風野真知雄氏の、「妻はくの一」の続編とも言える「姫は、三十一」
の1~2巻を読んだ。
気がるに読める時代劇のミステリーとして、気晴らしにちょうど良い。
しかし、2巻目の「恋は愚かと」では、中々、謎解きに醍醐味があった。
忠臣蔵の討ち入りのとき、吉良を見つけた時には、すでに吉良は、
亡くなっていたという堀部安兵衛の書きつけが見つかったというのだ。
また、時を同じくして、忠臣蔵の舞台で、吉良役の役者が観客の目の
前で炭俵の中から、死体で見つかる。
偶然にしては、あまりにタイミングの良いこの二つの謎をお姫さまが、
解決するというのだ。
風野真知雄氏の作品に出てくるキャラクターは、非常に面白い。
また、本人も楽しみながら書いてるとしか思えないほど、ウイットに
飛んでいる。
時代劇でも、やや、硬質な時代劇好みだったのが、いつのまにか、
コミカルな時代的の風野ワールドの魅力に取りつかれてしまった
ようだ。
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