過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

文月の和久傳 3:初めて聞く名を覚える

2016-07-30 17:06:00 | 外食でリフレッシュ!
★飛び込み記事です★



■造り:のど黒とかいわり

手前は何だろう…鯛じゃない……透明感のある、濃いさくら色が美しい!
これが、はじめて聞く名前でした。「かいわり」。はっ?と聞き返せば、初顔の若い板前さんは、アジの仲間です、とのこと。(くすくす、硬直している……)
口にすると、美味しい。ぐんっと上品に調えた鯵を想起させるけれど、平目に脂を載せたような旨さもありました。
白身にして野趣がのる、と言えば、伝わるでしょうか(ニッコリ)。

のど黒は皮を炙り、ごろっと切り分けてありました。面白い!
煮たり焼いたりで、冬に美味しいのど黒は好きですが、お造りでいただくのは初めてです。うん、美味しっ。爽やかな濃厚さがあります。

帰宅して、後から調べてみました(笑)。
「かいわり」とは、日本からインド洋まで分布する魚。南西日本で食されることが多く、沖合いの深い海にいるアジ科の魚とのこと。
漢字は貝割。沖鯵(山口)、銀鯵(熊本)、平鯵(長崎)と、地方ごとの呼び名がある。
二枚貝を左右に開いた形を『貝割』という。草木の発芽したばかりの双葉の状態も『貝割』という。この魚の形、尾の形が、双葉の形に似ていることから、古くから、かいわりと呼ばれ、釣人に喜ばれてきた。
沖鯵ともよばれ、小振りで釣れることが多いので、味噌と叩いた、せごしやなめろうにすることが多い。体長が20cmをこえるものが釣れるのは稀だが、それを刺身にすると、特に美味とのこと。

おお、これですね!(ニッコリ)
なるほど。美味しくなるまでに時間の要る魚。双葉なら未来を思わせる。
何を食すにも、喜びや祈りをのせた、古人の慎ましやかさを意識します。
願いよ、善き未来を招け!(ニッコリ)


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文月の和久傳 2:お椀は静かに香る

2016-07-30 14:01:00 | 外食でリフレッシュ!
★飛び込み記事です★



■椀:焼き鮎と冬瓜のお椀
蓋をとると、香ばしい香り、出汁のきれいな香りがたちました。吸い口に茗荷がきれいです。
焼き鮎の香ばしい香りが、ふわっとたつ。待ちかねて噛めば、ほろ苦の旨味。鮎は香りの魚だと、しみじみ思います。



おぅぅ…。冬瓜を布のように引いてあります。桂剥きよりは、しっかりとしているか。
口にすると、絹目を思うような滑らかさにドキリっ。ふっくら、しっとり、トゥルン…と、冬瓜の新しい食感にであいました。
切り方により、また新しさに気づく…料理って果てしないって、ワクワクしたのでした。


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文月の和久傳 1:涼を召しませ

2016-07-30 07:56:33 | 外食でリフレッシュ!
こんにちは。晴れやかな青空に盛り上がる白雲。ザ夏(笑)の雰囲気です。今宵は隅田川の花火、いってほしいです(ニッコリ)。オリンピックの工事のために東京湾花火が出来なくなった東京の、今年の楽しみは隅田川だけ。明日が都知事選挙のため、予備日無しの一発勝負です。

さて、七月のうちに(笑)。月半ば、西日本の仕事が重なった折の私のお楽しみ、和久傳さんの学びの食を思い出して書き留めておきます。

★ここから飛び込み記事です★
★写真で一発、分かりますね?(笑)

七月一杯を費やす京都・祇園祭。ちょうど前祭の頃でした。梅雨明けしたとの知らせ、蒸し暑さがわかる空気。コンチキチンの音が聞こえる町筋。
祇園祭の頃に殊に美味しくなる食材をあつめた、という和久傳さんのおまかせを、いただきます。

おしるしの御酒をひと口。
お、青竹の御酒の風合いが変わった! キリッとした強さが前にでる味わいに感じました。



■先付:房総の黒鮑と翡翠茄子

おおおっ! なんて素敵! 涼しげで、艶やかで! 圧倒的な存在感がありました。
八寸に砕き氷を敷き詰め、梶の葉に、硝子の鮑殻! 手をかけて仕上げたご馳走を盛る。一瞬で心を掴む美しさに見惚れました。

ああ、ゆかしい…。
文月、七夕の歌を綴る梶の葉に、宝の貝殻をおく。蒸し鮑も茄子も、冷泉家に伝わる七夕(乞巧奠、きこうでん)の星の座に供えられる食。
時期は新暦であっても、これは文月の七夕を壽ぐ先付なのでしょう。
美しい!



鮑の殻を模した硝子の鉢。むっちりの鮑。焼き翡翠茄子。ジュレも鮑で、たたきオクラをのせ、ほのかに柑橘の香り。
むっちり深い味がする鮑。この時期のいい黒鮑は房総です、と聞けば、東の人間は何とも嬉しい(ニッコリ)。
ジュレをまぶして運ぶ翡翠茄子は、蕩けていきます。
目に美しく、舌にひんやりと美味しい。足らないものが無く、余計なものも無い。
ご馳走! まさに、言葉どおりです(ニッコリ)。やるな! 和久傳(笑)

■京都和久傳、JR京都駅伊勢丹内、おまかせで(予約)


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