荻堂顕の新潮ミステリー大賞受賞作である本書を読んでみた。
読売の書評で、この作家のことを知って興味を持った。
ちょっと、変わった作品であることはまちがいない。
ストーリーとしては、少し前に読んだミッドナイトライブラリー
に近いかもしれない。
他の地域に逃げたり、現実に絶望して、人生から
逃げるのを助けるのが主人公の女性だ。
ミッドナイトライブラリーの場合は、自分で、やり直したい人生の分岐を
選べたと記憶している。そして、何度となく、試せるのだ。
一方、本作では、理想の人生が決められていて、そこにいると、幸福を
感じて、満足するというのだ。
どうなるのか、気になって、一気に読むことができた。しかし、読後感で
あるとか、終わり方については、若干、違和感を感じざるおえなかった。
自分との相性のようなものだろう。
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