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ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

二重否定の謎

2008年07月13日 | 英文法はミステリー
昔から、疑問に感じていたことに二重否定がある。

通常、二重否定は、-1x-1=+1となり、
肯定になると教わる。

Nothig seems impossbile.(不可能はない。)

しかし、2つの否定語を用いることにより、強い
否定を表すことがあるとも教わる。

もちろん、これは、インフォーマルな表現とされる。

I don't have no money with me now.
(1銭たりとも持っていない。)

ジャン・マケーレブ氏のネィティブ感覚の英文法の
中に、この謎あかしがあった。

I dont't want none of that.
(そんなの欲しくないよ。)
上記のような否定の強調は、あまり品のいい英語とは
言えませんが、学校文法漬けにならずにすんだ人々は、
よく口にするとのこと。

もともと、否定の強調としての二重否定が”いけない”
とされたのは、なんと一人の自称、文法学者(本業は、
英国国教会のロンドン主教)の教えによるとのこと。

彼は、否定x否定=肯定で、否定x否定=否定という
論理はありえない、不合理だと結論ずけたとのこと。
(1762年)

それが受け入れられて、今日に至っているとのことだが、
シェークスピアなどの英語は失格で無教養な英語という
ことになってしまう。

彼は、二重否定にとどまらず、強く否定したい時に、
3重否定や、4重否定を使っていたとのこと。

Nor never none shall be mistress except I alone.
(決して、決して私以外の人が、女王になることは絶対
にない。)


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