トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

フユイチゴ採り

2012-11-20 | 遊び子は

Photo_2  侵入竹の除伐作業をしている下の畑跡におチビちゃん一行が入ってきた。お目当ては「フユイチゴ」の群落なのである。

 「体験会」とかで始めての子ども達が多かったから、スタッフも普段より密着している。泣いたりしている子もいたけれど、活動が終わって親元に戻る頃には「イチゴのジュース」とか言いつつ、ビニール袋に入った潰れた果実を掲げて戻ってきた。

 ビデオカメラを担いだ男性が1名密着していて、夕方の民放ニュースで1~2分程度の放映があった。小生の遠景のカットとは異なり、近景の映像は表情が良く映っていて面白い。まあ、小生の近くでの撮影は無理だけれど、フユイチゴは遠慮なしで寄れるし、しばらくは「食後のデザート」に困らない。


スッポンタケ

2012-11-19 | 小父のお隣さん

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 トンボ池改修中、臭気がするから探してみた。すぐ近くにスッポンタケがあった。大半は盛りを過ぎて臭気を出す粘液は失われているが、数本は健在だった。

 以前、「食菌」と図鑑にあったので食べてみたのだけれど、茹でこぼししても臭気が抜けず殆どを捨てた。スポンジ状の支柱は竹輪の様に中空で歯切れも良好な食感だった。臭気も半端でないけれど、実体験があるから忘れられないキノコの一つである。


11月定例会

2012-11-19 | 月例会

2012/11/18(日)9:30~13:30

会員 11名

活動 午前 林内整備   風倒木処理・除竹

    午後 丸太運搬(トンボ池護岸材)・苗床補修

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 17日の低気圧通過で大荒れになった天候で、快晴となった今日もフィールドはびしょぬれである。林内整備で植林地内に入る予定だったが、枝葉の雨露が多いので、比較的乾燥した拠点周辺の整備となった。

 風倒木となり竹に掛かった松1本を地上に落とし、周辺を除竹してスッキリさせた。もう一隊は拠点ピークの眺望を確保するために障害となっていた竹を処理する。気持ちよく晴れて、午後は猪に掘り返された苗床の枠を更新し、丸太をトンボ池まで運んで終了。


ただ一面に

2012-11-18 | 感じるままの回り道

Photo  昨日、大荒れだった低気圧も去り快晴の予報だったが、日の出の時刻は一面の霧だった。

 当地で霧の朝を迎えるのは珍しく、山に遮られ朝日が届かないうちにとパジャマで外に出てしまった。散歩の人もいるのだが、霧に紛れてしまえば恥ずかしくも無い。

 見通し距離は200m程度だろう。厚い霧と言うよりモヤに近い薄い状態だった。それでも「ただ一面に立ち込めた…」と歌の一節が蘇ってきた。郷里では川霧が濃く発生する頃だし、山の初冠雪も今頃だったろうか。すべては霧の中のようにおぼろである。


丸太に枕

2012-11-18 | 今日は真面目に

Photo_4  馬乗りや丸太渡りが出来るよう曳き出して据えた大径木、転がらないように土で下を固めておいたのだが、湿気を吸って腐食が早いだろうから、半割り丸太にV字カットをした枕を噛ませた。

 これで接地面が無くなり、丸太の寿命も延びるだろう。たまたま処理しなければならなくなった材が出ているから、こんな作業も可能なのだが、里山整備というより「遊戯場整備」のような錯覚もするこの頃である。

 やらなくても一向に構わない範疇の活動なのだけれど、独り作業をしていて、おチビちゃんたちの声が聞こえるのは、一服の疲労回復剤になるし、生物多様性を図る一環だと思えばよい。


*くさもみじ

2012-11-17 | 感じるままの回り道

    Photo

      くさもみじひときわ映える谷の朝

      露に濡れモミジのごときアカネなり

      春草はすでに萌えおるくさもみじ

      陽はまだかじっと我慢のバッタ殿

      畦もみじタゲリひと鳴き飛び立てり


甘藷のジャム

2012-11-17 | 何よりの楽しみ

Photo_2Photo_3 雨の一日、甘藷の甘酒を試作する時に、裏ごしした甘藷が余ったからジャムに加工した。

裏ごし甘藷 500g

砂糖     200g   水1カップ

 レシピなど無い適当な配合だけれど、芋の甘味があるから砂糖は控え目の重量比で40%である。実際の糖度は芋の糖度も加わるから、もう少し高くなっているだろう。舌触りは悪くないし、味は端的に言えば「芋のきんとん」そのものだった。とは言え、甘味は和風の甘味に感じるから、ジャムとしては新鮮な風味がするけれど、やっぱり芋だった。

 一方、材料由来の食物繊維が多いジャムだから、これは「有り」だろう。ルバーブや桑の実ジャムとは異なり、季節を問わず調達できるのが良いところだが、ペクチンを入れないと粘度が足りない。


初霜降りる

2012-11-16 | 感じるままの回り道

Photo  今冬の最低気温を記録したこの日、泥水池に霜が降り、一部とは言え白い所が出来た。

 駐車場の方が低地なので、低い温度の空気はそちらに集まると思っていたのだが、霜の現認場所は違った。その理由は、駐車場の方が土が露出しており、地中からの熱影響を受け易かったのだろう。

 反対に泥水池は刈り草が残っており、地表からの熱を遮断したのだろうと推測した。いよいよ寒さも本番を迎える。日中でも日陰での作業は避けたくなる時期に入った。


木の健康診断

2012-11-16 | 今日は真面目に

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 先日、除伐した弓なり木の数値を出してみた。林内生育不良木の数値になる。

 標本木A(写真中央の弓なり木)

 樹高15m   平均直径0.13m  枝下高13m  胸高直径0.20m  樹齢40年以上だ。これを公式に当てはめ、林分形状比は115(70以下は健康、85以上は痩せすぎの判定)。木が太れるかどうか、「葉のついていない割合」は0.86で、数値が0.7を越えた。この数値を超えると、その木はそれ以上太る事が出来ないとされる。幹の断面を見ると、直径20cmの太さに年輪は40以上ある。外側に当たる三分の一は特に年輪密度が高い。20年生頃から孟宗竹による被害が明確になった。  Photo_5

 標本木B(手前中央の弓なり木)

 この写真内、3本除伐した。樹高17m  平均直径0.13m  枝下高14m  胸高直径0.2m  樹齢は50年に近い。

 林分形状比130  「葉のついていない割合」0.82で、標本Aと大差が無い。年輪の様子も同じで、侵入してきた孟宗竹の席捲振りがうかがい知れる。標本A,Bの林内は、孟宗竹を全伐するまでは暗く、立ち入る隙間も無いほどの荒れ様だった森だ。この数値を見ると、回復不可能になってしまった木々は多い、と言ってよいだろう。特に標本木A林内は、写真左側の大多数が途中で立ち枯れて、除竹した後は空間が出来た。

 票本木Aの区域で、九月に除伐した立ち枯れ木10数本の林分形状比は85だったが、「葉のついていない割合」は0.88だった。葉の量が無いのに、昨年の15号台風で傷められ衰弱死したのだろうと推測した。

 侵入竹林の弊害が多々言われるけれど、林内作業をし数値で比較すると、驚くほどの結果だった。講釈師では、こうはいかない。余談だが、標本木Bの奥2本の除伐は「掛かり木」になってしまい難儀した。放置は出来ないから「何が何でも」当日に落とさねばならない。この二本の処理でエネルギーを使い果たした。余計な手出しをしてはいけない。

 


早い者勝ち

2012-11-16 | 何よりの楽しみ

Photo_3  通りすがりに押さえ、軟らかさを測って「いつ食べようか」と楽しみにしていた豆柿の最初の一個が突かれてしまった。まだ渋味のある頃合いで、人間様には渋い。

 何によらず、完熟果をご馳走になろうと考えると、口に入る機会は無い。鳥や獣より早く食べようと思えば、未熟果を採るしかない。

 野生の豆柿で、渋さは半端ではないけれど、ゼリー状に熟れた実は「美味しい」のである。200mほどの所に四つ溝柿の畑があるから「そちらでどうぞ」と思うけれど、数少ない実がやられる。


丸太橋の更新

2012-11-15 | 今日は真面目に

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 拠点への登り口、溝に渡した丸太の橋が猪に破壊され、修復しようとしたけれど、すでに桁も腐食していて釘が効かない。足を丸太ごと踏み外しても困るから更新した。

 同じ形態だと材料が多く必要だし、作業路であるから一本橋で十分と、林内に放置された太目の幹を加工して付け替える。一本550cmあって、斜面から独りでは平坦地まで下ろせないから、牽引器で曳き降ろす。

 丸太の片側、四分の一ほど切り取り、歩行面にする。大人だけなら十分の幅だけれど、幼児も好んで渡る橋なので、幼児向けの手摺を設えて完成した。本来は拠点への作業道であるのだが、いつの間にやら利用者が通る。竹の通せんぼをしていても効果は無いから、多少は安全配慮…というところ。こういう配慮と言うか手間も増えている。


芋を頂いたのだが…

2012-11-15 | 何よりの楽しみ

Photo_3  作業をしていたら顔見知りのH氏が現れて芋の入った袋を差し出した。

 昨冬、サツマイモ談義になって、小生の好みは「太白」で、京風の甘味が上品で、なんて言っていたら、本当に苗を入手し栽培したのだ。勿論、畑は無い町住まいだからプランター栽培だったのだが、「出来が悪かった」と言いつつのおすそ分けである。

 早速、帰宅して賞味してみた。肥大が悪いから、太白特有の上品な甘さは味わえなかった。それでも白いネットリした質感は太白そのもので感激であり、そして残念至極であった。これでは小生が栽培して味わってもらうしかないだろう…。流行の甘味の強い芋とは異なる雅の味を。

 丸い芋は安納芋なのだが、こちらも安納芋の特徴は薄かった。市街地の駐車スペースの一角でのプランター栽培、その努力には敬意を表したい。


*秋の空

2012-11-14 | 小人閑居して憮然

             飽き深し引っ付き虫は溢れ出る

             ぬらりひょん消えること無い縄電車

             残り物お重の隅で並べ替え

             新嘗祭穭ばかりの永田なり

             目も合わぬ首悩同士のすれ違い


泥蜂の巣

2012-11-14 | 小父のお隣さん

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 馬に固定してあった万力を外したところ、万力の台座の中から土の巣が出てきた。いわゆる「泥蜂」のゆりかごなのだが、蜂の名前は判らない。

 よくも万力の台座の空間を見出したと感心したが、この種の蜂は小屋の中に収納した刈り払い機のマフラーの中にも巣を作る。エンジン始動が出来なくて、さんざん汗をかいた末に排気孔 が塞がれていた事を発見した。巣を壊して排気が出来る様にしたら一発だった。こんなことが数回あったから、春先の最初の始動時には排気孔から点検する。

 捕獲された虫か蛹が入っていると思ったが、既に巣立った後だった。壁を壊す前に、入り口のトンネルは開通していたから、この時点で気付いても良かったのだが、経験値の差が出てしまった。


こんなところも!

2012-11-13 | 小人閑居して憮然

Photo_2   拠点高台への登り口、溝に孟宗竹を集積し埋めたため、渡るのに丸太の橋を渡してある。その丸太が半分は外されてしまった。

 言わずと知れた猪の仕業なのであるが、橋の下の腐食質を狙ったようだ。連日、猪の耕起の凄まじさに呆れているが、これには怒りも覚える。

 今年は猪の出没が日常茶飯事で「熊が人里を恐れなくなり市街地に出没」、六甲山では「日中から猪が観光客を襲う」等の、いわゆる「新世代」の獣の出現が言われているけれど、当地では、そこまでの状況はない。

 それでも、姿こそ見せないものの痕跡は日々いたるところに残しているから、新世代出現も近いかと杞憂している。とにもかくにも人間が手を加えたり、痕跡を残したところが真っ先に狙われ被害を与える。特に耕起や播種、移植や定植など土に何らかの変化を起こすと翌日には荒らされているのである。もう溜息ついて「暢気・根気・陽気」と鼓舞するしかないので、行政、政府に対峙するのと同じである。どちらも退治はしたいけれども…。