トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

人工藻場を設えた

2023-04-25 | 水辺環境の保全
 庭の池の中、タナゴは障害物の影で落ち着けるのだがドジョウの住処がなかなか用意しきれなかった。二枚貝が潜る底の砂層に潜る個体もいるけれど概ねはアオミドロの沈下した塊の中に潜んでいる。冬場はそれで良いけれど気温が上がるとアオミドロの増殖が進む。二枚貝の生育にはよろしく無いので掬い取るけれど泥鰌は困るだろう。

 かなり昔の放映で泥鰌養殖場の水槽の中にビデオテープをわんさと沈めてあった。理由は「泥鰌は体表面に物が触れていれば安心する」という事だったのでビデオテープは無理だけれど毛糸で同じ環境を提供できるだろうと考え少しずつ編み込んできてようやく完成したのだ。
 毛糸はイタリア産だが敢て輸入品を用意した訳では無く、指編み用に太さが変る毛糸も面白かろうと選んだのだ。もう一方の理由は半額になっていた事で新品の国産の玉よりいくらか安かった。しかし良ーく眺めれば長期にわたり店頭にあった毛糸なので外側は黒ずんでいる。それでも購入したのは「安かろう・悪かろう」ではないからだった。古くても変色していても用途に支障はないし試作品だから安いに越した事は無いのである。

 ベースは園芸の鉢底ネットを使いかぎ針で通して結ぶ作業の繰り返し。まあ、毛足の長い絨毯を織るに近い作業だけれど編み目は整然とさせるよりはランダムが良かろうと配色も行き当たりばったりだ。
 水底で安定させなくてはならないので重しに帯鉄を購入し止める考えだったけれど「重ければ良いじゃないか」と刈り払い機の廃用となった刈り刃を結束帯で結び完成した。

 さて、勇んで池に入れたが浮かんだまま沈まない。「ハハーン!」と思い水中で毛糸を握りつぶし空気を抜いたらようやく沈降したのだった。
 ドジョウたちは一旦は散って姿を隠したのだが自家製の高級白カビチーズで誘惑したら警戒しつつ寄ってきたのだった。人工藻場の中に潜るかどうかはもう少し時間が必要だろう。藻場の近くに高級チーズを落せば利用しているなら藻場の中から出て来るはずだ。そこは箱眼鏡で確認するのだ。


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