぞご期待ください(笑)。

正吉君のモトクロスに入れ込み過ぎだという、ありがたいご意見をいただくこともあるのだが、意識して入れ込んでいる理由。
それは正吉君に産まれつき備わっていない回路と、人以上に持っている能力。そして、家庭環境。これに尽きる。

本当は、俺は子どもたちに「一芸に秀でるよりも、全てに中庸であれ」と期待した。
しかし、3人とも完全にかけ離れている。長女は学生であるうちはそれを貫くかもしれないが、社会に出たらどうなのだろう。
能力に一番偏りのある正吉君が輝ける場所を探してやるのは、俺の役目だろう。
いずれ、「モトクロスよりももっとやりたいことが見つかったから、モトクロスはやめる」と言いだしたら、それはそれで幸せな事だ。

オマケ。

ブログやその他のSNSなど、個人が自由に情報発信や意見を述べる事ができる場面では、ごく親しい友人を除いては、名指し(伏字含む)や暗に誰だか分かることは「なるべく」書かないように心がけている。
例えば、それほど親しくない人のSNSに「〇〇さんを抜いた」とか自分の事が書かれていたら、面白くないでしょ? 褒める時やリスペクトする場合は別ね。
その上で、以下を書き記しておこう。

俺のスタンスその一。
我が子以外の特定の誰かを応援しない。
これは、地方戦やローカルレースの場合、出場する子をほぼ全員知っているため。応援するなら全員を応援するべきであり、誰かが勝つと別の誰かが負けるという事を絶対に忘れない。
全国大会とか他エリアに行った時はもちろん、知っている子を応援する。

その二。
自分の方が格上だと勘違いして、他の子に教えたり、取り組み方に関してどうこうと言わない。
俺も正吉君も、全然すごくないもん(笑)。各家庭に色々な事情がある訳だしさ。もちろん聞かれたら答えるよ。別に秘密主義ってわけじゃない。聞いてもいないのに勝手に色々教えられるのも嫌いだなぁ。
かといって、余計なお世話と思ったことが、一転して重要なヒントになることもあったりして。

その三。
特定の誰それに勝つの負けるのという類の事を、相手に聞こえるようには言わない。
もちろん俺は我が子である正吉君の事が最も大事なので、パドックでの作戦会議とかでは特定のライダーの名前を出す。
でもそれを他の人に聞かれたら、相手は絶対に嫌な気分になるはず。

俺自身が割と個性的な部類なので、俺がそこにいるだけで嫌な気分になる人もいるだろう(笑)。
だからこそ、人の神経を逆なでするような言動は、慎みたいものだ。

もういっちょ、オマケ。

85スモールが新たに加わった。
いきなりマトモに乗らせたらケガするだけなんで、ボチボチと進める予定。
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