池波正太郎の群像シリーズの忍者群像を読んだ。
忍者というと、どうしても、甲賀と伊賀の戦いを
思い描いてしまう。また、屋根裏をうごめいたり、
堀の中を泳いだり、手裏剣をなげあったりである。
しかし、この忍者群像に出てくる忍者は、少し
違う。
どちらかというと、スパイなのである。
敵の中に入り込んで、信用され、必要な情報を得たり、
敵の作戦を頓挫させるような戦国時代のスパイと
しての活動なのだ。
本作は、7作の短編小説からなるが、どれも、面白く
読めた。さすが、池波正太郎である、非常な忍者にも、
人間味や非情でない部分を見せたりするのがうまい。
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