危険作業が終わった、と言ってもこの1本だけの話で、まだマキの大木は4本の伐採が残っている。しかし今回の掛かり木は難渋させられた。連日、四苦八苦で作業の進捗はほんの僅か、一番大事なことは事故を起こさず伐倒させる事に尽きるから省略も手間骨惜しみも大禁物なのだ。「急がば回れ」「面倒くさいと思ってはいけない」と作業前には肝に命じ、帰宅すれば翌日の作業の手順を思案しての日々だった。このマキの樹を掛かり木にしてしまってから4日を費やしてしまった。
とにもかくにも怪我無く済んでほっとする。
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前日、元玉切りを行い平坦部に木元を落した。さらに元玉切りを行なって1段下の棚まで落としたかったが元玉切りの長さが足らず法面上部に落ちてしまった。玉切り長さを得ようとしてもチェーンソーを頭部の高さで差し出さねばならず、これでは自身の保全が出来かねる。それで長さが不足した。木元を引き移動させようと試みたものの3方向から引き試しをしたが全く無駄だった。
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これを元玉切りするには法面上で行わなければならず、危険が発生するだけなので却下し総重量を減らすために、それよりも安全な又枝の部分、又枝と言っても太枝で切断径は30cmほどもある。ここも腕を伸ばしてのチェーンソー作業なのだが安全とは言い難くとも幹に片足を掛け体重は支えられるから選択できた。万が一、切断し終わったとたんにチェーンソーが下方に落ちたとしても身体は幹の背後なので避けられる。そうでなければ高い位置で切断は出来ない。
この又部北側の枝を切断後、切断部至近にロープを掛け下に落した。これでも横倒しにならず立ったままの枝の中ほどにロープを投げ通し、そこを牽引して地上に寝かす事が出来たのだ。
さらに南側の太枝も落とし、これも落下し直立したからロープを掛け引き倒した。この太枝は割合スムーズに処理出来た。
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最後の太枝もロープを投げ掛けてから牽引器で引き倒した。これで全て地上部に寝てくれたけれど、枝の処理作業するに足の踏み場も無いほど重なり合っている。手間暇手数を重ねていけば何とか集積までたどり着けるだろう。急ぐ作業でも無いのだ。
この一本の掛かり木になってからの牽引支点の数は二桁になる。この中の半分は効果無しの手間なのだったが、「必要悪」と言うより「不要の要」なのだ。これがあって初めて終着点に辿り着けるのだ。手間暇手数を惜しむのは危険になればなるほど「やってはいけない」のである。
どの選択肢も「やってはいけない危険な作業」だったから念には念を入れ、無駄になったとしても確認作業の数でなだめすかさないと「前門の狼、後門の虎」からは逃げられないのだった。まあ、へりくだり忖度し揉み手でペコペコし通しでなんとか通してもらったような感もする。永田や霞が関でさえそうなのだから森の中も「上に倣え!」になっている。小生には接待費などはない年金生活者ゆえ総務万端、蟻ん子のよう動くしかないのだ。
とにもかくにも怪我無く済んでほっとする。




この又部北側の枝を切断後、切断部至近にロープを掛け下に落した。これでも横倒しにならず立ったままの枝の中ほどにロープを投げ通し、そこを牽引して地上に寝かす事が出来たのだ。



この一本の掛かり木になってからの牽引支点の数は二桁になる。この中の半分は効果無しの手間なのだったが、「必要悪」と言うより「不要の要」なのだ。これがあって初めて終着点に辿り着けるのだ。手間暇手数を惜しむのは危険になればなるほど「やってはいけない」のである。
どの選択肢も「やってはいけない危険な作業」だったから念には念を入れ、無駄になったとしても確認作業の数でなだめすかさないと「前門の狼、後門の虎」からは逃げられないのだった。まあ、へりくだり忖度し揉み手でペコペコし通しでなんとか通してもらったような感もする。永田や霞が関でさえそうなのだから森の中も「上に倣え!」になっている。小生には接待費などはない年金生活者ゆえ総務万端、蟻ん子のよう動くしかないのだ。