フリーマントルの小説の題名にはよく~の男というのがあったが、
題名に引かれて、思わず読んでみた。
設定は、第一次世界大戦が始まるころで、歴史上の人物であるチャーチル
などが出てくるのがケンフォレットらしい。
英国は、ドイツがフランスを攻めれば、参戦しなければならないが、
勝つためには、ロシアと軍事同盟が必須という状況で、ロシア皇帝の
甥と交渉する。
しかし、ロシアを戦争に突入しないようにその甥を暗殺しようと一人の男が
ST.PETERSBURGからやってくる。
その男は、若き日に、貴族の令嬢との許されない恋に落ちたのだが、
19年後に英国で、再会することになる。
中々、面白い筋立てなのだが、何故か、この暗殺者に共感を得られない
ため、ただのテロリストのように感じてしまうのだ。
ただ、血は争えぬ、人間の性ということだけが印象に残る作品だった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます