改修の最終段、排水路を再構築した。元々はトンボ池構築時に、堤からの漏水が食草園を浸さないようにした排水路のリサイクルである。池から直に本流に落としていた水を、15mほどの水路を通し放流する設えになった。少ない水資源を最後まで留めて活用することで生息環境が格段に増える事になるだろう。
漏水より水量が多くなるから堤を更にかさ上げて強化し、流下して排水溜まりまでの流れをスムーズにして終了する。この水を落とすまでは漏水で湿っていた程度だったから、どの程度の生物が生存していたか視認はしなかった。
堤の下は細長い泥水池、泥水地から下流は泥湿地と環境を変えてある。既に今期のトンボなど水辺の生物は再来しないけれど、まだ繁殖行動をしているマユタテアカネのヤゴは住処を得られるだろう。