懐かしい笑顔を訪ねる傍ら、初めてのレストランも訪ねてみました。ホテルの近くに行き易い店を見つけるのは大事なことですから(ニッコリ)。
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ギリシャ料理のこじんまりしたお店ながら、屋外の席は、道路を挟んで、海風にあたる良位置で混んでいました。
食に興味を強く持つ者二人で出かけ、ギリシアやキプロスでポピュラーなMEZE(メゼ)を注文してみました。
メゼは、さまざまな食味を取り揃え、温冷も組み合わせた小皿盛り合わせを、総称した言葉です。前菜に扱われる場合も、メインまで含む場合も、あります。こちらのレストランでは、コースの位置付け、でした。
最初に供されたのは、ピタ(ポケット状のパンの一種)とスプレッド3種です。
フムス(ひよこまめがベース)、タラモ(魚卵の干したものを混ぜたスプレッド)、ジャジキ(胡瓜のヨーグルト和え)です。
ワインもちゃんとギリシアの赤です。軽いが、奥行きがあります。葡萄の気配も残り、イキイキしていました。
次に供されたのは、グリークサラタ。
フェタチーズ、トマト、胡瓜、紫玉葱、オリーブ、ケパー、パプリカ。伝統に忠実なスタイルです。
このあたりで、ワインと合わせて、ピタに詰めて、齧りはじめます。
さらに、熱々のお皿が二つ、追加されます。
奥は、小鰯の唐揚げ。新鮮で丸ごとの旨さ!
手前は肉と乳製品。ももハムのソテー、ハロウミチーズの焼き、生ソーセージをグリルしてカット、オムレツにハラペーニョ添え、でした。
この四皿でスタータの位置づけになりました。
ゆっくり楽しんだ後は、レストランでは『ケバブ』と口頭で言われましたが、ギリシアで言うところの『スプラギ』(肉の串焼き)です。
手前が小羊、奥が鶏。スプラギは鶏か豚なので、ケバブといったかしらん?(笑)
しっかりした噛みごたえがあります。
こういう肉料理に慣れていると、日本の焼き鳥の部位ごとに焼きを変える主義に、惚れて大好物になるのが、わかります。
デザートには、バクラヴァ、アイスクリームが供されました。
薄いパイ生地を重ね、ナッツを砕いて挟み、蜂蜜シロップをかけたお菓子と、ジャージィ島のミルク感たっぷりのアイスクリームは、よく合います。
野菜や乳製品を多用するギリシア料理は、気持ちよく、お腹が満たされます。メゼを楽しんだ夜でした。新しい気に入り、確保です(ニッコリ)。
■DE L’etang, Jersey
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