ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

55歳からのハローライフ

2013年05月20日 | 雑記

なんとなく、読んでみたくなって手にとった。

昔、”13歳のハローワーク”を子供に購入して、
興味のありそうなところを流し読みした記憶がある。

確か、中学生くらいが、これからの職業観を得るための
ガイダンス本だったような気がする。

題名が似ているのは、意図的であるだろうが、それじゃ、
この本はというと、まったくちがう。5つの中編からなる小説である。

55歳から65歳くらいの人たちが主人公になっており、
彼らなりの人生の生き方が新鮮に描かれている。

かならずしも、第二の人生とは言えない人もいる。
再就職しないと、生活すらできなかったりするからだ。

いったい、何のための本なのだろうか。これも、"13歳のハローワーク”
と同じく、人生ガイダンスなのだろうか?そう思ってみても、なるほど、
とは思えない感じがする。

ただ、2番目の作品、”空を飛ぶ夢をもう一度”は感動する。
無条件に感動する。ホームレスの話である。と一言で言ってしまう
のは、もったいないような気がする。

また、3番目の作品、”キャンピングカー”は、自分に一番近い
世界ではないかと想像できる。しかし、決して、ガイダンスになるか
というと、どうなのだろうと考え込んでしまう。

結局、自分の人生は自分で考えなければならない。そして、
それは、一生に一度、他の類例をまねるわけにはいかない
貴重なものにしたいということだろうか。


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