トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

タゲリ現る

2012-11-08 | 小父のお隣さん

Photo  画像は、山と渓谷社発行「山渓フィールドブックス④ 野鳥」2版第13刷のP175より引用させてもらった。

 2回の視認があったが、地上部ではなく飛び立って旋回中の確認だからケータイでの撮影は不可能だ。今日も泥水池に水見回りに立ち寄って、前回見た事など忘れていたので、水面の波紋が見えても注意しなかった。それで飛び立ってしまった。

 飛翔時は腹部の白が目立って、百舌より大きいし、初めて見る鳥だと言う自覚はあったが見当もつかなかった。前述の図鑑、それも地上での写真や絵では認識できなかったけれど、隅に小さく掲載されていた引用した飛翔中の写真で確定できたのだ。

 春先に水田で多く見られる「ケリ」は煩いので承知だったが、それより小型のタゲリの存在は知らなかったのである。それはともかく2回も目撃したことは採餌場所として利用価値があったという証明みたいで、これはニッコリだ。この鳥、解説にあった「群れ」での飛来でなく単独である。


弓なり木の体格

2012-11-08 | 感じるままの回り道

Photo_3  弓なりになった杉を下から見上げてみた。枝が片側半分にしかついていない。ここも侵入竹で過密状態だった林域で、昼でも暗くて怖い感じがした林だった。

 全伐して6年、風倒木の発生や斜頚してしまった木の出現はあったが、今年は、根元は万全なのに上部だけ曲がった木の出現が増えた。

 樹高を平均直径で割った数値を「形状比」と言い、木の体格を表す数字になるが、この木は130だった。この数値が70以下だと健康に育っており、85以上は痩せすぎである。

 身近な品で例えると、竹串、割り箸、菜箸はほぼ50、鉛筆は25。一間の窓につける木製のカーテンレールが約70だから、木製カーテンレールを立てたシルエットが正常限界になるだろう。

 ちなみに菜箸二本を繋げて立てたシルエットは、まだこの木の状態より良いのである。こんな木がいっぱい在るのが今の里山の実態だ。竹を除去したから太れるかと言うとそうでも無い。葉のある部分が樹高の10分の3より少ないと、それ以上は太れないのである。