5つの短編からなるのだが、探偵倶楽部という、会員制の
VIP専用の調査機関、興信所のようなものがからんでくる。
ひとつひとつの作品は、質の高いミステリーで、面白く
読めたのだが、決して、後味が良いという感じではなかった。
また、探偵倶楽部が、難事件を鮮やかに解決と、書いては
あるが、それほど、“お見事!”という感じでもなかった。
黒いスーツを着た男と髪の長い美人のコンビなのだが、
それほど、個性的というのでもない。
5つの作品では、最後の作品、「薔薇とナイフ」が、ちょっと、
面白く感じた。
娘の相手を調査するが、警察が動き始めたので、
今回の事件が解決するまで調査を中断し、事件解決後に、
相手の男性が不明の場合は、調査を再開することにする。
警察は、事件を解決し、娘の相手もわかるのだが、
探偵倶楽部がやってきて、いや、相手は違うのですと、
報告に来るというストーリーだ。
なかなか、よくできてはいるのだが、探偵倶楽部という
名前の期待度からすると、ちょっと、期待外れだった。
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