トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

流下体を戻す

2015-11-17 | 水辺環境の保全
 渇水期を前にして水辺より下流域、沢のプールに流下していたドジョウを池に戻すために捕獲する。面積畳半分ほどで長靴で立ち入る事が出来る落ち込み部である。
 昨年、取水機構が破壊され、一旦は通水させたが降雨の度に埋没し断水また断水の憂き目にあってきた水辺である。その事で小さなプールのドジョウは度々上の池に戻してきたが今季はこれで終了だ。捕獲しての感想は「個体数が増えている」と思え少々気分が良い。数年前からの個体確認の経過からの印象とも合致する。
 大きさも大小様々だし、何よりも絶滅危惧種のホトケドジョウの混入数も増えているのは喜ばしい。一方で、水源地崩壊後の整備に復旧工事が入る予定もなさそうで、これからどれだけ通水に労力をかけ続けねばならないかと思うと途方に暮れる。送水の確保だけでなく猪による構造破壊の補修など、手を休めれば小さな水辺は全滅薮原へのスタートで、現実はそのスタートラインで「用意!」の状態なのだ。
       マドジョウ         ホトケドジョウ
 
 

今日のトンボ「ノシメかリスか」

2015-11-16 | 小父のお隣さん
 まだ姿があった。捕獲して確認する事はやらないから想像するだけで写真で同定できなければどっちつかずのままである。まあ、愛好家でも研究者でもないからピントがずれていても全く差し支えは無い。とは言うものの「名前が判ればまた楽しい」とS先生に言われた事は確かにそうであるけれど、普通に飛翔しているトンボを的確に同定するのは小生には結構難しい事と思っている。
 写真のトンボは翅端斑があるからリスアカネかノシメトンボの♀と見当を付けても現実はここでピリオドなのだ。立冬も過ぎるとトンボも斜め陽の当たる場所で捕食時以外は動かぬ事が多くて冬が来たを感じるシーンでもある。

キャラクター人形の制作 3

2015-11-15 | 今日は真面目に
    ⇔  ⇔ 
 キャラクター制作2回目の3体目はドキンちゃんである。これは単純に手足は片側づつ動作させた。頭部も可愛らしさを出すために手足と同側に傾けるように作った。3体制作して各々の動きは全て異なる仕掛けであるがシーソー式レバーだけで様々な動きを考案した小生は偉い。それはともかく原型の竹人形や弁慶人形を作り出した人は単なる酔狂人だったのか細工好きだったのか、単なる子供や孫に玩具を与えたいだけだったのか由来が気になってきた。まあ、とんと調べる気持ちは無いけれど…。

ヒラタケ出た

2015-11-14 | 何よりの楽しみ
 桑の除伐木をホダ木にして植えつけたヒラタケが出始めた。途中で猪に掘り起こされ土まみれになって「もう出ないか…」と思っていたのだが発生してくれた。
 会友が発生を教えてくれたのを幸いに、小生が収穫し夕食でご賞味となった。シイタケより香り高いし食感も断然良い。山に入った当時、エノキの除伐材をホダ木にした時の様に「大発生」とはなりそうもない予感がしているのだけれど、まあ、一回でも食す事が出来れば満足満足と言わねばなるまい。虫に齧られ欠けてしまった笠のヒラタケでもスーパー購入品とは比較にならないレベルなのだから。

あの臭い!

2015-11-13 | 小人閑居して憮然
 ここ数日、テレビを見ている時に悪臭が漂ってくるようになった。いわゆる「靴下の臭い」とも「靴の臭い」とも「腋臭の臭い」とも言える「あの臭い」なのだ。
 臭いの発生元が分からないから臭うたびに炬燵、掛布団、マット、靴、下駄箱まで鼻を近づけて嗅ぎまわってみたが不明だ。もしかしてと自分の脇の臭いを確かめてみても臭っていない。原因不明のまま数日過ごしてハタっと疑いの目を向けたのはバケツの中の物体だった。
 バケツの中には種子を採ろうとオミナエシの先端部を乾燥するために入れてあったのだ。手に取って臭いを確かめたら紛れもなくオミナエシの種子が臭いの発生源だった。もう室内に置く訳にもいかず窓の外に出したのだが、オミナエシがこんなに臭いとは知らなかったし、もう室内には置けず縁台に出した。それからは悪臭無し!。

キャラクター人形の制作 2

2015-11-12 | 今日は真面目に
  ⇔   ⇔ 
 アンパンマンシリーズ2回目の2体目はバイキンマンである。最初のバイキンマンはいわゆる「非対称性頸反射」と言う新生児に良く見られる体位を模倣させた。今回は手足は同じように対極だが頭部は前後に動かした。また弁慶人形の様に薙刀でなく杖を持たせた。ふんぞり返り顎を上げた格好もとるから、これでいっそうバイキンマンのやんちゃさが出たと思っている。幼児相手の玩具だから多少の可愛らしさもと思い、杖の両端はビーズの星を付けてみた。「秘密の何とかちゃん」のように「お仕置き」をするキャラでなくお仕置きされるキャラであるが、そこは不問にしておこう。このシリーズで小生もいよいよ「傀儡子」の仲間入りか…。

*夢の跡

2015-11-11 | 大震災
         雪時雨未だ立ち寄る自宅痕

         離れた手指は記憶すあの手先
   
         悔やみつつ安らぎ願う鉛空

         去る人も来る人もおる子守柿

         四季は空くうの四季色もみじ照る

キャラクター人形の制作 1

2015-11-10 | 今日は真面目に
  脚上げ ⇔   ⇔   両手上げ
 アンパンマンシリーズの1体目。同じテーマで昨年も3体制作したが、今は幼児施設に行っている。今回、モデルは同じなのだが機構を変えてみた。前回は左右で上下させるレバーの動きを回転運動に変えて首を回した。これだと手足の動きと首の向きが一定のままなので今回は「一軸2操作」を可能にして頭部と手足の動きは独立させた。これで少しはリアル感が向上した。
 とは言うものの顔の向きは自由だが両腕と両脚の交互の上げ下げでは単純すぎる。それでも伝統玩具の弁慶人形よりは動きの多様性がある。そもそも弁慶モデルでは「弁慶って何?」と伝わらないだろうなあ。ハイ、機構だけ頂きました…。

今日のトンボ「交尾体」

2015-11-09 | 小父のお隣さん
 市内で「オナガアカネ」が観測されたと新聞に掲載された。観測池は自宅から10分程度で小生が通うフイールドまでの距離半分も無い至近である。
 そこに行けば恐らく観測できるだろうと思ってはいたが、小生、愛好家でも研究者でもない。見るなら「自分の水辺?」で見たいし近在にも格好の観察地はあり、そこへ出かければフイールドで見る以上の種類は容易に観察できるのは百も承知していても、自ら維持管理していない場所で多種類みても小生的には価値が無い。
 そこに拘泥しているからフイールドでの「オナガアカネ」は観察できなかった。何時ものマユタテアカネの中に翅端に褐色斑のあるトンボとオオアオイトトンボの3種類が確認できた。オオアオイトトンボは何時になく多数で交尾体も複数存在していた。柔らかい樹皮に産卵すると承知しているが、この時期になってどの樹に産卵するのだろうと少々気になった。
 話は変わって、くだんの新聞記事に「○匹捕獲した」様な記載があって、いつものことながら不愉快を覚える。伝えるのが記者の役目だか何だか知らないが保全保護の姿勢が感じられない「捕獲OK」を周知するような記述は不適切としか思わん!。

タゴガエルか…

2015-11-08 | 小父のお隣さん
 水源地の水見回りの帰路、沢の斜面で飛び出したのがカエルだった。アカガエルを期待していたのだが期待はかなくタゴガエルのようだ。見慣れている体形でなくアカガエルの様にすっきりした体型だった。眼の周りの隈取りでタゴガエルかと見当をつけたのだが、もうすぐカエルも冬眠に入る季節になった。もしかしたら冬眠する場所を探していたのかもしれない。

飾り皿の修正

2015-11-08 | 今日は真面目に
 飾り皿は完成まで行ったのだが着色ニスの濃度と、手に取った時の厚みの感じが許容できなくて裏側を削り修正した。香台の径を小さくし香台から縁までの面の肉を削り取った。
 図面がある訳でもない製作だから全ては見た目と手触り感で決める。裏側を削り取ってもなお触感が悪い皿については内側を再度削りなおして持った時の感覚が納得できるように修正した。
 仕上げたつもりの塗装面も全て削り取り初回より薄めの着色ニスを塗る。この最初の塗装を削り取った事で表面の均一さが無くなり枯葉らしくなったのは怪我の功名…。

取水地の見回り

2015-11-07 | 小人閑居して憮然
 取水地からの送水は途切れることなく順調だが9月末の沢止め工以来見回りしていないから状況確認に行った。
 「沢止め工」として丸太で流路崩落土の流出を防ぐ段差を設えたのが功を奏して集水升の埋没は避けられていたが、一方、馬鹿な取水をする者がいてせっかくの集水升の土砂排出路をプールにしてしまった。集水升までは小生等のグループが出水にも負けないように手入れしているから「そこから取水すれば安穏としていられる」と考えたに違いない。
 小生等にしてみれば排出路機能を阻害されて、そのうえ土砂の堆積を促進され、挙句の果て堆積土砂を除去する障害になってしまう構築である。良くも悪くも「寄生虫」的な設え方としか言えない。これに限らず、維持管理を行わない輩が苦労を「ぶち壊し」にしてしまうのは毎度の事なのだが、取水管を辿って下ったら水利権者のタンクに送っている管と判明した。もう「何をか言わんや」である。ちなみに彼らは同じ集水升から取水している片割れだが吸水口は土砂で通水していない。
 沢の写真下部、ビニール張りのプールが新設取水場所だ。
        順調な吐水      迷惑千万な寄生取水
 最初はこの取水の仕方を見て、この沢一体を活動の拠点にしているグループの代表が駐車場に居たので現場確認に連れて戻った。小生はこのグループの作業と思っての事だったが、代表曰く「そんなことは当たり前と思っていても感知も理解もしない輩は大勢いる」と言う。確かにそうだが信義則や物事への道理がなさすぎる。蝕まれた当方は強制撤去もままならない立場になった。

アサギマダラの幼虫

2015-11-06 | 小父のお隣さん
 この幼虫を見るために何年間を要した事か…。キジョランの採種養成苗を定植して土壌に適合しなかったのか生育しないまま数年経過、業を煮やしてモチノキの根元に移植したのだけが突然成長して3m程になった。その葉裏に一匹見つける事が出来た。
 この株とは異なる蔓の葉に食痕を初めて見つけたのは数年前の事。その時には幼虫を視認できなかった。今回の幼虫のサイズは10mm程度なのだが模様と言うか体色は派手である。小生的には好みでないデザインだけれど、それはそれ、ともかく人生「初見」の幼虫なのである。
 「それがどうした?」と言われれば二の句は無く「忍の苦」だけだけれど価値観は人さまざまだ。
  円形の食痕      初めて見た幼虫

「焼き」を入れた芸術の秋

2015-11-05 | 何よりの楽しみ
 飾り皿の制作もいよいよ終盤となった。最初のロットで焼き肌にしたら接ぎ合わせの先端が開いてしまう皿が半数出て、再接合は不可能なのでパテで埋めたのだが見栄えが台無しになった。二回目のロットは焼き肌にせずオイルフェニッシュを用いず着色ニス仕上げにした。
 これで接合部の反り返りが出ず不良品風にならずに済んだのだが、単なる「ニス仕上げ」では単純で風情を大きく欠いてしまった。結局、反り返りの大きく出る先端部を焼かない焼き肌仕上げにした。
 写真のニス仕上げの皿と焼き肌ニス仕上げでは審美眼が無くても良否は判断できよう。芸術の秋に付き合うのも苦労するが小生的には「芸術の焼き」なのである。
 単調なニス仕上げ   焼きを入れた  落葉風

今日のトンボ「アカトンボ」

2015-11-04 | 感じるままの回り道
 集落の水田では稲刈りがようやく済んだところ。田や農道の上で飛び交っていたトンボも消えてしまったが水辺にはまだ飛翔している。例年、しんがりを務めているのはマユタテアカネで写真のトンボも顔面の黒丸斑が見にくいがマユタテアカネだ。
 ほとんどの個体に新鮮さは薄れ、翅の破れや汚れが目立ってきた。話は変わって童謡の「夕焼け小焼けのアカトンボ、追われてみたのは何時の日か…」と歌う一節、マユタテアカネを見て思ったのは「このトンボでは無いだろう」と言う事。
 とすると「何トンボ」なのか眠れない夜になってしまった。時期はもちろん11月ではあり得ないし、ウスバキトンボを「アカトンボ」と言い習わす地域もあるそうだが、歌の情景に想起する赤トンボではなさそう。ここまで辿って気が付いた「この答を何かの本で読んだ事がある」。
 たしか日本の赤トンボに言及した冊子だったが探しても見つからなかった。この時期の赤トンボは軽やかに飛び交うと言うよりも日溜りを求めて休んでいるほうが長くなった。