観察園のフキが採集されてしまった。大きな葉を広げて元気だっただけにガッカリである。観察園の植生は自然の様だけれど、主なものは総て植栽して構成されている。このフキは山採りの地下茎を移植したものだが、環境が気に入ったのか故郷の身内より立派になっていた。
小生が見ても、フキノトウもそうだったが「美味しそう」で、手を伸ばしたくなるのは判るけれども、所詮は、これだけしか生えていないのである。注意書きがあっても盗人は盗り去る。ご丁寧に葉っぱだけは切り落としていった。本当に厭味な動物だ。
次の萌芽で根茎の所在を確認したら、総て掘り取ることに決めた。元を断たなければ衰退して消えるまで続くのだし、ついでに藁人形をカラスザンショウの棘棘の幹にくくり付ける。獣害とまったく同じで、鬱憤晴らしは古来の方法が良い。