8月末の練習走行で怪我をした正吉君だが、それから1週間経った週末。俺は当然の如く正吉君が多度に行くと言うと思っていたら、なんか態度がおかしい。
いつもの日曜日だったら、何も言わなくても自分でウェアを用意したり、予め着たりする。
だから俺は前日のうちにTT-Rを積んでおいたし、昼ごはんのおにぎりの事を考えて、米を5合も炊いたんだ。
怪我がまだ痛いというほどではないようなのだが、大きく動かしたりすると違和感があるとか、少し痛む程度ではないかと思う。
仮に練習走行に行ったとしても無理をさせるつもりはないんだけど、俺としては正吉君のヤル気のない態度が気に入らない。
「練習しないとみんなに遅れを取るから、名阪はビリだな」と言ってみたところ。
「うん。」
以前、「根性論で教える事を止めた」、とは書いたが、コレには怒鳴り散らかした。
最初からビリでいいと言うようなやつは、バイクに乗らなくてもいい。
レースに出るんだったら、必ず1位を目指せ。
1位になれなかったら、次は1位になれるように練習をしろ。
以前にも書いたが、正吉君に足りないもの。
一つは頭脳(笑)。アホだ、ありゃ。それは3年生になれば多少はマシになるだろうが、もう一つはメンタル。
負けん気がなさすぎる。
俺が正吉君の年齢の頃は、自分を含めて、身の回りでは取っ組み合いのケンカなんか日常茶飯事だった。俺もしょっちゅう殴り合いのケンカをしていた。
今でもその時の感情がものすごく残っているんだけど、怒りの気持ち、優位に転じた時のアドレナリンの吹き出し方、押し切って勝った時の爽快感と一点の曇り、負けた時の悔しさ、リベンジに燃える心。
ケンカに限らず、こういった気持ちを感じる事が多かったのだが、年齢を重ねるごとに人との争いごとは避けるようになり、自分の得手不得手に気づき始め、勝てない戦いには出ないようになり。要するに大人になる、丸くなるってやつだ。実際に負けん気が無くなるって訳じゃあない。
俺からの怒声には正吉君も堪えたようで、しばらく日にちが経った頃、ようやく「1位になりたいから練習したい」という言葉を引き出す事ができ、名阪にも出場することに。
例の如くバッタバタで、レース前日の土曜日の午前中だけサクッとスラムパークに連れて行き、整備を済ませて夕方6時過ぎに現地入りした。
別に好成績は期待していないので、前週に練習してれば土曜日の昼間のうちから現地入りして観戦したかったんだけどね。
晩飯はレディースクラスの邵洋子ちゃんと一緒に!!・・・というのは脚色しすぎで(笑)、偶然同じ店で同じ時間帯に食べただけ!!(笑)
声を掛けて、正吉君は握手をしてもらった。
う~ん、カワイイなぁ。カワイイけど、口説くにはいくらなんでも若すぎる(笑)。あ、俺、自由恋愛が許される身なんで、すんませんね!!
全日本の受け付けは前回で流れが分かったので、スムース。
チャイルドクロスは受付後、そのまま練習走行となる。
余興にもならんようなレースだが、仮にも全日本という舞台だから雰囲気はあるよね。金を払えば出場できるとはいえ、これに出場するって事は、いわばみんなの代表として、夢を背負って出るようなものだ。シッカリと走りきってほしい。
練習走行がスタート。
正吉君は初めて走るコースは全くダメ。みんなが普通に走るところ、一人だけ全然違うラインに入って嵌ったり、普段はできているライディングができなくなる。つまり、頭がカラッポという事だ。
ここ名阪も例外ではなく、全く話にならない。
フィニッシュ手前には、左に曲がりながらのジャンプがあり、バックサイドが急坂の下りとなっている。
ここはIA、IBだとマシンを左に寝かせながら空中でコーナリングするような動作で低く飛ぶのだが(稀に1つ前のジャンプからダブルを飛びきってしまう選手もいる)、正吉君は毎回ジャンプのアプローチから右アウト側のラインに入り、勢い良く飛んでくる。
危ないなーと思って見てたら案の定、3周目くらいでコースアウトして転がり落ちてしまった。
どうやら左腕を捻挫したようで、ベソを掻きながら「バイクに乗れないくらい痛い」と言っている。
折れている雰囲気ではなかったので、先週の事もあるから、「ガマンして走れ!!」と激を飛ばしてやった。久しぶりに蹴りも入ってしまった。これには反省・・・。
コースとパドックを行き来しながら観戦しているうちに、昼の休憩の時刻となった。ここでチャイルドクロスが行われる。観客がドドドーーッといなくなるのが寂しい。
あ~ええ~ ヒヒヒ
内股なのがいいなぁヒヒヒ かわいいけど、あんま好みじゃないか(スンマヘン)
でもカラダはええ~ すいません、匂い嗅がせてもらっていいですか?
スタート! ゴール!(爆)
正吉君はどこに行ってもコーナー前でチェンジを落とすのが遅く、アクセルを開けるのが遅れる。ハード路面ならばそれでも走れるのだが、名阪のようなサンドやマディだとコーナー中で失速してしまうので、そこらじゅうでコケまくる。
結果は神戸大会と大差が無かった。
俺としてはこのままではイカン、と思っているわけで。バイクに限らず、これでは色々と損してしまう。
かなりお灸をすえてやったのは言うまでもない。
全員表彰台へ(笑)
ヤマハの帽子。
チェッカー後、俺が見ていないときに「やまはのひと」に貰ったのだそうだ。
PW50はともかく、TT-Rは既に国内ではカタログ落ちして久しいので、超マイノリティである。
そんな中でわざわざTT-Rを選んでいるということは相当なヤマハファンであるか、不人気&低年式ゆえの低価格に釣られたかどちらかであるはずで(笑)、正直なところ神戸大会でもヤマハから何らかの好待遇を受けるのではないかと期待していたのだが・・・(笑)。
ロードでは強いヤマハも、例の一件以来モトクロスでは今一つ。IA1、IA2ともにまるで勝ってないし、IBでも絶対数が少ない。エンデューロでは人気を取り戻したかな。
つまり、今の大人のモトクロスレース関係者はホンダ寄りの人が多いって訳でしょ? するとその子供もホンダに乗るわけで。冗談の冷やかしでレースに出ているような正吉君くらいの年齢からファンを増やさないと、大変な事になってしまう。
正吉君よ、ヤマハのファクトリーライダーを目指すのだ!!(棒読み)
ああ、そうそう。
実はこの日はちょっとオチがあって、正吉君のレース終了後、レディースの決勝を見るために慌てていて、トランスポンダーを返却するのを忘れていた。
観戦中、多度の常連さんとの会話で思い出して、17時までの返却だから最終プログラムのIB決勝まで見てから返そうと思ってたら、その後で場内放送で何度も呼ばれるの(笑)。しかも名前を間違えてるし(笑)。
知り合いに会うたびに「呼ばれてたよ」と言われて、恥ずかしかったぜー(笑)。
いつもの日曜日だったら、何も言わなくても自分でウェアを用意したり、予め着たりする。
だから俺は前日のうちにTT-Rを積んでおいたし、昼ごはんのおにぎりの事を考えて、米を5合も炊いたんだ。
怪我がまだ痛いというほどではないようなのだが、大きく動かしたりすると違和感があるとか、少し痛む程度ではないかと思う。
仮に練習走行に行ったとしても無理をさせるつもりはないんだけど、俺としては正吉君のヤル気のない態度が気に入らない。
「練習しないとみんなに遅れを取るから、名阪はビリだな」と言ってみたところ。
「うん。」
以前、「根性論で教える事を止めた」、とは書いたが、コレには怒鳴り散らかした。
最初からビリでいいと言うようなやつは、バイクに乗らなくてもいい。
レースに出るんだったら、必ず1位を目指せ。
1位になれなかったら、次は1位になれるように練習をしろ。
以前にも書いたが、正吉君に足りないもの。
一つは頭脳(笑)。アホだ、ありゃ。それは3年生になれば多少はマシになるだろうが、もう一つはメンタル。
負けん気がなさすぎる。
俺が正吉君の年齢の頃は、自分を含めて、身の回りでは取っ組み合いのケンカなんか日常茶飯事だった。俺もしょっちゅう殴り合いのケンカをしていた。
今でもその時の感情がものすごく残っているんだけど、怒りの気持ち、優位に転じた時のアドレナリンの吹き出し方、押し切って勝った時の爽快感と一点の曇り、負けた時の悔しさ、リベンジに燃える心。
ケンカに限らず、こういった気持ちを感じる事が多かったのだが、年齢を重ねるごとに人との争いごとは避けるようになり、自分の得手不得手に気づき始め、勝てない戦いには出ないようになり。要するに大人になる、丸くなるってやつだ。実際に負けん気が無くなるって訳じゃあない。
俺からの怒声には正吉君も堪えたようで、しばらく日にちが経った頃、ようやく「1位になりたいから練習したい」という言葉を引き出す事ができ、名阪にも出場することに。
例の如くバッタバタで、レース前日の土曜日の午前中だけサクッとスラムパークに連れて行き、整備を済ませて夕方6時過ぎに現地入りした。
別に好成績は期待していないので、前週に練習してれば土曜日の昼間のうちから現地入りして観戦したかったんだけどね。
晩飯はレディースクラスの邵洋子ちゃんと一緒に!!・・・というのは脚色しすぎで(笑)、偶然同じ店で同じ時間帯に食べただけ!!(笑)
声を掛けて、正吉君は握手をしてもらった。
う~ん、カワイイなぁ。カワイイけど、口説くにはいくらなんでも若すぎる(笑)。あ、俺、自由恋愛が許される身なんで、すんませんね!!
全日本の受け付けは前回で流れが分かったので、スムース。
チャイルドクロスは受付後、そのまま練習走行となる。
余興にもならんようなレースだが、仮にも全日本という舞台だから雰囲気はあるよね。金を払えば出場できるとはいえ、これに出場するって事は、いわばみんなの代表として、夢を背負って出るようなものだ。シッカリと走りきってほしい。
練習走行がスタート。
正吉君は初めて走るコースは全くダメ。みんなが普通に走るところ、一人だけ全然違うラインに入って嵌ったり、普段はできているライディングができなくなる。つまり、頭がカラッポという事だ。
ここ名阪も例外ではなく、全く話にならない。
フィニッシュ手前には、左に曲がりながらのジャンプがあり、バックサイドが急坂の下りとなっている。
ここはIA、IBだとマシンを左に寝かせながら空中でコーナリングするような動作で低く飛ぶのだが(稀に1つ前のジャンプからダブルを飛びきってしまう選手もいる)、正吉君は毎回ジャンプのアプローチから右アウト側のラインに入り、勢い良く飛んでくる。
危ないなーと思って見てたら案の定、3周目くらいでコースアウトして転がり落ちてしまった。
どうやら左腕を捻挫したようで、ベソを掻きながら「バイクに乗れないくらい痛い」と言っている。
折れている雰囲気ではなかったので、先週の事もあるから、「ガマンして走れ!!」と激を飛ばしてやった。久しぶりに蹴りも入ってしまった。これには反省・・・。
コースとパドックを行き来しながら観戦しているうちに、昼の休憩の時刻となった。ここでチャイルドクロスが行われる。観客がドドドーーッといなくなるのが寂しい。
あ~ええ~ ヒヒヒ
内股なのがいいなぁヒヒヒ かわいいけど、あんま好みじゃないか(スンマヘン)
でもカラダはええ~ すいません、匂い嗅がせてもらっていいですか?
スタート! ゴール!(爆)
正吉君はどこに行ってもコーナー前でチェンジを落とすのが遅く、アクセルを開けるのが遅れる。ハード路面ならばそれでも走れるのだが、名阪のようなサンドやマディだとコーナー中で失速してしまうので、そこらじゅうでコケまくる。
結果は神戸大会と大差が無かった。
俺としてはこのままではイカン、と思っているわけで。バイクに限らず、これでは色々と損してしまう。
かなりお灸をすえてやったのは言うまでもない。
全員表彰台へ(笑)
ヤマハの帽子。
チェッカー後、俺が見ていないときに「やまはのひと」に貰ったのだそうだ。
PW50はともかく、TT-Rは既に国内ではカタログ落ちして久しいので、超マイノリティである。
そんな中でわざわざTT-Rを選んでいるということは相当なヤマハファンであるか、不人気&低年式ゆえの低価格に釣られたかどちらかであるはずで(笑)、正直なところ神戸大会でもヤマハから何らかの好待遇を受けるのではないかと期待していたのだが・・・(笑)。
ロードでは強いヤマハも、例の一件以来モトクロスでは今一つ。IA1、IA2ともにまるで勝ってないし、IBでも絶対数が少ない。エンデューロでは人気を取り戻したかな。
つまり、今の大人のモトクロスレース関係者はホンダ寄りの人が多いって訳でしょ? するとその子供もホンダに乗るわけで。冗談の冷やかしでレースに出ているような正吉君くらいの年齢からファンを増やさないと、大変な事になってしまう。
正吉君よ、ヤマハのファクトリーライダーを目指すのだ!!(棒読み)
ああ、そうそう。
実はこの日はちょっとオチがあって、正吉君のレース終了後、レディースの決勝を見るために慌てていて、トランスポンダーを返却するのを忘れていた。
観戦中、多度の常連さんとの会話で思い出して、17時までの返却だから最終プログラムのIB決勝まで見てから返そうと思ってたら、その後で場内放送で何度も呼ばれるの(笑)。しかも名前を間違えてるし(笑)。
知り合いに会うたびに「呼ばれてたよ」と言われて、恥ずかしかったぜー(笑)。