トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

雪国の春

2012-05-12 | 感じるままの回り道

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 昨年は叶わなかったので、思い切って郷里へ墓参りに出かけた。国境の長いトンネルを抜けると気象は一変して、寒い小雨のぱらつく雪国の空だった。

 沿線にはまだ残雪が見られ、それでも新緑で埋まっている。小生の住む当地とは異なり、八重桜の花も残って花見月は満開、地表を覆う植物には遠くからでも群落を形成しているのが見て取れる。フキやコゴミは直ぐ判ったが、白い花の植物は集落に入って判り、ニリン草だった。

 小生の少年時代もこんなだったか記憶は無いが、それにしても見渡すかぎり山菜の萌え出ている地表なのだ。これだけあれば、誰もあばらって取り去るなんて事は無い。過疎の地には別の豊かさが溢れていた。

 小生のフイールドには、こういう豊かさは無いが、山荒氏や盗掘だけは豊かである。


でかい虫瘤

2012-05-12 | 感じるままの回り道

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  コナラの枝にピンポン玉大ほどもある虫瘤が出来た。コナラに多く見られるのは「ナラメイガフシ」という種類だけれど、今回の虫瘤は正体不明だ。若葉が出ない早春には無かったから、葉が萌え出ると時を同じくして肥大したようだ。

 同じ樹に大小さまざまな大きさで、10個くらいはあったろうか。昨年、コバノガマズミに、こんな小さなリンゴの様な虫瘤があったが、おなじ種類なのかどうか・・・。割って、状態によっては、口に入れてみたい気もあるのだが、逡巡もある。これはリンゴと言うよりザクロの風合いに近い。

 難癖をつけると「色合いが悪い」のだけれど、これでは「キツネとブドウ」の童話そっくりさんだ。