THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

サイレンサーの修理とマイナーチェンジその1

2007-08-26 21:09:21 | XR250

先日の坂内での走行で、自作のサイレンサーが壊れてしまったので直します。
ただ・・・仕事が忙しいのですよ。当然日曜日の今日も出勤です。そんな訳で、息抜き程度に作業した分しか進んでません。

サイレンサーを外すと、ん・・・? なんと、グラスウールが全く入ってない!! 全て抜けてしまっていた。どおりで煩かったワケだ。

Epsn3829

実はこのサイレンサーに使っていたウールは、建築用の断熱材(羽毛布団的)。サイレンサー用のグラスウール(煎餅布団的)と比べてかなりフワフワなので抜けやすいのだろうか? ミャフリャー製作時の紹介はコチラ。
溶接がモゲた所を再びくっつけるのだが、ありがたい事に結構亀裂がキレイな状態で、ピッタリと合わさる。ラッキーだ。モゲた後で無理に走らなかったからな。TIGはスキマがあると上手く溶接できないので、ピッタリ合わさるだけで随分と手間が省ける。TIG溶接は母材の不純物を嫌うので、溶接箇所を軽く磨く。

Epsn3830

Epsn3833

ツルッと溶接してバフ掛け。ついでに全体の焼けもバフで取ってしまった。TIGの説明はコチラ。

今まで使っていたエンドピースは、実は結構重い。形状を決めかねて「あーでもない、こーでもない」とやってるうちにステンレスのカタマリになっちまったのだ。
どうせなので作り直し。ステンレス(18-8ステンレス、SUS304)の2B板(表面仕上げの規格で、ミラーほどではないが光沢がある)の1.0tをコンターで扇型に切り出し、ベルトサンダーでカタチを整える。

Epsn3752

んで、少しずつ手で曲げていき、円錐を作る。円錐のベース側に円形の板を溶接し、中身に丸パイプを突っ込んで溶接。

実は元々このエンドピースはXLRの為に作りかけた物。俺のXR改のマフラー製作時に、MD30の純正マフラーの径に合わせて100φのアルミパイプ(A6063)をl=3600で入手。当然他で使う訳も無くそのまま放置していたので、XLRにも使ってやろうと思ったのだが、XLRに100φのサイレンサーはちょっと太すぎる・・・と思い直して、280馬邪に使う事にした。

新旧の比較。

Epsn3834

迫力を出す為に出口のみ42.7のSUSパイプを使用した。従来品は内径約30mmだ。
スミマセン、今回はここまで。

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’07坂内合宿

2007-08-20 12:44:17 | オフロード

17日は早朝出勤だったので仕事を夕方5時過ぎには切り上げて、坂内バイクランドへ向けて出発。
途中でマックスバリュー池田店に寄って食材調達、現地到着は8時頃であった。

Epsn3798

テントは、ヤケに四本足テントに執着心を持つカメラマンN目君所有のもの。何故か何台も持っているのだ。取材先のイベント会場で特価販売されていた物を、労働放棄して購入したその道の一級品「EZ-UPテント」である。

Epsn3799

BBQに使用する薪は、我社で発生する廃材。
プチ宴会開始。相変わらずイジられ役の某氏をイジりまくりつつ、夜は更けていく・・・。夜空には満天の星。天の川もくっきり見える。久しく星空なんぞ見た事は無かったなあ。吸い込まれそうだ。

ここのところ早朝仕事が多かったためか5時頃に目が覚めてしまった。仕方ない(???)ので朝っぱらからビール投入。某氏は子供じゃあるまいし、何故にうつ伏せで寝ているんだろう? 

Epsn3800

寒かったとみえて一旦起きて一枚羽織り、また寝る。が、やはりうつ伏せだ。ヘンなの。

Epsn3801

18日朝10時頃、一発目の走行を終えて休憩していると、いきなりコース内の河原の直線に本日朝に自走で到着予定のN川君が現れた。どうも意外な登場のしかたをしてウケを取りたかったと思われるが、残念。満載の荷物をコースにぶちまける。

Epsn3802

荷紐をアクスルシャフトに巻き込むというオマケ付き。結局バイクをコース途中に置いたまま、荷物を手に提げてこちらへ徒歩で来る羽目となった。

Epsn3803

Epsn3804

しかも誰も助けないところが田中麗震愚流と言える。

俺の280馬邪は、相変わらずパワーがありすぎて乗りにくい。先日預かったXLR(エンジン仕様は秘密)に乗ってみる。
正直に言おう。XLRの方が乗りやすく、少なくとも長時間エンデューロではコチラの方が速いと思われる。エンジンのイジり具合の問題もかなり大きいが、最も大きな差、それは重量である。スペックでは大差ないし、押し歩きでの取り回しでも重量差は感じないのだが、何故??? 走ってみるとXLRの方が数段軽く感じる。さすがにノーメンテ車両だけにサスの動きは怪しいが、軽さとエンジンの扱いやすさがそれを補ってしまう感じだ。

280馬邪に乗り換えて走行。XLRの乗りやすさを参考にして、またサスのセッティングを変えてみる。あまりのトラクションの無さに堪りかねて平常時よりもタイヤの空気圧を下げる。ホントに何処へ飛んでいくか分からん走行フィール。コーナーでグイッと開けてブッ飛んだり、直線でも接地感に乏しく(特にフロント)方向が定まらない。我慢して走行を続けるが、下りの直滑降でスロットルを捻ったら、前後輪とも接地感が無くなったまま突進してしまい、何とか立て直そうとするもののバイクだけはそのまま坂を下って行き、俺は左の草むらに放り出される結果となった。久しぶりの大転倒だ。草がクッションになってケガは無かったが・・・。
もう自分の練習はオワリ。チーム代表のうつ伏せ寝の某氏と、荷物ぶちまけ某氏をからかう事に専念します。

ところが、自走にて参加の荷物ぶちまけ某氏があるまじき事にパンク。

Epsn3806

予備のチューブに取り替えるも修理に失敗して再びパンク。パッチ修理するところを見てたが、そのやり方では直らんぜ(爆)。仕方ないのでうつ伏せ寝の某氏をイジメる為に走るが、異常なほどの怪走を披露。まあまあ速かったり、突然遅くなって消えたり。
大企業もそろそろ盆休みは終焉、しかも土曜日とあって練習走行者は少なめ。昼過ぎに自走の人たちが練習に来た。すると・・・「田中麗震愚の方たちですか?」
ナニィ、田中麗震愚はいつからそんなにグローバルな存在になったのか? と思ったら、坂内2DAYSエンデューロで数年前から縁のあるチーム「E-off」の人らしい。

自走のN川君はまだパンク修理中。怪走T中さんは一緒に走るのを極端に嫌がっている(爆)。ケガリハビリ中のN目君は手首の状態が思わしくなく、完全に走行を諦めたようだ。仕方なくまた一人で走る。張り合いもないのでテキトー走行だ。が、突然に排気音が大きくなった。サイレンサーでも落としたか?と思ったら、何と全周溶接しているハズのサイレンサーのリベットカシメ部分の溶接がモゲている。

Epsn3808

俺も走行はオワリ。それにしても朝の時点では新品だったリヤタイヤ、酷い減り方だぞ!! 

Epsn3811

ダラダラしてたので、多分20周くらいにか走ってないっちゅーのに。この分だと3回位の練習走行で交換を余儀なくされそうだ。

N川君は異常に荷造りに苦労した後に帰路に付くも、走り出して数分後に道にぶちまける(爆)。リヤカーを引っ張るのをオススメします。

Epsn3813

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スポーク張替え

2007-08-18 21:20:15 | XR250

金曜日晩から坂内に乗り込むので、早急にスポークの張替えとタイヤ交換をしなければならない。 ※この記事は帰ってきてから作成

バイクをオフロードメインで使っていると、スポークが錆びたとか折れたとか、リムにクラックが入った等の理由でスポーク組みをする必要が生じる事が多い。俺は既にフロントとリヤ合わせて15本から20本位のホイールを組んだ事がある。ボロいバイクばかり乗っている証拠だという話もあるが・・・。

固着したニップルを回して外すのは大変なので、スポークをサンダーで切ってしまった。

Epsn3781

リヤホイールのスポークは全部で32本だが、実は16本ずつ二種類存在する。長さが少しだけ違うのだ。長い方は、短い方の上に重なる様に組む事となる。

スポークは車種によってストレートタイプの物と、首が90°近くに曲がった物とあるが、XRは前者。
ストレートタイプのスポークは組むのが非常に簡単。何故か? スポーク組みの最初の難関が「仮組み」であるのだが、首の曲がったスポークの場合は順番を考えてスポークをハブへ挿入する必要があるのに対し、ストレートタイプは全くの順不動なのであります。なので首が曲がったスポークは、仮にスポークを1本だけ取り替えたい場合でも全部バラす必要が生じるケースも多いと思われるが、ストレートタイプは1本のみの取替えも可能なのです。
ストレートタイプの欠点は、ニップルが錆びて固着した時に、ニップルを回せなくなるところ。スポークが共回りしてしまう。

最初にハブにスポークを全て差し込み、リムのニップル穴の方向を確認しながらニップルを軽く取り付ける。

Epsn3782

Epsn3783

スポークのネジ部分がニップルにちょうど隠れる所までニップルを締めこむ。

Epsn3785

車種にもよるが、XRの場合はここまで締めてもまだスポークが張った状態にはならず、ハブはガシャガシャと遊ぶ状態。ニップルをプラスドライバーで均等に締めこんで(1回転ずつとか)ハブが遊ばない状態にする。

Epsn3786

この時、大抵の場合ニップル何本かに1本の割合(規則的に)とかでスポークが張った状態となり、残りはまだ遊んでいるので、遊んでいるニップルも均等に締めてしまう。
この状態から振れ取りをしていくのだが、少なくとも新品スポークと新品リムの組み合わせの場合、この時点でかなり振れは少ないはず。本来はバランサーなどに載せて振れ取りするが、フロントフォークやスイングアームにセットすれば充分。緻密にやる場合はダイヤルゲージを使うらしいが、針金などで振れを見ればOK。俺のショボイ経験上では縦振れ(ホイールに対してアクスルが偏心した状態)は結構気になるが、横振れはあまり気にならない。また、リムは棒状の材料を丸く曲げて溶接しており、溶接箇所は極端な表現をすればそこだけ尖っている(リムが雨だれのようなカタチになっている)ので、溶接箇所のニップルは強く締めて矯正してやる必要がある。

いつもは丁寧に組んでも2~3時間位で作業終了するが、今回はリムが既にガタガタに歪んでいるので、マジメにやる気も起こらん。1時間チョイで完了。
毎年出ている坂内2DAYSのマシン準備で、どうにも自分の手が廻らずに他のメンバーがホイールを組んだ事があったが、初めてやる割りにやたら早く終わっていたので、「振れ取りはやった?」って聞いたら、「イヤ、普通に締めただけ」っつー事があった(爆)。ところが、走ってみてもオフロードだとほとんどワカランのですよ。俺は新品リムの場合は振れが1mm位になるまで頑張るが、今回のようにガタガタの中古だと振れ取りのやりようが無い。

新品タイヤと古タイヤ、全く別の物質の様な手触り。外径も恐ろしく違う。

Epsn3789

それにしても練習走行に新品タイヤをおろすのは勿体無いなあ・・・。

Epsn3791

17日晩から18日の坂内の練習風景は、後日・・・。

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坂内にて初の280馬邪全開走行

2007-08-17 08:38:36 | XR250

11日(土)はたまたま日付指定で仕事が入り、元々休みにしようと思っていたのに仕事になってしまった。が、仕事はアッサリ終了。ダートフリークに行って部品入手、XRのメンテナンスを行う。

Epsn3753

■ブレーキ・クラッチレバーの交換(レースで折損し、曲がったスペアに換えたままだった)
■クラッチワイヤーの交換(へたったワイヤーと新品を比べると、そのフリクションの差は歴然であった)
■エンジンオイル&エレメントの交換
■バッテリーの充電
等等・・・。
そして、11日にハイエースにXRを積み込んでしまった。

13日(月)は朝5時に坂内に向けて出発。平常であれば6時過ぎに出るところだが、お盆の渋滞を回避するためである。七時前に高速を降りてしまえば渋滞には巻き込まれないであろ思ったのだが、6時20分頃で既に交通量がかなり多く、80km走行状態。誰かがブレーキを踏んだら流れが止まってしまうのではと思うほど。その後のラジオの交通情報で、7時にはノロノロ運転になってしまった事を知る。紙一重でしたな。

坂内に到着すると、一体何台のバイクがいるのだろう? ザッと見で20台くらいか? 最近は練習走行する人が増えているように感じる。
サッサと準備して走行開始。280になってから初めての全開走行だ。まずメインジェットを1ステップ下げ、その後ニードルのストレート径を一段細い物に変更。
現仕様は、文句無くパワフル。それどころか俺のテクニックでは少々持て余すほどだ。パワーはかなりあるのだが、トラクション性が今ひとつ。スロットルを開けた瞬間のパンチ力が半端じゃない。クイッとひねると直ぐにリヤがブレークしてしまい、コーナー出口ですらカウンター側に入ったまま(ヘタクソだ)。前に進みにくい。また登りのコーナーではフロント荷重にするのが難しく、寝かせたつもりでもスロットルオンした瞬間にバイクが起きて直進してしまいがちとなり、コントロールが大変。まさにジャジャ馬。イヤ、イノシシの爆進といった雰囲気。
細かくサスのセッティングを変更してみる。もっとサスが動くようにしたいのだが、パカパカにするとスロットルを開けられないし、硬くすると余計に曲がらない。まあ現状ではこんな物かなあ。あとは今までよりも極端なフロント荷重にすると良いカンジだ。初めて乗るバイクみたいな雰囲気で、ウデがパンパンになってしまった。
所詮はたかだか俺のインプレッションなので参考程度に留めて戴けると幸いだが、全体的なスペックに対してちょっと圧縮が高すぎるのではと思う。4stモトクロッサーのエンジンフィールは「ヒュンヒュン」と回るカンジで、それを受け止めるだけのサスも持っている。が、俺の280馬邪は「バリッ!バリッ!ズガガーン」という雰囲気。勿論トップエンドまでキッチリと回るし全域でパワフルなのだが、レヴリミットがノーマルXRと同じ位で、単純に全域でパワフルになった感じ。なので、数値的には2stフルサイズトレールよりも力があるかもしれないが扱いにくい。
長い時間乗り続けると振動も気になってくるので、タケガワ280+HOTCAMstage1+PWK35M+スッポンポンミャフリャー他の組み合わせよりも、もっと軽くて少し圧縮の低いピストンか、ピストンがタケガワならばもっとオーバーラップの大きいカムの方がオフロードでの戦闘能力は高いのではないだろうか? 先日預かったXLRは10.2程度の圧縮だが、結構パンチがある。まあ他の部分が殆どノーマルなので上は回りにくいが。
この組み合わせでも、ツイスティな峠やミニサーキットみたいな所なら速いかもしれない。

午前中はセッティングしつつ5周程度の走行を繰り返し、午後は2時間一人エンデューロ。ところが時計を忘れてきてしまった。しかたないので燃料を満タンにして、RESに切り替わるまで走る事にした。 ※以前は2時間でRESに切り替わっていたので
ゆっくり目に走り出し、黙々と走行を続ける。俺は何でもサッとできてしまう方ではなく、モノにするまでかなりの長い時間を要する方である。連続走行している内にだんだん乗れてきたようだ。が、ナンか時間が長い。タンクを見ても随分燃料が残っている。
結局人間が先に音を上げてしまい、休憩に戻る。時間を確認すると1時間50分位の走行であった。キッチリ測った訳ではないのだが、どうもノーマルエンジンの時よりも燃費が良いようだ。それともビビッて回しきれてないからかな?

この日、以前に坂内に来た時に顔見知りになった人が来ていた。どうも一週間ほど前にクラッシュしてしまったらしくて、他の人の走りを見つつキャンプしにきたそうだ。バイクも持ってきてなかった。この人がご自身の楽しみでラップタイムや区間タイムを取ってくれていて参考になった。乗れてない最初の内は6分前半、乗れてきたあたりで6分を切り始め、最終的にはベストで5分40秒程度だったそうだ。※全てコンクリートの橋を過ぎてからは右ルートを通っている
コース状況の差の問題があるので直接比較にはならないが、タイム的にはノーマルエンジンの時とあまり変わらないっスね。登りの直線などではタイムが縮まっているかもしれないものの、各コーナーや下り区間はむしろ遅くなっているような気がする。エンデューロに使用する場合は、疲れてきた時にバイクを扱いきれなくなるかもしれない。ただし何かの拍子に失速しても、まずエンストする事は有り得ない。

俺は13~14日にかけて泊まりだったのだが、同じスケジュールで来ていた人は前出のタイムを計ってくれた人のみ。朝の時点で20台いたバイクは、13日の夕方には1台になってしまった。

Epsn3759

14日の朝、雨が降っていた。それでもポツポツと人が集まり始めて12~13台位かな?
この中で隣に車を停めた、倒立のXRの人がリヤタイヤがパンクしたらしく「予備のチューブは持ってないですか?」。パンク会会長の俺は当然持参しているし、断る理由も無いので快く譲る。渡した後でふと思った。自分がパンクしたらどうするんだろう?
悪い予感的中(爆)。リヤタイヤパンク。それを見た隣の人は、さすがに申し訳がなさそうだ。
ところが・・・。

Epsn3761

パンク修理を完了して再出走した隣の人がまたパンク。どうもパッチも持ってきてないみたいなので一枚あげた。話をしてみると、実はやたらとご近所さんである事が判明。

さて俺のほうはというと、以前の記事でも触れたことがあるのだが、スポークのニップルが錆びて固着しており、ニップルが回らない箇所がある。それなのにニップルが緩む。パンクの原因の一つはコレのような気がする。で、何故か持参したスペアパーツの箱の中にRホイール用のスポークとニップルが入っている。確かに以前某オークションで前後スポークセットを入手した事があったが、去年の坂内2DAYS時にスペアホイールを組む為に使ってしまった筈だ。
まあいいか。で、その場で組み替えようとしたのだが、ニップルは回せないしスポークを切る道具も無い。そんな訳で締めれるトコロだけ締めてゴマカした。
それにタイヤが寿命。

Epsn3763

二ヶ月前には新品で、その内2~3週間走ってないのに・・・。やはりチューブのみでなくタイヤが古くなるとパンクしやすいようだ。パンクはパッチで修理し、外したついでに逆履きにした。
数周走ると、またパンク!! 

Epsn3767

もう終了です。空気入れも折れてしまった・・・。

Epsn3762

帰りは渋滞を見越してある程度下道を使い、標準タイムで帰宅することができた。
次回は合同練習。金曜日の晩に坂内入りしてプチ宴会、土曜日に練習走行の予定。

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ハンドドリル

2007-08-07 22:24:16 | 工作

新シリーズ第一回(長いよ!!)
ブログをやる以上は、より多くの人に見ていただきたいと考える。記事を書くにあたって間違った情報を流してはイカンと思って、自分なりに今一度調べなおす事により、自分の知識の足しにもなっているとも感じている(俺の記事に間違いが無いという意味ではありません)。

俺の人生は「工作」の為にある・・・と思っている。大袈裟の様だが、それは人が呼吸をする事に限りなく近い。俺は何処へ行き何を見た時も「コレはどうやって作ったのか?」という知的欲求を満足させる事に余念がない。それはバイクの部品のみならず、子供を連れて遊びに行った公園の遊具、建築物、店先の商品、街のモニュメントから果てはマンホールの蓋まで、コツコツ・・と叩いてみたり、メジャーで測ったり、写真を撮ったり。場合によっては寝そべって観察したりするので、恐らく街行く人からは変態と思われているであろう。

知人から「道具を買いたいが、どれが良いのか?」と相談される事がしばしばある。もちろん使い道や好みによっても選択は異なってくる事であると思う。
このシリーズは、「バイクいじりに使用する」という前提で、俺の独断と偏見によるものである。プロ向けの内容ではなく、あくまで趣味人に対しての内容である事を予めご理解いただきたい。
今回「工具」というカテゴリーを増やすか否か少々悩んだが、あまり細かく分けるのもご訪問下さる方を翻弄することになるかと思い、当面は「工作」のカテゴリーに入れていくものとしたい。

さて。
バイクやクルマ趣味の人間が、レンチやドライバー等の工具の次に揃える物・・・と思いついたのがハンドドリルである。俺自身もそうだったのだ。
だが、いきなり逆説。正直ハンドドリルは余り使わない。好みにもよるとは思うが、穴あけ作業はその殆どをボール盤で行ってしまうので、ボール盤を入手すると最終的には使わなくなってしまう。
まあそれでも穴あけは物造りの基本であるので、ドリルを初めて購入すると仮定して話を進める事にする。一応「ドリルスタンド」なる物も売られており、ハンドドリルをボール盤的に使用する事も出来る。

バイクをイジる上で、何故にドリルが必要になるのか?
①ボルトやワイヤリング等の針金、インシュロックを通す為の貫通穴を開ける為。
②タップの下穴を開ける為。※タップとはボルトや子ネジをねじ込む穴に、ネジ山を切る道具
③リベットの下穴を開ける為。
④研磨・研削などの回転ツールを使う為。
こんな所か・・・?
メーカー製のバイクに、全く普通にトラブルも無い状態で乗るならば、基本的にはドリルは必要ない。最近のカスタムは「既製のパーツを取り付ける」のが主流であり、既製のパーツは全く無加工で取り付けできるのが当たり前の世界だ(例外もあるが)。
ところが一定以上踏み込んだイジり方をする時や、レースに使用する場合、壊れた部品等を修正・修理する場合、パーツを自作する場合はドリルは欠かせない物になってくる。

ハンドドリルには3種類ある(一部の特殊な物を除く)。チャック(ドリルの刃=キリ先を銜える部分)の大きさである。「6.5mm」「10mm」「13mm」とあり、それぞれ銜えさせる事のできる最大径。

Epsn3750

左から13mm、6.5mm、ドリルを忘れて現場で調達した日曜大工用の6.5mmドリルドライバー、充電式10mmドリルドライバー(マキタ製品で若草色のボディの物は日曜大工用、プロ向けは青緑)。仕事では充電式以外10mmチャックは使っていない。
どれを買えば良いのか? 13mmのドリルは6.5mm以下のキリ先も銜える事が出来るから、大は小を兼ねる・・・で13mm?
その考えは必ずしも間違いではないが、ベストでは無い。何でかと言うと、回転スピードがまるで違うのだ。
6.5mm・・・約3000rpm
10mm・・・約1500rpm
13mm・・・約1000rpm
この回転数に差がある理由については長くなるのでこの場では割愛。
バイクイジりの実作業では、ハンドドリルで10mmを超える径の穴を開ける事は少ない。万一必要が生じた場合はホルソー(ホールカッター)を使えばよいので13mmチャックは却下。ホルソーのシャンク(チャックに銜える部分)は10mmチャック用にできているので、DIYに使用するならば10mmチャックがベストであろう。
問題は回転数。まあドリルの場合はどうでもいいと言えばどうでもいいのだが、予算に余裕があるならば変速ドリルをオススメしたい。変速巾にもよるが、6.5mmから10mmまでの守備範囲をカバーできる。逆回転可能な物もあるが、まずその機能は使わない。
※スイッチを引く量によってスピードが変わるタイプの物はオススメしない。スイッチとは別に変速ダイヤルの付いている物が良いと思う。
もしも今後、ドリル以外の電動工具も揃えていくつもりであるならば、変速ドリルを購入するよりも別途スピードコントローラーを用意する方が良かろうと思われる。

Epsn3740

これは延長コードのトップメーカー、日動の製品。
それと「ブレーキ」の付いている物をチョイスすべし。ブレーキとはスイッチを離すと直ぐに回転が止まる機能の事。付いていない物はスイッチから指を離しても惰性で暫く回り続けてしまう。

あと、ガングリップタイプの物とD型ハンドルの物があるが、ドリルを使い慣れていないならばD型の方が使いやすいと思う。
D型はキリ先の真後ろを持って押さえる事ができるので楽だが、ガングリップタイプは作業慣れしていないとキリ先を垂直に保つのが難しい。左手を添えてやれば良いが、プロは下の写真の様な持ち方をする。ボタンは薬指で操作する。

普通はこんな持ち方をしそうだが・・・

Epsn3713

↓こうやって持つのがプロ。

Epsn3712

さて、またさらに逆説であるが、本当はハンドドリルを購入するくらいならば、充電式インパクトドライバーを買った方が良いと思う。充電式インパクトドライバーについては、いずれ記事をアップするつもりだが、ここでとりあえず書いておきたい「最大の欠点」がある。それは、バッテリーに寿命があるという事である。我々仕事で使用している人間はほぼ毎日使用して充電するが、DIYオンリーだと殆ど使わないであろう。いざ使おうと思ったときにはバッテリーが死亡・・・というのが関の山だと思われる。しかも実は本体よりもバッテリーの方が価格が高い場合が多いのだ。レースやコース走行が多い人はコンセントが無くても使用できるので重宝すると思う。

肝心のキリ先(ドリルの刃)であるが、何ミリのキリを持っていれば良いのか? 話はバイクの場合に限ったとして(日曜大工は除く、という意味)考えてみる。
■タップ下穴用
3.3mm/M4
4.1mm/M5
5.0mm/M6
6.8mm/M8
8.5mm/M10
10.2mm/M12(10mmチャックでは銜えられないモデルもある)
■リベット下穴用
3.3~3.4mm/3.2mm径リベット
4.1~4.2mm/4mm径リベット
4.9~5.0/4.8mm径リベット
リベットは下穴径の選択に許容範囲があるので、上の太字の物を使った方がタップ下穴と共有できるというメリットがある。

その他の一般作業用としては、どの道ハンドドリルでの作業では精密な部品は作れないので、0.5mm飛びで持っていれば充分だ。

ドリルは刃物である以上は使っている内に切れ味が鈍る。刃先が欠ける事もあるし、根元や真ん中辺りでポッキリと折れる事もある。その度に新品を買っていたのでは金が掛かるので、再研磨するべし。といっても我々の業界では「キリを研げるようになったら一人前」とまで言われるほど、コツが必要である。私見では、旋盤のバイトを研ぐよりも難しい。一般的には刃物グラインダーや両頭グラインダー等で研ぐが、俺は普通のディスクサンダー(グラインダー)にダイヤモンド砥石をセットするか、面倒な時はベルトサンダーで研いでしまう。

Epsn3741

昔は高速カッターの砥石の側面で研ぐ事もあったが、今は砥石タイプのカッターを使っていない。
詳しい手順を文章化するのは困難なので避けるが、新品の刃を良く研究して、形を似せて研ぐ練習をするのが良いと思われる。
通常は刃先が115°になる様に研ぐ。材質が軟らかい場合(木など)は鋭角気味、硬い場合は鈍角気味にする事ができる。が、俺はわざわざ角度を測っている訳ではない。皿ネジの頭を沈める場合は刃先を90°に研いでやる。皿揉み専用の錐も売られているが、それで充分だ。M4の場合(ブレーキマスターの蓋等)はD8と言って頭の径が8mmなので、俺は8.5mmのキリを90°に研いで使っている。

標準的なクオリティのキリ先は、目安として0.1mm当たり10円。あくまで目安。3.3mmのキリならば330円、10.2mmのキリならば1020円といった具合である。最近はホームセンターで0.5mm飛びで10~20本セット2000円以下の激安品もある。実際俺自身、携帯用に所有しているが、使えない事もない。
スタンダードなキリ先はHSS(ハイス鋼、ハイスピードスチールの事)で、ステンレス用としてコバルト刃がある。HSSでもステンレスの穴あけは可能(少しコツが要る)なので、俺は殆どコバルトは使わない。コレとは別にチタンコート等の表面処理が施されたキリもあるが、やはり俺は使わない。理由は再研磨すると地金が出てしまうからだが、確かにチタンコートのキリは使いやすい。

ハンドドリルを使用して穴あけ作業をする時に、作業経験が無いと困るであろう事が幾つかあるので、その対策を紹介する。

その1。穴を開けたい箇所にキリ先を乗せ、スイッチオンすると・・・アレレ、刃先が定まらずにコロコロと動いてしまう。シンニング加工されたキリならば余り苦労しないが、普通の研ぎ方だと刃先の頂点が点というより線に近いので動いてしまうのだ。簡単に対処するには、細いキリから段々拡大するか、センターポンチを打つ。
何故に刃先が定まらないのかというと、刃先が加工物に食いついていないから・・・。ありがちなのが、単純に押さえる力が弱い事。それと加工面に対して直角に刃を当てているつもりが、実は結構傾いている事。厳密には我々プロが作業する場合、刃が食いつくまでは微妙に刃先を傾ける。そしてイキナリ全開で回すのではなく、「ギュン・・ギュン・・ギュイー・・ーン」とオン・オフを数回繰り返して刃先を食い込ませたりする。まあコレは慣れですな。

その2。チャックにはチャックハンドルを差し込む穴が通常は三つ付いている。ドリルのチャックを締める時、この三箇所全てを締める方が良い。

Epsn3743

一箇所締めただけだとチャックのインナーがクリアランス分だけ傾いてしまい、しっかり締めたつもりでも途中でキリ先が空回りしてしまうのです。

その3。比較的薄い板に貫通穴を開ける時や、パイプに穴あけする時、穴が開いた瞬間にグサッと刃が入り込んで、勢い余って刃を折ってしまう事が多い。なので、写真のようにキリ先に針金を巻いておくと良い。

Epsn3746

ストッパーになります。針金を巻く方向に注意。逆に巻くとほどけてきてしまう。ちなみに最近では「ドリルストッパー」という商品名で同様の機能のものが市販されているが、これで充分。

ドリルは「自然に切れていく感覚」を身につけるまでは、キリ先を焼いてしまう事が多い。細いキリは回しすぎて焼いてしまい、面圧の落ちる太いキリは押さえる力が弱いのに回し続けた結果に焼いてしまう。刃先に油をつけるのも手だが、大量につけすぎると刃先が滑るので逆効果。キリが切れている時は「シュルシュルシュル・・・」と子気味良くキリコを出しつつ刃が入っていくが、「キキーッ」と金属音が出ている場合は刃を研がなければならない。

ドリルは、穴あけ以外にも様々な作業に使える。フレキホースを付けてリューター代わり、バフやスポンジをつけてポリッシャー代り。持っていても損は無いと思う。

Epsn3749

①は先端ツールではないが・・・センターポンチ。

②③は18mmと16mmのキリ先だが、シャンクが13mmに銜えられるように細くなっている。

④チタンコートのキリ先。

⑤13mmのキリ先。

⑥フラップディスク。サンドペーパーがたくさん付いている。

⑦元々スポンジを貼り付けてポリッシングする為の物。

⑧ホールソー。主に木材用。バイクのカウルなどの樹脂板にも使える。

⑨サイザルバフ。磨きに使用できる。

⑩⑪ステップドリル。通称タケノコ。一本持っていれば、薄板であれば何種類もの径の穴加工ができる。

⑫削りに使用する。

⑬砥石。

⑭厚板用ホルソー。

⑮薄板用ホルソー。
次回は(いつになる事やら)サンダー(ディスクグラインダー)を予定。

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XLR入庫

2007-08-06 23:21:23 | チョイ毒エッセイのようなもの

かなり腐れ縁のXLR250。今年の坂内2DAYS用のマシンとして整備予定。
メニューは腰上OH、リヤサスOH、サイレンサーの修理。
XLRは元々から始動性(特に再始動性)が良くないイメージがあるのだが、それに輪を掛けて始動しにくい様だ。

Epsn3736

2002年に訳あってクランクケースを割って整備して以来、幾度と無く面倒を見てきた。書類上は他人名義だが、チームの共有財産的な存在。
コイツのお陰で、本来アンチホンダである俺がXRに乗る事になったのです。
既に一部の部品は手配中。

ところで、ブログの更新を放りっぱなしでスミマセン。7月31日にチビ3号は無事退院。今日やっと市役所に出生届けを出しにいけた。
いつも盆前は大した仕事は無いものの連休前に納める為の時間制限があり、売り上げは伸びないが忙しい。盆明けはスッカラカンというパターンが多いが、今年は結構予定が入っている。
XLRは8月中に組み上げたいのだが、どうなる事やら・・・?

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