サマセット・モームは、うん十年前の学生時代、
「人間の絆」を読んで以来だ。
あの、サマセット・モームが、小説家が主人公のスパイ小説を書いていたのか?
それどころか、ウイキペディアによると、サマセット・モーム自身が、
実は、諜報活動をしていたという事実に驚愕して、この本を読んだ。
小説家が、諜報活動に関わるという設定は、よくある設定らしい。
過去読んだ、ジェフリー・アーチャーの作品の中でも、記憶力抜群の
小説家が、ロシアの小説家の作品を口述で聞いて丸暗記して、
西側で出版するという話を記憶している。
今回の主人公、アシェンデンには、そのような特殊な能力がある
わけでもなければ、007のようなアクションがあるわけではない。
ただ、非常に、冷静であり、人間観察に優れているというものだ。
その結果、信頼され、徐々に、より大きな任務についていくのだ。
16章に分かれているが、それぞれが、短編集でもあり、連続小説
のようにもなっている。
なかなか、面白かった。
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