トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

三日月池にも産卵していた!

2022-03-21 | 小父のお隣さん
 20日、夜間でなく日中のガマ合戦を堪能できたのだが21日も数は減っているもののトンボ池では10匹程度が池に残って絡み合っていた。小生、この日も水見回りをして水系上流域には全く産卵していないことを確認し不思議に思いつつ蜂満神社の再建工作に拠点で過ごし降りてきたら会員のMさん親子とSさんが居て「三日月池も産卵していました」と言うではないか。「まさか⁉」と思ったのは三日月池での産卵実績は記憶に無いのだったから。

 トンボ池横を通ったのだが通路には新しいヒキガエルの損傷死体が4体転がっていた。昨日の分と合わせると7体にもなり、こんな数は今までに見られなかったのだが日中ワイワイボチャボチャしていれば餌食になるのは必定で、可哀そうにも思うけれど「お互い様」持ちつ持たれつで成り立っている世界なのだ。

 踵を向けてご対面に行った。あるわあるわ水域が小さいのにトンボ池の量ほどもあった。近づくと水面にいくつもの波紋が生じたから数個体は残っているようだ。
 この三日月池つい先日まで干あがるかどうかの瀬戸際で2回ほどの降雨70mm程度でようやく満水位になったばかりなのだ。オタマジャクシになり上陸するまでの期間は干あがらせてはならない。地表水頼りの池なので隣の斜面に集水路を築かねばならないのは認識していたが、これで起動せねばなるまい。一案件生じれば二案件が生じる。まあ、水商売自転車操業の宿命で、おいらの因果で業なのである。

 
 左のスマホで撮影したカットはトンボ池でSさんが綺麗に写したので流用させていただきました。

**今日の替え歌

2022-03-21 | 温故痴新
           東の野に硝煙の立つ見えてかへりみすれば街消え失せぬ

            東の野にかきろひの立つ見えてかへりみすれば月西渡きぬ   柿本人麻呂

昼間のガマ合戦は危ない!

2022-03-21 | 小父のお隣さん
 10日頃に産卵があるかと期待していたのに期待外れでその間に降雨が2回、30mmと40mmあったが雨後なのに産卵は無かったのだ。「今期は何かおかしい…」感じがするまま今日20日になってようやくガマ様がご来場なったのだ。小生、昼近くまで他所にいた結果、水見回りをしたのが正午前になった。トンボ池に近づいて直ぐに鳴き声と水面の波立ちを確認できたのだ。

 静かに近寄ると真昼間なのにガマ合戦中で、数を数えると20匹以上が集まっていた。今までの産卵で日中に親ガエルを見たことはあっても合戦中は一度も無かった。偶然たまたまとは言えやはり今期は何かおかしい感じがする。
 池の近くの若草の上に骨だけの亡骸と頭部から胸部にかけて傷のある亡骸、岸辺にまだ息はあったが両足を損傷して動けない1匹、都合3匹の死傷体を確認できた。
 損傷の様子から四つ足ではなく鳥類による捕食痕だろうと推測した。母たるカエルは産卵中に捕獲され陸地に運ばれ絶命するまでひも状の卵排出が止まらなかったものと推察する。産卵生理としては一旦卵の排出が始めれば出しきるまで続くのだろう。
              

 水際の草地に黒い樹脂のテープみたいな物体があり「何だろう?」と確認すると一端は水の中にもう一端は陸上まで続きカエルの腸や血液のある犯行現場まで続いていた。これで判明しなかった物体は「産卵されてまだ水中に入っていない卵」だと理解した。カエルの体内からこういう性状で生まれてくるのかと初めて知った次第だ。水中に入っている部分はゼラチン質が見えるから間違いないだろうし、既に記したけれど「産卵中に捕獲されて引き上げられた結果」なのだと推理できた。

 ガマ合戦は午後になっても止むことが無くこれでは容易に捕食者の餌食になるのは判りきった事に思える。それにしてもようやく産卵が見られて一安心なのだが他の水域には全く産卵が無い。これも不思議だった。