トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**浜辺の歌(温故痴新)

2012-05-11 | 大震災

還りける人来たれりと言いしかばほとほと死にき君にあらねば   悲妻子

  帰りける人来たれりと言いしかばほとほと死にき君かと思ひて     狭野茅上娘子

若の浦津波満ち来て潟を呑む悪し辺を差して民泣き示す       悲最人

 若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺を指して鶴鳴きわたる       山部赤人

高松もこの海を背に幹立てて波盛り耐え秋の日に消ゆ        否再樹

 高松のこの峰も狭に傘立てて満ち盛りたる秋の香のよさ         作者不詳

人も無き空しき更地に草茫々仮屋にまさりて苦しかりけり       被砕生

 人もなき空しき家は草枕旅にまさりて苦しかりけり             大伴家持


花に来る虫

2012-05-11 | 小父のお隣さん

Photo  斜面の一角に白い花が満艦飾だ。植栽したものでなく自然実生なのだが、こんなに増えるのは解る木が、いや気がする。この木の開花時にはカミキリムシやカナブンの仲間が群らがって花粉をむさぼり食っている。

 香りも結構強く、近くに行くと「開花した」と判るくらいである。虫の数は多いものの、殆どがこの二種で、蝶類とは異なり、あまり眺めていたくない花見になる。

 花の香りは良いけれど、集まる種類が気分を下げてくれると言いたいが、これも品種差別の口か…。「万物を愛せよ」は難しい。原はタンポポが一段落し、ヒメジョオンやハルジオンの真っ盛りである。これにも虫が集まる。