前夜22日月曜日、22時頃まで掛かって車両準備を終わらせた。ヤレにヤレまくった280馬邪には様々な心配事項が残っている。
まず、クラッチ板を交換してもフィーリングに違和感を感じた為、関連部品を数点交換したもののその後確認していない事。
各所にかなりの磨耗が見受けられる事。
そして何より、伊那サーキットの音量規制のために装着したノーマルマフラー。一応キャブセッティングの為に一度確認走行をしたところ、意外にいいな、という印象であった。
ちなみにそのキャブのセッティング、大体のカンでメインジェットのみ落とし、フロートチャンバーを開けたのに「イヤ待てよ・・・」とスロージェットの交換は見送り。確認走行ではメインジェットはまずまずだったが、スローは濃い目。まあそれでも走行はできるので、もう1回フロートチャンバーを外すのも面倒なので「まあいいか」と軽い気持ちでキャンセル。コレが問題を発生する事に・・・。
現場にはプロカメラマン、夏目健司氏が同行。そもそもオーバーオールⅧ参戦は彼が言い出した事である。「コレにみんなで出よう」と。エントリー締め切りが近付いて段々とテンションを上げる俺に対し、彼は「一人で4時間は走れない」とネガティヴ発言を始める。そして話題に挙げる事すら無くなり、遂には不参加を表明(笑)。あわや“口だけ男”のレッテルを貼られるところだったのだが、前日になって同行してもらえる事となった。それにしてもバイク関連イベントやレースの取材を多く行っている同氏、折角の祝日の有名イベントにて「アマチュアカメラマン」になっちまうとはどういうコッチャ。恐らく現場に来るであろうプレス関係者に、壮烈なアピールを垂れ流してやってくれい。
雪や凍結が心配されたので、悩んだ挙句にチェーンを購入。購入に際して一悶着あったのだが、コレは後日詳しく記述する予定。
夏目健司氏の華麗なドライビングテクニックによって、朝4時近くなってゲート前に到着した。ありがたや。
朝7時にゲートがオープンし、ピットを設営。夏目健司プロカメラマンは流石にモタードの情報にも明るく、聞いてもいないのに色々と解説してくれる。そんな彼が突然叫び声を上げる。隣のピットがMOTO1のトップライダー、Yassy(ヤッシー)こと松本康選手との事。俺も名前くらいは知っているぞ。
そして反対隣には、何とイバオが!!!
有名人に挟まれて我らが田中麗震愚は消沈してしまうのかと思いきや、T中代表のご尊顔がこれでもか!とばかりに描かれた280馬邪も、負けじと怪しい雰囲気を放出。280馬邪には一体何箇所、「田中」と書かれているのか?
前を通り過ぎる人は首をかしげながら280馬邪を見ていく。あんたらバイクに乗っているのにT中代表を知らんのか?ケケケ(スミマセン)
受付と車検が始まった。音量は測定器を使用してキッチリと測られた。
マフラーはノーマルに替えてきたので、アッサリ合格。
その後コースの下見へと向かう。この時点では路面は落ち葉に覆われているが、土質としてはかなり軟らかい。しかも場所によっては全面に霜柱が!!
オフロードセクションの最後には、明らかに切り開いて間もないと思われるルートがあり、試走したマーシャルのバイクのタイヤがかなりめり込んだ痕跡があった。どうやらこれはモタード耐久ではなく、単なる4時間エンデューロになりそうな予感。で俺、ほとんどが硬い路面の場所しか走った事が無いので、心の中には既に暗雲がたち込める。
他の出場者はオフロード系(特にモトクロス)と見られる人の割合が多目に感じるが、珍しい所ではKTM690、XR650、完全にロードタイヤのままのWR250X+女の子の自走参加(コース上で見かけたが、非常に大変そうだった)、メットインJOG、ハミング(爆)。
メットインJOGはスターティンググリッドについた後、ヘルメット(半キャップ)を脱いでメットインスペースに放り込んだので、近くにいた人は大爆笑だった。
以下、レース終了までの写真は全てプロカメラマン夏目健司氏撮影。仕事でもないのに、何と320枚を越える写真の量。常に写真を撮っていないとウデが鈍るのだそうだ。写真の練習とプレス関係者へのささやかなアピールを兼ねているのに「サポート」と俺に恩を着せるカメラマンならではの図々しさ備えつつ(スミマセン、ウケケ)、逆に言えば向上心旺盛な彼、夏目健司氏を宜しく。
ウェアに着替えたあたりから、ずっと足が攣っている俺。
スタートはクラッチスタートでもヘルメットタッチでもなく、エンジン停止したバイクに跨った状態でスタンバイし、フラッグが振られてからエンジンを掛けて発進・・・という珍しい方式となった。
露出が高くて寒そうなオネエチャンを見惚れて口が半開きになっている間に、スタートの合図。
オヤ、エンジンが掛からない! どうやら低速がかなり濃いようで、スロットルをかなり開けた状態でセルを回して、始動。
コースに入るも、フッとアクセルを戻すたびにストール。最初の数周は1LAPで10回くらいストールした。トホホ・・・。急激に戻さないようにしてやればストールしないようで、だんだん慣れてきたのかストールの回数は減る。
だが、路面は猛烈にスリッピーになってきた。俺は苦手な土質に苦戦。まあまあなペースで走れないでもないのだが、異常な回数の転倒をするのだ(笑)。全く普通にパスできる相手にさえ転倒している間にラップされる始末。一度は土手の下に落ちてしまって、リカバリーに大変な苦労をした。
このまま苦労して走るのもナンなので、一旦ピットに戻ってストールの対策をする事にした。とはいえスロージェットなど交換している場合もなく、アイドリングをガバッと上げるだけだ。280馬邪の場合は手回しでアイドルストップスクリューを回す事ができない・・・。
その後はエンストはほとんどしなくなったものの、遂にコース終盤の一部が鬼門化。
ここはすぐ脇に土手があって、ここに駆け上って通り抜ければ轍は無い。で登ろうとしたのだが、失敗して土手の法面をまっさかさまに転落(爆)。これがトラウマになってしまって、その後は土手に上がらずに深い轍の方を選択。
どんどん轍は深くなり、場合によってはバイクが完全に棹立ちになってしまう。
鬼門を越えて打ちひしがれている俺。
うなだれる俺。
俺。
前は見ているのか、俺。
オマケに激しく土がバラ撒かれたターマックにて、スッテーン!!!とやってしまった。
ターマックでも心が折れた俺。コレ↓土の上じゃなくてターマック。
その後、ポッキリな俺は2時間経過を待たずして給油にピットイン。
貼り出された中間リザルトをチェック・・・(そんな暇があったのかw)。
ガビーン!! なんと、ドベから7番目くらい!!!
このまま前代未聞の結果を出す訳にはいかない・・・と、お茶を飲んでから(そんな暇があったのかw)再スタート。
コース終盤の鬼門は土手の方にトライした所、あっさりクリア。アリャリャ、失敗にメゲずに行っておけばよかった。まあその後も失敗はしたが・・・。
結局暫くしてこの場所はカットされてしまった。
コースは全体的にもグリップが上がってきて、まあまあなペースで走れるようになってきた。
今回は何とキャメルバッグを忘れてきたので、時々止まってお茶を飲んだり、足が攣って休憩したり。そしてチラチラと雪が舞い始めた(!)。
ターマックは完全に徐行(笑)。コレ↓もターマックね。
個人的には、トランスポンダによる周回チェックのための「リエゾンみたいな区間」になってしまった。
軟らかい路面でも、単に荒れただけのところとか、ライン選択の自由度のあるウッズなんかは好きだし、得意意識もある。しかし、一定以上の深さの轍が出来ているともう全くダメ。一度でもコケた場所もダメ。コケてバイクを起こした直後も暫くダメ。正にダメの揃い踏み。もっと泥の練習をしなければ・・・。
さて、このブログは一応はカスタムブログなので(笑)、多少のイジりネタを。
心配したノーマルマフラーだが、正直な所、ものすごく良くてビックリ。自作の爆裂ミャフリャーに比べて、パワーどころか低速トルクすら落ちてしまうものの、非常にストレスの無い吹け上がりで扱いやすい。誤解を恐れずに言えばWR250Rのようなフィーリングを得ることが出来た。ノーマルマフラーは消音を重視しながらも流速を損なわない工夫が為されているのだろう。これならば今後は音量規制のあるコースにも行けそうだ。
俺の初代自作ミャフリャーは明らかに上が回らない感じがあり、失敗作そのもの。2代目(現在使用中)サイレンサーは結構イイのだが、エンジンの爆発感が強まりすぎる嫌いがあり、軟らかい路面では扱い難いと思う。
社外マフラーに交換したXRにも何種類か乗ったことはあるが、正直言って今のところはあまり良い物には出会ってない。悔しいけれどノーマルはスゴイなあ、と。カッコ悪いのと、重たいのが欠点ですな。
クラッチの不具合は全く感じられなかった。直前に行った修理のどれかが良いファクターとなったのであろう。
窒素ガスを再充填しただけのリヤサスもまあまあ。
ダメだったのは直前に製作したハンドルガード。コレは酷いので作り直します。
後半はそこそこ走ったので、順位はかなり挽回して真ん中よりはチョイ上(笑)。総合50台中20位、クラス31台中13位・・・ゴニョゴニョ
オーバーオールはトップのライダーしか表彰しないというキマリ。優勝者のみが偉くて、2位以下は何位でも同じなんだって(笑)。
1位はもちろんYassy選手。
一体何回ラップされたんだろうw
結果はともかく、非常に面白いレースだった。そして俺はありえないコラボレーション写真の撮影に成功。
それは・・・
イバオ&ザボーガー!!!
一生の記念にしますw。ありがとうございます。
夏目健司氏ブログ(写真ありがとう)
他のエントラントの写真もアリ。
さて。ここしばらく各記事の末尾に貼り付けてきたブログランキングのバナーは今回で一区切りとします。
どうやらランキングは3位が限界のようです。現在はかなり下がってますが。
以後も左サイドバーにはバナーを残します。ランキングがどんどん下がっていく様をお楽しみ下さい。