なんとなく、読んでみたくなって手にとった。
昔、”13歳のハローワーク”を子供に購入して、
興味のありそうなところを流し読みした記憶がある。
確か、中学生くらいが、これからの職業観を得るための
ガイダンス本だったような気がする。
題名が似ているのは、意図的であるだろうが、それじゃ、
この本はというと、まったくちがう。5つの中編からなる小説である。
55歳から65歳くらいの人たちが主人公になっており、
彼らなりの人生の生き方が新鮮に描かれている。
かならずしも、第二の人生とは言えない人もいる。
再就職しないと、生活すらできなかったりするからだ。
いったい、何のための本なのだろうか。これも、"13歳のハローワーク”
と同じく、人生ガイダンスなのだろうか?そう思ってみても、なるほど、
とは思えない感じがする。
ただ、2番目の作品、”空を飛ぶ夢をもう一度”は感動する。
無条件に感動する。ホームレスの話である。と一言で言ってしまう
のは、もったいないような気がする。
また、3番目の作品、”キャンピングカー”は、自分に一番近い
世界ではないかと想像できる。しかし、決して、ガイダンスになるか
というと、どうなのだろうと考え込んでしまう。
結局、自分の人生は自分で考えなければならない。そして、
それは、一生に一度、他の類例をまねるわけにはいかない
貴重なものにしたいということだろうか。
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