トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

オーバーフローの改修

2015-11-02 | 水辺環境の保全
 9月の作業だったけれど、上の池の湛水を保っている丸太の構造材が一部崩れてしまった。オーバーフローからの落ち込み圧力で浮かせられたのだが、水中では意外に軽くなる。この日、補修のために鳶口で移動させていて気が付いた。
 落ち込み部の丸太組みは樹皮を剥き組み直しカスガイで固定する。あわせて落ち込み部分の水圧を分散させるために厚板を釘で打ち付け水勢が丸太の下部に及ばないようにする。喫水線を決める部分も厚板を差し込み水位を安定させた。
 この部分は丸太の切断面を揃え土嚢で押さえただけなので、土嚢中の土が減少すると水位も下がってしまう状況だった。これで満水位面が安定するだろう。
            落ち込み部       全景

 厚板を丸太組の端面に押し込み水位線を安定させたのだが、後日の水見回りで内側の土嚢が外され水位が下げられていた。管理のための排水パイプは道路側に埋設する予定でいるのだけれど塩ビ管の調達がまだなのだ。
 水を抜く必要があったとしても漏水を防止し湛水機能を復活させるために組んだ土嚢積みを崩し「漏水」状態で水抜きされると結果的には構造破壊をもたらしかねない。まあ、自ら作業をしない側では思慮の範囲外なのだろうけれど、この維持管理しない輩の水を差す行動はこれに限らず、そこここで悩まされる。