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そもそも、「アヒージョ」という言葉自体に、日本人からすると人を食ったような響きがある。
真っ先に感じるのが、人の叫び声みたいということ。なんとなくエッチな連想もしてしまうのは、誰もが認めることだろう。
アヒルみたいだし、俺のような文化人はアダージョも思い浮かべるはず。ドロンジョみたいでもあり、おジャ魔女、オコジョ、帰国子女、美人秘書、自然薯、削除、便所。
誰もがペペローションを連想するペペロンチーノに勝るとも劣らない。
オリーブオイル、塩、にんにく、鷹の爪。ベースとなる味の組み立てがペペロンチーノと同じなのだが、メインの具材の味の影響を受けるため、ペペロンチーノとは大きく異なる味となる。化学調味料や化学調味料が含まれた調味料を一切使わなくても、めっちゃ濃厚な味わい。
たとえばバターやマーガリンって、それだけで舐めても割と旨いじゃん。さすがにオリーブオイルはそれだけを飲む気にはなれないが、単体でも味わわせるだけのポテンシャルがある事は確かだ。速水もこみちが多用するのも頷ける。
アヒージョはおおむね、各材料をオリーブオイルで煮るだけという一方通行的な簡単な手順だけで、10分もかからずに完成する時短料理でもある。焼くんじゃなくて、揚げるんじゃなくて、煮るの。初めて作った時は、これじゃぁ絶対に揚げ物になっちゃうと思ったよ。
スキレットを使えば洗い物が少なくて済むのも良いところ。
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メイン具材はオイル系が合うものであれば何でもOKで、ざっくり、イカ、エビ、ホタテなどの貝や牡蠣と鶏肉がオススメかな。これと一緒に煮るのは、ブロッコリー、キノコ類をはじめ、野菜系なら大体OK。
ご飯のおかずとしても美味しいのだが、何と言っても王道はバゲット。スキレットのオリーブオイルに浸しながら食べる。
ガツンとインパクトがある味なので、俺はスープは凝ったものは作らず、それこそインスタントのものを合わせることが多い。これもあって、手抜きをしたいときにもってこいのメニューだな。
もう一つ俺にとっての良いところ。便通が良くなるのよ。
昔吸っていたタバコ、習慣化した理由の一つは、ンコが出ることだった。慢性の便秘なのよ。
ビールも便通が良くなるが、アヒージョはマジで効果がある。理由はやはり油だろう。
すぐに興味が目移りする俺が(飽きっぽいわけではない)、いつまでハマっていられるのかは不明だが、ペペロンチーノ、チャーハンに続く男料理に挙げることができると思う。
牡蠣やマッシュルーム、ニンニクなど、俺が欲する栄養素も満点。
今日も俺は元気だ笑