トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

猪の寝床

2012-05-30 | 感じるままの回り道

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 視野が開けていて平坦地なのだがノイバラ、ススキ、クズが密生して放置されたままになっている茶畑跡に刈り払いに入った。ここは担当外ではあるけれど、放任しておくにはもったいない。景色を見ながら握りを頬張るも良し、ワラビ原にもなりそうな日当たりが良い良地なのだから。

 ノイバラの株元は手首の太さもあり、それが背丈よりも高く絡まっている。その上や藪の中にクズの蔓がパイプラインの様に縦横に走っており、伐り崩すのに難儀した。猪の通る獣道もトンネル状に通って、その途中には半畳ほど広くなった部分がある。猪の寝床なのだろう。草も生えていない。人には気配を悟られない広大な藪だ。

 藪全体の広がりは東西100m、南北50mほどもあり、活用しないでいるのが信じられない場所で、その分、猪たちには申し分のない天国だったろう。取りあえずはハイキングコースに隣接して東西20m、南北50mを低草地仕立てに誘導するのだ。

 入浴したら太腿にはバラの棘で出来た赤斑が多数あって、発疹チフスの皮膚症状のようになってしまった。イバラの藪を払うと何時もこうなる、おなじみの顛末…。「野のうばら」なんて感傷的に詠んだ奴の顔が見たい。


コアジサイ咲く

2012-05-30 | 小父のお隣さん

Photo_8  コアジサイが咲いた。他のアジサイに先駆けて咲くが花の小振りと色合いが日陰の斜面になんとも清楚に見える。

 花が終わる頃には、全く記憶から消えてしまう樹種だけれど、咲いた時だけ「きれいだなあ」と立ち止まる花木の一つだ。そして「持ち去られないよう」願うのである。

 


フアーブル先生ーっ!

2012-05-30 | 小父のお隣さん

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 スゲの群落の中に蛹を見つけたのだが、コナラの枝にも似たような蛹があった。小生的には同じ種に見えるのだけれど、環境が違いすぎる。棘の様な脚の名残りは、みんな同じように見えてくるのだろうか。

 まあ、どうでもいいことなのだが、ちょっとした疑問は棘の様に引っかかって気持ちが悪い。フアーブル先生がいれば万事解決、そんなことはないか…。小さな生物が増えた印象があるだけでも嬉しい。

 一方で大きな生物も増えたが、それによって環境負荷や環境被害は増加の一方で、これは精神衛生に非常に悪い。スカイツリーの周辺報道を見るまでもなく、そんなもんなんだ生態系とは…。ファーブル先生ならどう観察するのだろう。