まあ、別に天下を獲ったわけでも何でもないんで(笑)、まとめもクソもないんだけど。
自分なりにまとめておきたいのと、今後わが子にモトクロスをやらせようと考えている人たちへ参考になればと。
少々長いんで、興味のある人だけ読んで下され。
正吉君をバイクに乗せるまでは、「子供は自分で勝手に覚えるので、バイクに乗らせるのは早けりゃ早いほうが上達する」と思っていた。実際、トップライダーの経歴を見ると「初めてバイクに乗ったのは3歳」とかあったりするしね。
自転車を早く覚えさせるためには、ペダルなしの自転車に乗らせるといいと聞き、工作好きの俺は自作。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/07/169f8a842a9359ab32cfa18d8dc8550c.jpg)
この頃はストライダーはあまり一般的な存在ではなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/96/a51c8e84937426408ee450b258fc0609.jpg)
これは年少のときかな。
いよいよ正吉君もバイクデビューかという歳になった頃、リーマンショック。見事な金欠になり(笑)、バイクの代わりにBMXを始めたのが年中の時。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/85/b23d278e61280aafde6530882288c1a5.jpg)
ストライダーレースを経験していないので、珍しい部類だと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/d6/ace25334c5c3064912f09eeb3a9f9b77.jpg)
これはショートダウンヒルで、小学生中学年もいる中、3位に入賞。
後ろにいるのは、BMXでは今や同世代に敵なしの、同じ名前の子。
約2年BMXをやって、競技人口の少なさ・専用コースの少なさ・大会の少なさを知り、ある意味ではバイクよりも大変だということに気付き始めた。何よりメカ好きの俺自身に合わず、もう一度バイクの道を模索することに。
ボチボチと懐具合も改善してきたこともあって、中古のPWを購入したのが3年前。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/a7/cb9066983309b984152116d79958d3f6.jpg)
正吉君が年長の12月である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/d9/dbb65edf77b807bb942af8f17d818a03.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/ea/9f6a440937709229e9eda731dcd8f6f3.jpg)
多度デビューが2月だったかな。
この頃はそれほど入れ込んでおらず、隔週で乗るくらい。
初レースは小1の4月で、結果は酷いものだった(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/85/6263d4e8003aba43503819abbfa5bcca.jpg)
左隣は今も一緒に走っているK君。右隣はHちゃんだ。
この時に思ったのは、「勝手に走らせていても、速くなることはないのだな」という事。
で、基本を教えることにした。
基本ってのは、まずは目線とフォームね。口で言っても分からないから、舗装路面で8の字をやらせて、体の位置や姿勢・肘の張り方・足の出し方などを教え込んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/d2/49a9289a8609485fdc1c8716a463ba7d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/eb/9426a1bb5388780a7ed792ec36662cbe.jpg)
まだ悪い癖が付いていなかったおかげか、吸収は早かったように思う。2日間でほぼ飲み込んでしまった。
俺自身、その場のノリで「開けろー!!」とか言うけど、乗り始めたばかりの子はアクセルを開けたくても開けることができないのだ。アクセルを開けることのできる基本を教えるべきだと思う。
ここからメキメキと上達。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/87/c5d56052b83a20b1fcc014077147690e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/76/a9bf8f5e40f4b1ba801d98ee371a9027.jpg)
R子ちゃんだね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/77/106a84fe10cdacb42262084a1738d890.jpg)
TT-Rがデカく見えるなー。
多度のレースでは1レースごとにステップアップした。
んが、レースを始めて半年で足の骨をポッキリ。俺もこの時、とても悩んだ。
バイクを始める年齢については、多度に集まる子たちを見る限りでは、あまり関係がないようだ。以前にも書いたことがあるけど、概ね3年生までに乗り始めれば何とかなる。ただし、始めるのが遅い場合は、それまでに何らかの重要なヒントを得ている必要がある…というのが持論である。
ちなみにF1ドライバーになろうとする場合、9歳までにレーシングカートを始めなければ、F1ドライバーになれる可能性はほぼゼロ、と聞いたことがある。
多度に練習に行くと、お節介な人から(ゴメンチャイ笑)「ラインを教えろ」と言われることが多かったんだけど、俺は実はラインはほとんど教えたことがない。初心者にとってラインは速く走るためには二次的なものであり、ベストラインを走っても基本ができていなければ意味がない。それに、自分より明らかに速いライダー(ラップされるような)が後ろから来たとき、抜かれないためのラインを教えるのは無意味だと思う。それよりも自分自身が速く走ることができる方法を教えたほうがいいのではないだろうか。
2年生の5月くらいになり、スタートバーの練習で上級生の前を走ることが何度かあった。
一瞬、正吉君は天才か(笑)と思ったのだが、その後で上級生がぐいぐいとレベルアップして、歯が立たなくなった。
この時に思ったのは、「2年生は3年生に勝てない」という事。それからは勝ち負けを捨てて、ひたすら上級生を追いかけるように言い聞かせた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/a6/e77dadc52d2f0eb7259e986100b0491d.jpg)
初全日本の神戸大会。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/ca/6b4db3583da682e0dc842cbdb3e48c2b.jpg)
オフビのキッズスーパークロスで何故かブッチギリ優勝。
「ドアノブを回すように」というけれど、アウト側の肘を張るのは、体の重心が生まれつきどこにあるかによって、できるようにならない人もいるそうだ。
日本人ライダーは外人ライダーに比べて、肘を張るライダーが少ないように見受けられる。(気をつけて見てみると、IBはかなりの割合で脇を締めて乗っているライダーがいる)
正吉君は何も言わなくても、勝手に肘を張るようになってしまった。
アウト側の肘を張るライダーは速くなるという俗説も存在するが、果たして…?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/ff/8f6199951bcf89b4ac825c109588f61e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/30/998be12e835932710f5b2085adc5513d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/bb/2cd32ebbbeeefa0a3165b29f8cc5970e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/27/45065b25ed76932cab19d78e7abcb0c4.jpg)
俺はとにかく目線とフォームを教え続けた。そして、スタンディングで直線を走ってきたら、どこでブレーキを掛け、どこでシフトダウンし、どこでシッティングしてどこでアクセルを開けるのかということ。これは始めてから3年経った今でも同じ。
当時はこれらを教えるのは多度では少数派だったと思うけど、最近は真似されてますな(笑)。
ラインに関しては、2年生の後半に何度か言ったら、自分で勝手に考えるようになったかな。
もう一つ、俺が気をつけてきたのはメンタル面である。
「多度で一番酷い怒り方をしておいて、何を言うか」と言われそうだが(笑)、割と細かいことまで考えている。
特に意識しだしたのは骨折からの復活後かな。
元々俺は、仕事にしても何にしても、メンタルをとても重視する。これだけは一流スポーツ選手にも絶対に負けない自信を持っている。
メンタルが強くなればモトクロスだけでなく、普段の生活や勉強でも、これからの人生に於いても必ず役立つはずだ。
やたら褒めまくるのではなく、教えたことが出来た時だけ褒める。
怒るのは極力午前中までとし、その後はだんだんテンションを上げれるように持っていくようにしている。楽しい状態でその日の練習を終えてほしいからね。
また、何度も書いている事だけど、攻めて走ってクラッシュして負けても、絶対に怒らなかった。
正吉君は産まれつき色々とあって、言葉の入出力が苦手である。同年齢の他の子と比べてもセルフマネージメントも極端に苦手なため、俺が手助けをしてやる必要がある。
逆に「抱え込んでしまう」ということがなく、レーススタート前や、真後ろにピタリと付けられた時でもそれほどのプレッシャーを感じないようだ。
こういったことを踏まえたうえで、最終的には正吉君が自力でプラスに持っていけるように考えてきたつもり。
あと、65への乗り換えについて。
これ、「50ccライダーに65を練習させると、50ccで速くなる」説と、「遅くなる」説の2通りあるようで…。
実際に先人に話を伺うと、同時に乗せて上手くいったケースの方が少ないみたい。
50と65の両方を練習していても、どちらか片方だけ上達するということは有り得ないので、他の子よりも先に65に乗らせれば50で上達しなくても65で速くなる…というのは間違いだ。
唯一意味があると感じたのは、50では分からないことが65に乗ると分かるようになるということ。
50ccはスピードレンジが低いので、基本ができていなくても、慣れてしまえば速く走ることができてしまう。
が、65ではそうはいかない。
過重移動、フォーム、アクセルワーク、ブレーキのテクニックを要求されるようになる。
65に乗ることでこれらを身に着けることができれば、総合的にレベルアップできるのではないだろうか。
俺がこの一年間で最も頭を悩ませることとなってしまったのが、マシンのこと。
TT-Rが遅いっていうのは間違いないことで、マシン差の出にくい多度ならば勝てる相手であっても、コース設定の関係で、全日本CXだと負けてしまう。
…というのもあるのだが、もっと困ったのは、エンジンを改造(レギュレーション違反)しているマシンがいるという事だった。
最初はまさかそんな事をするという発想自体がなかったので、4月の時点では何が起こったのか分からなかった。
5月になって少なくともノーマルではないな、と気づき、確信したのは神戸大会のとき。
あんまり頭にきて、帰ってきてすぐにボアアップピストンとハイカムを注文したんだけど(笑)、部品が届いて我に返り、結局最後まで使わなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/73/f604949d4a86bfe42b4cd4ce881c2d3f.jpg)
今後自分用のミニモトに改造する際に使うことにする。
ちなみにボアアップピストンはすでにキットのシリンダーが廃盤。ノーマルTT-R50ではスリーブ厚が足りないので、TT-R90のものを流用する必要があるようだ。
50ccはパワーが無いので、5~6月の時点で「これ以上タイムが伸びることはないな」と思っていた。誰が乗っても、とどのつまりは同じような速さになる。レベルアップするとすれば戦術的な部分くらいだろう。50の練習を減らして65ばかり乗せていたのはそのため。
この頃は本当に悩んで、色々なことを考えた。
実際には50ccのレースなんてオチャラケのようなもの。子供に「勝つ味」を覚えさせるためにマシンを改造するというのは、一つの手なのかもしれないなぁ、などと思ったり。
諸先輩方に話を請うと、皆さん結構酷いことをやってきたみたいですな(大笑)。
多度でもシリーズ戦終盤に同様のことが起こり…(笑)。
やむを得ず俺も少々手を出したんだけど、仕事が忙しくて時間が足りず、セットアップしきれなかった。まあ、せいぜい「リストリクターを取り外したDRZ50」くらいにしかなっていなかったかな。
今後65に乗り換えて、どこまで真剣に取り組むのか、いつまで続けるのかは分からない。
正吉君はレゴやゲーム、他のスポーツよりもモトクロスが好きだと言っているので、俺と趣味を共有できるメリットもあり、当面は続けていくつもりである。
50ccまではオチャラケのようなものだが、65になると一気に厳しいスポーツの世界となる。
来シーズンはポチポチと地方選手権に出て場慣れしておいて、5年生になったら真剣に・・・という感じかな。
怪我するのが心配なので、今一度プロテクター類を見直し、練習方法についても再検討したい。
お世話になっている皆様、これからも宜しくお願いいたします。
自分なりにまとめておきたいのと、今後わが子にモトクロスをやらせようと考えている人たちへ参考になればと。
少々長いんで、興味のある人だけ読んで下され。
正吉君をバイクに乗せるまでは、「子供は自分で勝手に覚えるので、バイクに乗らせるのは早けりゃ早いほうが上達する」と思っていた。実際、トップライダーの経歴を見ると「初めてバイクに乗ったのは3歳」とかあったりするしね。
自転車を早く覚えさせるためには、ペダルなしの自転車に乗らせるといいと聞き、工作好きの俺は自作。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/07/169f8a842a9359ab32cfa18d8dc8550c.jpg)
この頃はストライダーはあまり一般的な存在ではなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/96/a51c8e84937426408ee450b258fc0609.jpg)
これは年少のときかな。
いよいよ正吉君もバイクデビューかという歳になった頃、リーマンショック。見事な金欠になり(笑)、バイクの代わりにBMXを始めたのが年中の時。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/85/b23d278e61280aafde6530882288c1a5.jpg)
ストライダーレースを経験していないので、珍しい部類だと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/d6/ace25334c5c3064912f09eeb3a9f9b77.jpg)
これはショートダウンヒルで、小学生中学年もいる中、3位に入賞。
後ろにいるのは、BMXでは今や同世代に敵なしの、同じ名前の子。
約2年BMXをやって、競技人口の少なさ・専用コースの少なさ・大会の少なさを知り、ある意味ではバイクよりも大変だということに気付き始めた。何よりメカ好きの俺自身に合わず、もう一度バイクの道を模索することに。
ボチボチと懐具合も改善してきたこともあって、中古のPWを購入したのが3年前。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/a7/cb9066983309b984152116d79958d3f6.jpg)
正吉君が年長の12月である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/d9/dbb65edf77b807bb942af8f17d818a03.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/ea/9f6a440937709229e9eda731dcd8f6f3.jpg)
多度デビューが2月だったかな。
この頃はそれほど入れ込んでおらず、隔週で乗るくらい。
初レースは小1の4月で、結果は酷いものだった(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/85/6263d4e8003aba43503819abbfa5bcca.jpg)
左隣は今も一緒に走っているK君。右隣はHちゃんだ。
この時に思ったのは、「勝手に走らせていても、速くなることはないのだな」という事。
で、基本を教えることにした。
基本ってのは、まずは目線とフォームね。口で言っても分からないから、舗装路面で8の字をやらせて、体の位置や姿勢・肘の張り方・足の出し方などを教え込んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/d2/49a9289a8609485fdc1c8716a463ba7d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/eb/9426a1bb5388780a7ed792ec36662cbe.jpg)
まだ悪い癖が付いていなかったおかげか、吸収は早かったように思う。2日間でほぼ飲み込んでしまった。
俺自身、その場のノリで「開けろー!!」とか言うけど、乗り始めたばかりの子はアクセルを開けたくても開けることができないのだ。アクセルを開けることのできる基本を教えるべきだと思う。
ここからメキメキと上達。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/87/c5d56052b83a20b1fcc014077147690e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/76/a9bf8f5e40f4b1ba801d98ee371a9027.jpg)
R子ちゃんだね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/77/106a84fe10cdacb42262084a1738d890.jpg)
TT-Rがデカく見えるなー。
多度のレースでは1レースごとにステップアップした。
んが、レースを始めて半年で足の骨をポッキリ。俺もこの時、とても悩んだ。
バイクを始める年齢については、多度に集まる子たちを見る限りでは、あまり関係がないようだ。以前にも書いたことがあるけど、概ね3年生までに乗り始めれば何とかなる。ただし、始めるのが遅い場合は、それまでに何らかの重要なヒントを得ている必要がある…というのが持論である。
ちなみにF1ドライバーになろうとする場合、9歳までにレーシングカートを始めなければ、F1ドライバーになれる可能性はほぼゼロ、と聞いたことがある。
多度に練習に行くと、お節介な人から(ゴメンチャイ笑)「ラインを教えろ」と言われることが多かったんだけど、俺は実はラインはほとんど教えたことがない。初心者にとってラインは速く走るためには二次的なものであり、ベストラインを走っても基本ができていなければ意味がない。それに、自分より明らかに速いライダー(ラップされるような)が後ろから来たとき、抜かれないためのラインを教えるのは無意味だと思う。それよりも自分自身が速く走ることができる方法を教えたほうがいいのではないだろうか。
2年生の5月くらいになり、スタートバーの練習で上級生の前を走ることが何度かあった。
一瞬、正吉君は天才か(笑)と思ったのだが、その後で上級生がぐいぐいとレベルアップして、歯が立たなくなった。
この時に思ったのは、「2年生は3年生に勝てない」という事。それからは勝ち負けを捨てて、ひたすら上級生を追いかけるように言い聞かせた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/a6/e77dadc52d2f0eb7259e986100b0491d.jpg)
初全日本の神戸大会。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/ca/6b4db3583da682e0dc842cbdb3e48c2b.jpg)
オフビのキッズスーパークロスで何故かブッチギリ優勝。
「ドアノブを回すように」というけれど、アウト側の肘を張るのは、体の重心が生まれつきどこにあるかによって、できるようにならない人もいるそうだ。
日本人ライダーは外人ライダーに比べて、肘を張るライダーが少ないように見受けられる。(気をつけて見てみると、IBはかなりの割合で脇を締めて乗っているライダーがいる)
正吉君は何も言わなくても、勝手に肘を張るようになってしまった。
アウト側の肘を張るライダーは速くなるという俗説も存在するが、果たして…?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/ff/8f6199951bcf89b4ac825c109588f61e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/30/998be12e835932710f5b2085adc5513d.jpg)
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俺はとにかく目線とフォームを教え続けた。そして、スタンディングで直線を走ってきたら、どこでブレーキを掛け、どこでシフトダウンし、どこでシッティングしてどこでアクセルを開けるのかということ。これは始めてから3年経った今でも同じ。
当時はこれらを教えるのは多度では少数派だったと思うけど、最近は真似されてますな(笑)。
ラインに関しては、2年生の後半に何度か言ったら、自分で勝手に考えるようになったかな。
もう一つ、俺が気をつけてきたのはメンタル面である。
「多度で一番酷い怒り方をしておいて、何を言うか」と言われそうだが(笑)、割と細かいことまで考えている。
特に意識しだしたのは骨折からの復活後かな。
元々俺は、仕事にしても何にしても、メンタルをとても重視する。これだけは一流スポーツ選手にも絶対に負けない自信を持っている。
メンタルが強くなればモトクロスだけでなく、普段の生活や勉強でも、これからの人生に於いても必ず役立つはずだ。
やたら褒めまくるのではなく、教えたことが出来た時だけ褒める。
怒るのは極力午前中までとし、その後はだんだんテンションを上げれるように持っていくようにしている。楽しい状態でその日の練習を終えてほしいからね。
また、何度も書いている事だけど、攻めて走ってクラッシュして負けても、絶対に怒らなかった。
正吉君は産まれつき色々とあって、言葉の入出力が苦手である。同年齢の他の子と比べてもセルフマネージメントも極端に苦手なため、俺が手助けをしてやる必要がある。
逆に「抱え込んでしまう」ということがなく、レーススタート前や、真後ろにピタリと付けられた時でもそれほどのプレッシャーを感じないようだ。
こういったことを踏まえたうえで、最終的には正吉君が自力でプラスに持っていけるように考えてきたつもり。
あと、65への乗り換えについて。
これ、「50ccライダーに65を練習させると、50ccで速くなる」説と、「遅くなる」説の2通りあるようで…。
実際に先人に話を伺うと、同時に乗せて上手くいったケースの方が少ないみたい。
50と65の両方を練習していても、どちらか片方だけ上達するということは有り得ないので、他の子よりも先に65に乗らせれば50で上達しなくても65で速くなる…というのは間違いだ。
唯一意味があると感じたのは、50では分からないことが65に乗ると分かるようになるということ。
50ccはスピードレンジが低いので、基本ができていなくても、慣れてしまえば速く走ることができてしまう。
が、65ではそうはいかない。
過重移動、フォーム、アクセルワーク、ブレーキのテクニックを要求されるようになる。
65に乗ることでこれらを身に着けることができれば、総合的にレベルアップできるのではないだろうか。
俺がこの一年間で最も頭を悩ませることとなってしまったのが、マシンのこと。
TT-Rが遅いっていうのは間違いないことで、マシン差の出にくい多度ならば勝てる相手であっても、コース設定の関係で、全日本CXだと負けてしまう。
…というのもあるのだが、もっと困ったのは、エンジンを改造(レギュレーション違反)しているマシンがいるという事だった。
最初はまさかそんな事をするという発想自体がなかったので、4月の時点では何が起こったのか分からなかった。
5月になって少なくともノーマルではないな、と気づき、確信したのは神戸大会のとき。
あんまり頭にきて、帰ってきてすぐにボアアップピストンとハイカムを注文したんだけど(笑)、部品が届いて我に返り、結局最後まで使わなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/73/f604949d4a86bfe42b4cd4ce881c2d3f.jpg)
今後自分用のミニモトに改造する際に使うことにする。
ちなみにボアアップピストンはすでにキットのシリンダーが廃盤。ノーマルTT-R50ではスリーブ厚が足りないので、TT-R90のものを流用する必要があるようだ。
50ccはパワーが無いので、5~6月の時点で「これ以上タイムが伸びることはないな」と思っていた。誰が乗っても、とどのつまりは同じような速さになる。レベルアップするとすれば戦術的な部分くらいだろう。50の練習を減らして65ばかり乗せていたのはそのため。
この頃は本当に悩んで、色々なことを考えた。
実際には50ccのレースなんてオチャラケのようなもの。子供に「勝つ味」を覚えさせるためにマシンを改造するというのは、一つの手なのかもしれないなぁ、などと思ったり。
諸先輩方に話を請うと、皆さん結構酷いことをやってきたみたいですな(大笑)。
多度でもシリーズ戦終盤に同様のことが起こり…(笑)。
やむを得ず俺も少々手を出したんだけど、仕事が忙しくて時間が足りず、セットアップしきれなかった。まあ、せいぜい「リストリクターを取り外したDRZ50」くらいにしかなっていなかったかな。
今後65に乗り換えて、どこまで真剣に取り組むのか、いつまで続けるのかは分からない。
正吉君はレゴやゲーム、他のスポーツよりもモトクロスが好きだと言っているので、俺と趣味を共有できるメリットもあり、当面は続けていくつもりである。
50ccまではオチャラケのようなものだが、65になると一気に厳しいスポーツの世界となる。
来シーズンはポチポチと地方選手権に出て場慣れしておいて、5年生になったら真剣に・・・という感じかな。
怪我するのが心配なので、今一度プロテクター類を見直し、練習方法についても再検討したい。
お世話になっている皆様、これからも宜しくお願いいたします。