トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

改植は大変だあ!

2021-02-07 | 今日は真面目に
 「会食」で素多悶太している浮世だけれど、会食なんて現実はとうの昔に夢物語になった小生である。小生に縁のある「かいしょく」は改植くらいのもので、こればかりは懐が温かくても自宅に寳藏があっても役には立たない。日々コツコツと老骨に鞭打って、唐突に側頭部に打撃を喰らって、林床の小枝に足を絡めとられ「オットットォー!」となっても続けなければ出来ないのが「改植」なのである。常緑樹で席巻された一帯を落葉広葉樹林に切り替えたいのが目下の下心。老いてますます盛ん、と自嘲気味だけれど、やはり少しは花も色気も欲しいかと柑橘樹は残したのだ。そう、花も実もある老後に嘘偽りはない!。

 暮れからYさんとボチボチ始めたものの、まだ道半ば、と言うより始まったばかりで除伐さえ片付いてはいない現場である。それでも斜面を一望できる場所から眺めれば随分と片付いたと思えるけれど先は長いのである。見通しとしては2021年は地拵えと刈り払いで終わり、苗木の算段が付くだろう来春から植樹の想定なのである。
 斜面の下側部分は片付いたように見えても枝葉はそのままだし上部はアオキ、ヒサカキ、ネズミモチ、イボタなどの処理しやすい樹木を切り倒したままになったままだ。これらを集積してから日陰を作っている親玉、マキの列植大樹を伐採する。

 面倒なことは、現在残っているマキの列植樹の上には三相高圧送電線があって、他の高性樹も至近にあるから架線事故を発生させぬように注意が必要だ。下から見上げる形だと樹冠で覆われて上空が見えにくく、ややもすると忘れそうになる。とりあえずは林床を広く片付け、作業空間と伐倒方向を用意してから牽引して伐採する事になる。そこまで済めば暗い斜面も明るい斜面に代わり、きつい地拵えから赦免されることになろう。それだけが楽しみと言えば楽しみでしかない老い先とはいかがなもんかねぇ。
 渇きに負け「おーいお茶!」と叫んでも返ってくるのは木霊だけ・・・。すべては自助努力なのであった。昔も今もこれからも。

         

                      老い先は短し樹林はるか先