トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ショウジョウバカマ、花径を伸ばす

2021-02-23 | 小父のお隣さん
 フイールドのショウジョウバカマに花径を伸ばしてきた株が見られるようになった。近くの日当たりの良い石垣下では在来種のタンポポが開花しており、既に冠毛を付けた茎もあった。
 フイールドの広場も「タンポポ原っぱ」となるのも近いだろう。しかし周囲の木立が大きくなったため新緑の頃から日照が閉ざされるようになって群落の華やかさは薄れてきたようで少々残念でもある。ショウジョウバカマも昔に比べれば群落は縮小気味で、大株は盗掘され、幼苗は見過ごされ踏みつけられるから育たず、成長したロゼッタだけが目立つ。ある意味高齢化社会の到来のような惨状かもしれぬ。

 我、少年期の頃、ショウジョウバカマやカタクリ、はてまた雪割草などはありふれた植物で、敢て見に行くなんて事はしなかったものだが、そのための尋ね人が入るようになった今日、出来得るなら隠しておきたい心境になってしまうのはまあ、何と料簡の狭いと言うしかない心持であろうかのう…。
 「写真撮るだけです」「眺めるだけです」と思っている人たちの中に幼苗を踏み潰しているなんて意識を持ってくれる者はまずいないのだ。
         

ズルズルッとは動かない…

2021-02-23 | 今日は真面目に
 マキの大樹を掛かり木にしてしまったため作業は膠着状態になった。ボッチ高齢素人では行えることは限られる。それも問題解決のための選択肢は究極の危険作業しかないとなる。身から出た錆、不徳の致すところ、誠に遺憾ながら粛々と手順を進めるしか解決には至らないのである。切株から斜面に落とすことが出来たものの、まだ位置が高く足場も悪い。斜面を滑らし平坦部に切り口を移動させるのが肝要なのであった。

 もう牽引器の助けを借りるしかないけれど牽引力500kgでは非力の存在で、抱き着いても指先が触れない直径の幹は大物なのである。木元のセンリョウの大株をもったいないと思いつつ排除、たかが草本に過ぎないけれどギリギリの場面では草本の株が抵抗する力も無視できないのだった。スコップと唐鍬で牽引方向の地面を削り均す。これで抵抗を最小限にしてまず水平方向に引いた。30cmほど移動させると横の立ち木に触れた。ここからやや下側方向に引くよう支点を替えて引く。これで立ち木の根元を回避できた。この後は更に下方に支点を移動させて平坦部まで引き落とした。
    ➡   ➡   支点を三回変更して平坦部まで引く

 どの方向からの牽引も牽引器の能力いっぱいを発揮させても動かせたのはズルッくらいの程度で、潜り込んだ木元の表土を削り引き出すルートを滑らかにして、とまあ、こんなことの繰り返しでようやく平坦部にまで引き落とせた。この日は作業の進展度を想定できなかったからチェーンソーを携行しておらず、作業はここまで。
 引き終わった木元に立って本玉切りのシュミレーションをしてみたのだがなんとか作業が出来そうだった。チェーンソーを取りに行けば作業は可能な時間はあったけれど、慌てる事は危険に直結するから翌日以降に廻す。まあ、一日一策がよろし。