トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

タマシギ去って無の水底

2021-02-22 | 小人閑居して憮然
 昨年から時折飛来して夜間を過ごしていたタマシギなのだが、飛来していた夜は採餌もしている結果、水域がドタ濁りなので「やってきたか…」と判るのだ。その飛来頻度がニホンアカガエルの産卵の前後は特に頻繁となって、最初に産卵した範囲は壊滅状態だろうと容易に推定できたのだ。
 濁った水が澄み水底が露わに見える様になって、その推定が正しかったのが裏付けられた。トンボ池の一画、ここにニホンアカガエルの卵塊8個があったはずなのに崩れた卵塊の痕跡を残し全て消えてしまっている。

 水見回りですべての水域を周るけれど、どの水域の水底にもあったシャジクモの群落は消えている。アオミドロは残っているから口に合わない藻の様だ。水域の水底、見れば泥土の平坦面でしかなく、水中ではあるけれど砂漠にしか思えない光景である。「トンボのすべて」に記述された文章から杞憂するのは「水草を一掃するとショウジョウトンボは絶滅します」のくだりだ。ショウジョウトンボのヤゴは本に寄れば藻の中で生息しているのだとか。水底の泥の中での生活ではないので藻の根絶はヤゴの根絶とイコールだという。さーて、今期の発生はどうなる事やら。いまから気がもめる。

 ショウジョウトンボの繁殖にタマシギが間接的にせよ刺客の役割を果たしたのだと言えると思うが、こんな因果は考えもしなかった。まあ、意外性はあるものだ。「因果オッホー」いいえ「因果オゥ、ノー」。

                 

掛かり木解消四苦八苦

2021-02-22 | 今日は真面目に
 さーて、何日目になるのか…今日もコロッケ、明日もコロッケ、これじゃ年がら年中コロッケ、コロッケ、の心境である。狭い隙間を狙っての伐採では1本立ちの針葉樹ではあまりないけれど枝葉の展開が大きい広葉樹ともなると泣かされる。プロ集団ならあらかじめ樹上で枝を切り離し身軽にしてからの伐採も可能だろうが高齢素人ではそうはいかない。いきおい、立ち姿のままで伐倒に至るのだけれど伐倒範囲が広ければ問題は解消したが今回は狭かったから「掛かり木」、ほとんど「お約束」状態だったのだ。

 その処理に何日目に入るのか遅々として進まず、この日は「切株からまず木元を地上に落とす」事を目標に作業することになった。「やってはいけない元玉切り」を導入しなければ進まないと理解して、その本玉切りも足元の地面に落としてからでないと更に危ない事になる。
 移動しやすく切株から離れやすくするために木元の切断面を斜めに再度カットして巻き込みを防ぐ形状にしてから切株と木元の接触面を最小限度まで減らし、尚且つ角を落し牽引長さをも減らした。これでどうにか切株から落とすことが出来たけれど斜面の上部で平らな作業面まではまだ1m以上もあるのだった。
  ➡   角を落し外し易くなるように整える

 どうにか平面まで引き落としたかったものの斜面に喰い込んでびくともしない。幹の途中から牽引してみたものの効果無し。
  ➡    ➡   牽引方向を替えながら揺さぶっても移動量は僅かで平面に落ちない

それでも太い横枝3本ほどが絡まっている部分を幹から切断出来たので容姿はすっきりしてきた。これで挙動の暴れ方も少なくなるはずである。
 切株からの移動量はたったこれだけ  ➡   下方の横枝は切除で来た

 予見できた結果での四苦八苦状態なのだがこれには制約があっての結果でもあった。伐倒方向は通常は斜面方向では実施しないのだけれど、斜面上部はマキの列植が残っていて倒されない。左右方向はすぐ横にマキがあり既に伐採した側には送電線があり倒せば切断事故に直結する。いきおい下方に向けて倒すことになるのだけれど枝が暴れておりこれが障害だった。
 まあ、なるべくして成った結果とでも言えなくはないものの須田紋太君と二人三脚、ここは楽しむにしかず・・・。人生は海である深く広い海である。しかし小生は山の斜面を這い蹲って何日ぞ!。自分が蟻かネズミのようにしか感じない。アリャーアリャー、チューイチューイ・・・。