風花の舞えば去来すあの一夜凍えた我等消えゆく温み
初雪や渚に落ちて波の中波よ届けよ故郷の雪
栗駒の深層崩壊山肌を雪は蔽いて手当てのごとく
岩手山雪の冠陽に映えて印となりて来ぬ人を呼べ
夏草は折れるがままに枯れ立ちぬあの日思わる更地の故郷