中部モトクロス選手権・第6戦が行われ、正吉君がJ65クラスに出場した。会場はいなべモータースポーツランド。
前日の雨でコースは超マディで、レース当日午前中も断続的に弱い雨が降り続いた。このため50と65は午前中最終に公式練習、昼一番でヒート1、午後最終にヒート2が行われることとなった。
各クラスが終了するたびに、表面の重たい泥を退けるためにブルが入れられた。坂の下で立ち往生してDNFとなるライダーも多く、スタッフの方々はヘトヘトだったのではないだろうか笑 ありがとうございました。
正吉君は両ヒートとも1位で、総合優勝。
ヒート1はコース前半・後半を大幅にカットしたショートコースで行われた。
コース全長が半分くらいとなった上に、乾いているのはライン上だけで抜きどころが少ない。序盤、トップグループ走行中に転倒して6位まで落ちてしまった。その後、タナボタっぽい展開はあったものの、最速ラップを出してトップチェッカー。まあ、走りは良かったかな。
ヒート2はコンディションが回復してフルコースで行われることとなったものの、スタート直前に“イナベ65名物”の雨が降り出して笑、滑りやすい状況となった。スタートは若干出遅れるもオープニングラップはトップで帰ってきて、2位以下に20秒以上の差をつけてフィニッシュ。
ベストラップも4秒以上の差を出した。
中途半端な時期だけど、正吉君はこれで65卒業。8月末までの長いインターバルをシーズンオフになぞらえて、85にステップアップすることにする。
65に乗ったこの数年は、正に「散々だった」の一言に尽きる。
まず、50からのステップアップ後、多度の営業終了からはじまった。シーズンイン直前にジャンプの着地で転倒して後続のバイクに轢かれて、ドクターヘリで運ばれて約1週間の入院。
この頃には既にそこそこのスピードを身に付けていたが、このシーズンのレースは全て雨が絡み、マディの経験が乏しかった正吉君は大苦戦することに。
また、このシーズン中にYZ65がリリースされると踏んでいたにもかかわらず、9月に入っても発表がなかったため、痺れを切らせてKTM65SXに乗り換えた。YZ65の公式な予告がされたのは、結局この年の年末という中途半端な時期だった。YZ65のリリース時期には、本当に翻弄された。
KTMに乗り換えて爆発的な速さを見せるようになったが、勝てるレースを落としたり、他のエリアで今までに経験のないドマディで叩きのめされたり、他のエントラントから目の敵のようにされたり(こっちはこっちで色々な問題を抱えているわけなんで、ヒドいんじゃないの?)。
生活面での問題なども重なり、一旦は「もうバイクには乗りたくない」というところまで行った。
気を取り直して、少し考え方を変えて再開。何度も事前練習に連れてったのに、全国大会SUGOではスタートでバイクを放り投げて終了。これは本当に頭に来たな。
俺からすると、節目の年(65最後のシーズン)にはそれなりの結果を出してほしかったのだが、期待するたびにこれでは、さすがに俺も参ってしまう。結果、昨シーズンは合計4ヶ月近くバイクに乗らなかった。その分を、今シーズンの半分を使ってやり直したという感じ。本当は全国大会までやってほしいのだが、これで何かあったら再起不能になりかねない笑
YZ65が期待した時期に出なかったのでKTMを選んだんだけど、KTM65SXはとてもいいマシンだと分かった。ヤマハ党の俺が85もKTMにするか悩んだくらい。ピークパワーはYZの方が上っぽいかな。
KX65を2台とKTM65SX2台(それぞれ新車1台と中古1台)使ったわけだけども、こうなるのならば最初からKTM65SXの新車を毎年1台ずつ買えばよかった。
KTMは壊れるとはいうけど、新車で買った本番車は常に手を入れていたこともあり、全く壊れなかった。中古の方で悩まされたのは、リアのブレーキマスターカップがすぐに抜けてしまうこと。あと、スイングアームピボットシャフトの折れ、ハブのベアリング穴が広がってしまうこと、スポークの折れ。そんなくらいかな。ウォーターポンプシールとかは標準的なところだと思うし、レバー類は全く折れない。
部品が高い事と、国産と比べて部品が来るのが遅い事、ちょくちょく欠品があることも悩みだったが、癖が分かっていれば必要な部品を多めに持っていれば何とかなりそう。
国産車のように、少しの不具合を騙し騙し使えないという感じで、実際には信頼性は高いと思う。車両本体価格はこの性能を考えるとバーゲンプライス。ランニングコストは国産車よりも掛かるかな。
一方で、ライディングの面。
正吉君の走りの特徴。タナボタがほとんどない。両ヒート揃えない。速いが、強くない。魅せる走りはするが、結果を出さない笑
正吉君のゼッケン#17はノリックに由来するのだが、走りのキャラもソックリやんけ! ありがたいやら、悲しいやら・・・。
正吉君は慣れない環境に極度に弱いようで、初めて行ったコース、大きな大会や他のエリアのレースでは、目で見る情報を処理したり受け流したりということができないみたい。緊張はあまりしないようだ。
少なくとも今のところ、全日本コースは中部エリアに無いわけで、大きな大会に出るには他のエリアに行く必要がある。これは正吉君にとっては弱点になってしまう。地元大会があれば、立ち位置確認しやすくなるんだけど・・・。逆に、他エリアへのアクセスが良いのは不幸中の幸いと言えるかな。
それでも遠征は、モトクロスのためだけではなく生活面への足しになっているようで、わずかだけど処理能力も上がってきたかなという感じ。
元々、小学校卒業時にモトクロスも卒業という事も考えていたのだが、本人の能力の偏りを考えると、少しでも好きなもの、得意なものをやらせてやりたいし、やらせてやるべきかなぁ、と。
ただし、他の子のようには事が運ばないはず。85に乗り換えると、もっと苦労するんだろうなぁ。
あと、65に乗るのをここまで引っ張った事の是非なんだけど。
例えば昨シーズンチャンピオンを獲ったようなライダーが残留するとなると、そりゃ違うだろうと思う。
関東圏では6年生まで乗る子が多い事、そして6年生で85にステップアップしたライダーとの差やらなんやら色々見て考えて、去年の今の時期には既に、今シーズンも65にも乗ると決めていた。昨シーズン、正吉君は中途半端になってししまったしさ。
また、今ではもう85に乗った方が65で走るよりも速く走れるけど、85で65のタイムを追い越すまで、割と長い時間を要した。これは、練習の質という意味からするとどうなんだろうな、と。BMXの経験からしても、より体格に合ったバイク、乗りやすいバイクで練習した方が、上達が速いのではないかと思う。85に乗って65に負けてたら意味がないし、85でヨロヨロ走るよりも、65を使い切って走った方が、絶対に練習になると思う。
85をガンガンに走らせることができるライダーが65に乗れば、そりゃすごく速く走れるはず。でも、正吉君レベルでは85と平行して乗ってもそれほどの意味はなかった。早目に85に慣れるくらいの効果しか感じられなかったかな。
バイクの場合は排気量の違いで車格が変わってくるので、一部の器用な子であれば、パワーを活かして大きなバイクにも乗ってしまう。
でも、正吉君の場合はそういうわけにはいかないようだ。
何が正しいのかは分からない。誰にも分からないし、人によっても答えが違ってくるはずなのでご参考まで。
半年遅れ&季節外れのシーズンオフとなるが、正吉君が俺の真意を理解してくれているかどうか・・・トホホ・・・
前日の雨でコースは超マディで、レース当日午前中も断続的に弱い雨が降り続いた。このため50と65は午前中最終に公式練習、昼一番でヒート1、午後最終にヒート2が行われることとなった。
各クラスが終了するたびに、表面の重たい泥を退けるためにブルが入れられた。坂の下で立ち往生してDNFとなるライダーも多く、スタッフの方々はヘトヘトだったのではないだろうか笑 ありがとうございました。
正吉君は両ヒートとも1位で、総合優勝。
ヒート1はコース前半・後半を大幅にカットしたショートコースで行われた。
コース全長が半分くらいとなった上に、乾いているのはライン上だけで抜きどころが少ない。序盤、トップグループ走行中に転倒して6位まで落ちてしまった。その後、タナボタっぽい展開はあったものの、最速ラップを出してトップチェッカー。まあ、走りは良かったかな。
ヒート2はコンディションが回復してフルコースで行われることとなったものの、スタート直前に“イナベ65名物”の雨が降り出して笑、滑りやすい状況となった。スタートは若干出遅れるもオープニングラップはトップで帰ってきて、2位以下に20秒以上の差をつけてフィニッシュ。
ベストラップも4秒以上の差を出した。
中途半端な時期だけど、正吉君はこれで65卒業。8月末までの長いインターバルをシーズンオフになぞらえて、85にステップアップすることにする。
65に乗ったこの数年は、正に「散々だった」の一言に尽きる。
まず、50からのステップアップ後、多度の営業終了からはじまった。シーズンイン直前にジャンプの着地で転倒して後続のバイクに轢かれて、ドクターヘリで運ばれて約1週間の入院。
この頃には既にそこそこのスピードを身に付けていたが、このシーズンのレースは全て雨が絡み、マディの経験が乏しかった正吉君は大苦戦することに。
また、このシーズン中にYZ65がリリースされると踏んでいたにもかかわらず、9月に入っても発表がなかったため、痺れを切らせてKTM65SXに乗り換えた。YZ65の公式な予告がされたのは、結局この年の年末という中途半端な時期だった。YZ65のリリース時期には、本当に翻弄された。
KTMに乗り換えて爆発的な速さを見せるようになったが、勝てるレースを落としたり、他のエリアで今までに経験のないドマディで叩きのめされたり、他のエントラントから目の敵のようにされたり(こっちはこっちで色々な問題を抱えているわけなんで、ヒドいんじゃないの?)。
生活面での問題なども重なり、一旦は「もうバイクには乗りたくない」というところまで行った。
気を取り直して、少し考え方を変えて再開。何度も事前練習に連れてったのに、全国大会SUGOではスタートでバイクを放り投げて終了。これは本当に頭に来たな。
俺からすると、節目の年(65最後のシーズン)にはそれなりの結果を出してほしかったのだが、期待するたびにこれでは、さすがに俺も参ってしまう。結果、昨シーズンは合計4ヶ月近くバイクに乗らなかった。その分を、今シーズンの半分を使ってやり直したという感じ。本当は全国大会までやってほしいのだが、これで何かあったら再起不能になりかねない笑
YZ65が期待した時期に出なかったのでKTMを選んだんだけど、KTM65SXはとてもいいマシンだと分かった。ヤマハ党の俺が85もKTMにするか悩んだくらい。ピークパワーはYZの方が上っぽいかな。
KX65を2台とKTM65SX2台(それぞれ新車1台と中古1台)使ったわけだけども、こうなるのならば最初からKTM65SXの新車を毎年1台ずつ買えばよかった。
KTMは壊れるとはいうけど、新車で買った本番車は常に手を入れていたこともあり、全く壊れなかった。中古の方で悩まされたのは、リアのブレーキマスターカップがすぐに抜けてしまうこと。あと、スイングアームピボットシャフトの折れ、ハブのベアリング穴が広がってしまうこと、スポークの折れ。そんなくらいかな。ウォーターポンプシールとかは標準的なところだと思うし、レバー類は全く折れない。
部品が高い事と、国産と比べて部品が来るのが遅い事、ちょくちょく欠品があることも悩みだったが、癖が分かっていれば必要な部品を多めに持っていれば何とかなりそう。
国産車のように、少しの不具合を騙し騙し使えないという感じで、実際には信頼性は高いと思う。車両本体価格はこの性能を考えるとバーゲンプライス。ランニングコストは国産車よりも掛かるかな。
一方で、ライディングの面。
正吉君の走りの特徴。タナボタがほとんどない。両ヒート揃えない。速いが、強くない。魅せる走りはするが、結果を出さない笑
正吉君のゼッケン#17はノリックに由来するのだが、走りのキャラもソックリやんけ! ありがたいやら、悲しいやら・・・。
正吉君は慣れない環境に極度に弱いようで、初めて行ったコース、大きな大会や他のエリアのレースでは、目で見る情報を処理したり受け流したりということができないみたい。緊張はあまりしないようだ。
少なくとも今のところ、全日本コースは中部エリアに無いわけで、大きな大会に出るには他のエリアに行く必要がある。これは正吉君にとっては弱点になってしまう。地元大会があれば、立ち位置確認しやすくなるんだけど・・・。逆に、他エリアへのアクセスが良いのは不幸中の幸いと言えるかな。
それでも遠征は、モトクロスのためだけではなく生活面への足しになっているようで、わずかだけど処理能力も上がってきたかなという感じ。
元々、小学校卒業時にモトクロスも卒業という事も考えていたのだが、本人の能力の偏りを考えると、少しでも好きなもの、得意なものをやらせてやりたいし、やらせてやるべきかなぁ、と。
ただし、他の子のようには事が運ばないはず。85に乗り換えると、もっと苦労するんだろうなぁ。
あと、65に乗るのをここまで引っ張った事の是非なんだけど。
例えば昨シーズンチャンピオンを獲ったようなライダーが残留するとなると、そりゃ違うだろうと思う。
関東圏では6年生まで乗る子が多い事、そして6年生で85にステップアップしたライダーとの差やらなんやら色々見て考えて、去年の今の時期には既に、今シーズンも65にも乗ると決めていた。昨シーズン、正吉君は中途半端になってししまったしさ。
また、今ではもう85に乗った方が65で走るよりも速く走れるけど、85で65のタイムを追い越すまで、割と長い時間を要した。これは、練習の質という意味からするとどうなんだろうな、と。BMXの経験からしても、より体格に合ったバイク、乗りやすいバイクで練習した方が、上達が速いのではないかと思う。85に乗って65に負けてたら意味がないし、85でヨロヨロ走るよりも、65を使い切って走った方が、絶対に練習になると思う。
85をガンガンに走らせることができるライダーが65に乗れば、そりゃすごく速く走れるはず。でも、正吉君レベルでは85と平行して乗ってもそれほどの意味はなかった。早目に85に慣れるくらいの効果しか感じられなかったかな。
バイクの場合は排気量の違いで車格が変わってくるので、一部の器用な子であれば、パワーを活かして大きなバイクにも乗ってしまう。
でも、正吉君の場合はそういうわけにはいかないようだ。
何が正しいのかは分からない。誰にも分からないし、人によっても答えが違ってくるはずなのでご参考まで。
半年遅れ&季節外れのシーズンオフとなるが、正吉君が俺の真意を理解してくれているかどうか・・・トホホ・・・