トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

原っぱ部はモザイク刈り

2017-08-17 | 今日は真面目に
 今季何回目になるのか、また原っぱ部から刈り払いがスタートである。盛夏はバッタなどの虫類も多くて原っぱ部は全面刈り払いが出来ない。モザイク状に刈り払ったり二面に分けて時間差で刈り払ったり、はてまた虎刈り状態と一様では無いものの、虫の安住部は残しておく。

 一斉に全面刈り払いが面倒が無くて実施したいのはやまやまなのだけれど、山の中であるがゆえに「山ばっかり」盛っても詮方ないというものであろう。
 少年時代は「芋ばっかり」とか「カボチャばっかり」と言う「ばっかり食」は普通だっただけに「ばっかり」には抵抗がある。食事に限らず環境でも植生でも単調でない多様性は大切なのだ。

 こっちの業界では「生物多様性」ばっかりお盛んなようだけれど、その前提条件に「環境多様性」が言われないのは小生には解せない事のひとつである。

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やってしまった!…

2017-08-16 | 今日は真面目に
 切断した 修復完了     修理中排砂させる
 林道を横切る排水路に堆積する土砂が多く、排水が滞ると駐車場が浸食される。その都度浚渫しているのだが、その先の水路は地面を穿っただけなので猪に崩され埋まってしまうのが日常だった。
 それを少しでも減少したいから300φの塩ビ管を接続し林道を横切る排水路の土砂堆積をも防止しようと溝へスコップを刺しこんだ途端に水が噴き出てきた。

 トイレへの手洗い水の管があるのは承知だったものの、こんなに浅く埋もれているとは思ってもいなかった。本管から分岐させ敷設した時はコンクリート溝の底に位置させていたからである。その時より30㎝も上昇していた。
 理由を考えたら「土砂が堆積するたびに塩ビ管との質量差で土砂が下側になっていたのだろう。」という解しか思い浮かばない。どっちにしろ翌日回しにする訳にもいかず、ホームセンターで継ぎ手と接着剤を購入し修理した。

 この修理が一筋縄でいかず、「送水管を切断し継ぎ手を接続して終わり」と思っていたのだが、写真で見られるように管が黒色なのだ。呼び径は「20」なのだが、同じ呼び径の灰色の通常品が装着できない。この作業を予定していた訳ではないから工具も用意していない。
 草刈り作業中に拾った果物ナイフで外側を削りつつ入るまで加工した。これに要した時間は70分余り、排水管を敷設する作業の3倍は消費してしまったのである。ホント、蛇足だった…。


 排水管埋設作業は他愛も無く終了して、修理の方が主になってしまった。この作業中、野犬が近くに来て「遊んで、遊んで」の行動しきりだったけれど全く余裕は無し。いつもの様な顔を洗い身体を拭き、着替えて帰宅する元気も無く、ヨレヨレで帰宅した真夏日だった。
 まあ人生、予期せぬ事はあるもので、身から出た汗、管から噴く水とは諺にもある。難ちゃって…。
      位置決め ➡  浚渫 ➡  埋設




キミノバンジロウを定植

2017-08-15 | 今日は真面目に
 一昨年、S先生が発芽させた小苗を譲り受けポットに移植し、鉢底から白根が見えた頃に大きいサイズのポットに鉢替えする事三度、ロングポットからも白根が出てきたし暑い盛りに自宅を留守にする用もあって、水切れが心配なので適期では無いと承知しつつ先日定植した。

 十分な植穴を掘り、カブトムシの幼虫を育てた蓄養槽から堆肥となった腐食物を投入、土に混ぜて水決めし支柱を打って終了である。たかだか4本定植しただけなのだが全身汗びっしょりで、もう帰ろうかと思いつつも、昨年植えた幼樹が夏草に埋もれていくのを見てしまったので坪刈りしてからの帰宅になった。

 作業を終え、沢水で顔を洗い身体を拭き着替えて運転席に座っても座席の背もたれは毎度の事だが汗染みになる。そんな姿でスーパーに立ち寄るのは気が引けるけれど、いったん自宅に戻りシャワーを浴びれば、もう外出はしたくない年齢になっているので致し方ない。

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フェンネルにキアゲハ、おばちゃん達には「アゲハー」

2017-08-15 | 小父のお隣さん
 キアゲハが庭の地上スレスレを飛んでいる。これは産卵行動でしかなく追視していたらミツバでなくフェンネルの若葉に産卵し始めた。
 この若葉は2mを越え結実した株を切り詰めた後に萌芽した若葉なのである。キアゲハに限らず産卵対象の草本木本は若いのが好まれる。大きな株より小さな株が好まれる。新鮮で柔らかい食事を与えたいと言う親心なのだろう。

 「本能のままに」と結論付けるのは容易だけれど、フェンネルとミツバが用意されていても両方同様に産卵していくのは見た事が無く、幼虫は「どちらにも居た」事があるが稀である。早い話、その折々で選択しているのは信じて疑わない。
 つまるところ、蝶でも「親心はある」と言うのが小生の非科学的見解なのだ。ところが全て納得しているかと言うと納得していない。終齢幼虫は確認できても蛹を見た事が無いのだ。食草から移動して蛹化するのはジャコウアゲハで三桁を超える数を見ているが、キアゲハは見ていない。

 周年、アプローチ付近のカタバミを飛び回っているヤマトシジミは、小さいから幼虫も蛹も探した事は無い。こういうのは差別では無く、遠視と乱視で見えにくいから避けているだけ…である。
 食草は排除していないので、結局は草茫々の「荒れた庭」が創出され、外壁は10年来のジャコウアゲハの蛹や抜け殻が三々五々、まあ、周年お化け屋敷で、勧誘のおばちゃん達は悲鳴と共に逃げて行くわい。
 端的に言えば、自家防衛システムで「アゲハー」である。

         新鮮卵           幼虫       

斑点米カメムシの類だった

2017-08-14 | 小父のお隣さん
 例年、七月頃から水見回りをする小生の周囲に目立ってくる昆虫がいる。さしたる興味も湧かないから「アメンボが陸上生活」している程度にしか思っていなかった。
 ところが、今日の水見回りで上棚隣組の出穂状況を見ていたら、その虫があちこちの穂に居るではないか。農家出身の小生はこれだけで氷解した。「斑点米カメムシの仲間だ」と。

 手元の昆虫図鑑には対象が載っておらず、ネットで検索したら「斑点米カメムシ」の一種、クモヘリカメムシは写真があったが同定には至らず。
 ここで種類の多さに驚いたのだが「田圃の周囲の草刈りを念入りにしてカメムシを防ぐ」方法については、農家出身の小生は先刻承知だったものの、「虫の姿」までは知らなかったのだ。

 郷里を後にしてから稲作とは全く無縁な職業だったけれど、雑学として経験は残っていた。斑点米は少なくてもコメの等級を大きく落とす原因になるのだが、最近は選別能力が向上し「二段階選別」で斑点米をほぼゼロに出来るまでになったとか。これも雑学の内で役には立たない。

帰省納涼同級会「偽音性者鉦の音」

2017-08-14 | 合混で闘作すれば
  加計算  …内閣腐
  ワル算  …自己防衛大臣
  引き算  …罪務局
  足し算  …パ尻
多言多事呆程式…内紛党                    数学担任恩師

加減上手に鶴の声 諸行無尽の自信あり          盛供級長

唐箕通さぬ永田のしいな実が無き籾はゴリ浮中       専業農家

言霊のそのまま還るその身なりゾンビな答弁能面答弁   祢宜

我が身ともなれば弁士も弁は無し                リストラ無職

お手てつないで用事艶
毎日テッシュとにらめっこ
ホテルの寝巻が良く似合う
君がスターに見えたっけ                     早漏の甚六

豊年じゃ稲田のカラスもサギと言おう              村長

豊年じゃ金田も豊田も稗隠れ                  農業指導員
       
隠蔽あれば陽報あり                       視能訓練士

真の闇より無闇が怖い                      檀家総代

箍(たが)の無い国では雀が鷹をする             有害鳥獣駆除員

総括なき国政、総括すればリンチ                のび太

主宰にラップ小葱に包丁大根おろしてわんこ蕎麦      食堂経営

知らぬ存ぜぬだんまり隠れ
      秋の来るまで夏眠中 ハアコリャコリャ       冷奴姐さん

アライグマ役目は済んでワライグマ               結い本家

火蟻嬉しや我が身の助け
      この身の飛槍逸れさせた ハアコリャコリャ     夜連粗面

馬鹿かばこの禿げ頭 お前の母ちゃんでべそ          いじめっ子トロル

能無し本性禊ぎで隠し
      何が何でも御執着 ハアコリャコリャ         与太講

在来種ではなかろうか?…

2017-08-13 | 小父のお隣さん
 近所のおチビちゃんに蝉の一匹でも見せようと、作業終了後に補虫網を持って立ち木を廻っていたのだが届く高さにはいなかった。それでも一回りしようと台地に上がった時、目の前のエノキにアカボシゴマダラが居たのだ。
 見ていると腹部の先端を葉裏に触れさせるような行為をしている。「移入種の産卵かも…」と思いながら幾つか止まった葉裏を確認したが発見できなかった。在来種か移入種か確認したくて、蝉取りに用意した補虫網で捕獲する。

 持ち帰る必要はないから撮影し自宅のPCで対照してみたのだが、ネット上の比較写真で小生の鑑識眼は「在来種」に見える。白黒模様がネットにアップされていた在来種に近いのだ。赤い星は在来種は「円に近い」とあったものの、小生には違いは判らなかった。

 いくつか閲覧していたら近郷の愛蝶家がアップしたページにたどり着いた。何のことはない当地では珍しくもなくなった種のようなのだ。ここには在来種と大陸亜種の比較がなく追認できなかった。

 まあ、小生の結論としては「在来種」としたけれど、「移入種」だとしても小生だけの個人内差の問題だから全く問題なし。ここにアップして間違っていたとしても「赤っ恥ご斑」痴呆ではないの?…で済むだけの話である。

              口は黄色だが黄色い声は出さない

底砂の洗浄と微塵抜き

2017-08-13 | 水辺環境の保全
 カラスガイが大惨事に見舞われてしまったから底砂を洗浄し池に戻した。まだ水は澄みきってはいないものの、今後は撹拌しても濁りが強く出る事もガスの発生も抑えられるはずである。

 前日に引き続き残りの底砂の洗浄をする。残りは微塵も抜く事にしたので育苗ケースに鉢底ネットを張った容器をふるい代わりに使ってみた。これがすこぶる好調で作業も早かった。ノズルのジェット噴射で洗浄と微塵抜きが同時に済んでしまう。この方式なら毎年の洗浄も苦にならないだろう。

 この作業途中に新たなマシジミの稚貝が出てきた。一晩陸揚げした砂の中だったので生きてはいないと思ったものの、池に沈めた育成笊の中に戻したら程なく砂に潜ってくれた。ヤレヤレである。
 マシジミが増えてもタナゴの繁殖には寄与しないとは言え、カラスガイの繁殖可能性を示唆してくれた現物だし大事にしなくては…。

 この体長10mmにも満たないマシジミを育成笊に並べ水底に沈めたら、接底しないうちからタナゴが集まって「魚首協議」の様相を呈していた。習性として二枚貝を無視できないのだろう。
 まあ、池でなく永田にも本性として二枚舌で「蛇首協議」に熟達した生物が漏水孔に棲みついている。

 洗浄容器    洗浄前 ➡   洗浄微塵抜き完了

繁殖力と再生力のせめぎ合い

2017-08-12 | 小父のお隣さん
 庭のウマノスズクサが再生したと思う間もなく産卵が有って、写真の支柱を立てた株だけで、大小12匹ジャコウアゲハの幼虫がいる。
 幼虫は食べ育つ、ウマノスズクサは成長しつつ食べられる、この両方の進行具合が交差する時から食草の減少が始まり、全ての個体は蛹にはなれない。こんな事をシーズン中、4~6回ほど繰り返して10月頃には越冬蛹が出現するのだ。

 リビングから見ているとフェンネルのキアゲハの幼虫にはイソヒヨドリがホバリングして銜える。そのまま飛び去らずに、一旦はアプローチに着地して動きを封じてから去って行く。飲み込むのかと思ってみていたらそうでは無かった。既に営巣期は過ぎているし、何する心算だったのだろうか。

 自宅周辺ではスズメやツバメの声を聞く事は無くなった。日中はイソヒヨドリだけが聞こえて、早朝は山からはガビチョウ、近所からはイソヒヨドリで、未明、巣の中からのおしゃべり、早朝、電線でのしゃべくりなど、ツバメの声で目を覚ますようなことは無く、別世界の感がする。

西の段3・4の刈り払い

2017-08-12 | 今日は真面目に
 毎日が日曜日で真夏日。とりあえず刈り払いが作業なら平穏な証しである。この日は西の段3と4を刈り払う。見た目は「下草刈り」そのものだけれど、欠かせない理由はアズマネザサのしぶとい再生力にある。ひと夏放置すればシュートは背丈ほどに達し入り込むのも嫌になる程密集してしまうのである。もう「野である」どころでは無く「藪になる」のだ。

 西の段は、あえて植樹を行わず実生樹を育成しつつ混合林を創出したい区域なので選択的刈り払いを行っているけれど、アズマネザサの席巻に負けなかった大樹の陰で落葉広葉樹の発芽は少ない。そんな環境でもアズマネザサは頓着なく萌芽再生伸長してくる。まことに強い植物だ。

  三段目  ➡ 

                四段目  ➡  

近老動員が終わった…

2017-08-11 | 性向有毒の翁なれば
 「貴方はどこの国の首相ですか?」と言えた心眼は大したものである。未だに地位肩書を認め礼儀を尽していらっしゃるのだからさすがである。小生は礼節を持っていない。

 動員した側にとっては敗戦、動員された側にとっては終戦の記念日がやって来る。今夏は小生にとって駆り出された「助っ人加行」が続き、さながら「勤老動員」状態で、それがようやく終わった。
 その詳細は置いといて、汗と涙の替え歌が浮かんだから記録してみた。

 最終日   今日もおおかた散華した
        催事に疲れたお爺がひとり
        木綿の筒袖 縞地の作務衣
        客の相手で四苦八苦
        今日も大方散華した
        催事に疲れたお爺がひとり    《女ひとり》

 中日    これこれブースのお爺ちゃん
        物を売るのが仕事かい
        黙っていては分からない
        ポッカリ開いた緩み口
        何やら悲しいお爺の鼻毛
        物をじっくり見たくて寄った
        客に言わそうと言うのかい    《花笠道中》

 初日    こころで嫌と 叫んでも 
        口では言えず ただ催事場で
        禿げた頭で お辞儀する
        ああ こころは雨 
        雨のため息 小さく腰痛い
        空立ち 空立ち
        空立ちの鼻            《からたち日記》

 なにか、すべて「哀歌」になってしまったが、歌の力は大したもので、詩と曲、歌い手の相乗効果で文章を尽すより広く深い情報を伝えてくれる。
 しかしながら近頃の流行り物から伝わってくるものが無いのは世代の違いか痴呆の影響か…。
 それはともかく、ようやくお盆休みである。涙を拭きつつ「独りカラオケ」で歌いまくりストレス発散だーと意気込んだものの、フラッシュバックしそうで怖い・・・・・・。


 

今日のトンボ「オニヤンマの産卵」

2017-08-11 | 小父のお隣さん
           
 林道からの排水路でオニヤンマの産卵に遭遇した。樹下で暗く撮影した画像だと判明しない。EV値を変えつつ撮影してみたが、何時飛び立ってしまうかとひやひやものだった。
 オニヤンマの飛翔は駐車場の空間を行き来する時に見る事が多く、産卵時に遭遇するのはシーズンに1回あるかないかの貴重な瞬間だ。

 オニヤンマの様な大型のトンボは数を見る事は稀で、クロスジギンヤンマだけが例外とも言え、比較的見る機会に恵まれている。自宅周辺では夕闇迫った上空を飛翔する大型トンボを見かける事があるが、これはヤブヤンマの類か…。勿論、撮影などとうてい無理である。

底砂の洗浄

2017-08-10 | 水辺環境の保全
 底砂陸揚げ ➡  洗浄前 ➡  洗浄後

 理想とは程遠くカラスガイの絶命が相次ぎ傷心の小生なのだが、暑さに逆らって底砂の洗浄を実施した。馬力のあるドブガイも投入したしドジョウもいれたから砂泥の撹拌は大丈夫と思っていたのだが砂泥の底部は酸素不足で黒色だった。
 昨年、砂泥を投入する際は十分に洗浄しておいたけれど1年も経過すると落ち葉などで有機物が堆積する。これがガスを発生させ酸素不足の要因にもなっているだろう。

 ガラスガイの絶命は仕方ない事としても、小生は底砂の洗浄で絶命したくないからウオータークリーナーの電源プラグは抜いておく。
 膝まで水に浸かり、濁りで見えない水底から笊で砂泥を掬い上げる。総量は13号鉢3杯、概算で60~70ℓあっただろう。13号鉢の容量は25ℓとネットで確認したが、当初の投入量は川砂2袋、珪酸白土大袋1袋、泥水池の底土10ℓ前後だったので、大きな相違は無いはずだ。

 洗浄の最初、大きな平鉢で行っていたのだが水が澄んでこない。そんな時に少年時代に読んだ漫画、弁慶と義経が寺でご飯粒から糊を作る競争をした時の話で、弁慶はすり鉢で擦り、義経は馬鹿にされながらも一粒一粒潰して糊にして、結果として義経が勝ったという筋だったのを想い出し、20㎝のバケツで洗浄してみた。
 これがうまくいって、とりあえず1/3を洗浄できた。この部分は微塵を抜いてないので、残りは微塵を抜き投入する。まあ、漫画でも半世紀も経って役立った…という与太話である。

 今回の底砂洗浄で「ラッキー」な情報も得られた。それは昨春にカラスガイと共に投入したマシジミの拙宅の池で産まれた稚貝が現れたのである。求めていないカワニナの繁殖は支障ないがカラスガイの稚貝は見ていなくとも、マシジミの稚貝が育ったという現実は一筋の光明でもある。
 暑い最中、西日を受けつつ作業をした小生に電撃が走った一コマだったが、勿論これは感電死しない電撃なのである。作業後に飲んだ冷えたヨーグルトのなんと美味しかった事か。
 もう、よう出る事など無くなったヨーデルの一声でも出したい心境だったもののパトカーが横づけでは近所迷惑だからやめた。

暑さ寒さも育ちの力

2017-08-09 | 遊び子は
 春休み、夏休み、冬休みなどの長期休校ともなると小学生の入域が増えてくる。小生の子ども時代とは異なり、子ども同士で遊びに来るご時世ではなくなったから、親が連れてくるか参加料を払って参加するかのどっちかになっている。

 この日はNPOの募集に応じた小学生がやってきた。案内するのはアルバイトスタッフや環境教育指導員、あるいは森林インストラクターなどのサポートスタッフが多い。涼みながら見ていると、他の活動でもおおむねそうなのだけれど、引率者自身の子ども時代のコピーに見えてくる。
 
 参加している子ども達はと言うと、眼前の場面では乗り気であるようには見えなかった。説明していた指導員のおっさんは顔くらいは知っている間柄なので、暇そうに離れてぼったっている数人に補虫網で捕まえた蚋を見せたら食いついてきた。
 簡単に話をしてからアリの巣穴の近くに置くようにさせたら騒ぎながらも喰いつくように見ている。感動したのか残酷に感じたのかは知る気もないけれど、子ども達に活気が出たのは確かだ。

 参加する理由は本人の意思ばかりではなく親の希望も多いと聞くけれど、大局的に見れば必要な活動なのであろう。学校教育の現場で新聞に載るほどの熱中症患者が出る事などは異常事態と言わなければならない。
 小生の少年期、猛暑の時期でも畑や田んぼの草取りで直射光下で夕方まで作業することなど普通だったけれど熱中症など聞いたことはなかった。

 近所の幼児のいる家庭では一年中エヤコンが稼働していて、窓を開けて過ごす時期など見たことがないし、おチビちゃんが外遊びに出てくることもない。押しなべて聞こえてくるのは日中からの大泣き、夜泣きの連続なのだ。
 外出時に顔を見れば色白で日焼けもない腺病質に見える表情をしている。「日中1時間でも外遊びさせれば夜泣きも減るだろうに…」と思っているのだが、昨今の近所付き合いでは触れないのが暗黙のルールか…。

 話はぶっ飛ぶけれど、写真の木々の背景は活動を開始したころは徐竹した禿げ山だったのだ。今では小生が禿げ山、いや禿げ頭になり月日の移り変わり世代交代を嫌でも思い知らされた。
 まあ、小生でも「枯れ木も山の賑わい」で、まだ存在感はある!。

吸血鬼は蟻の餌に…

2017-08-09 | 性向有毒の翁なれば
 日蔭に入ると五月蠅くまとわりつく蚋。辟易しつつも憎たらしく思えてきて天誅を与えてしまった。この日も水見回りしながら耳元に五月蠅く寄り付く蚋を補虫網でとらえつつ軽く押さえておいた。
 都合十匹ほど確保できたから林道にいる蟻に与えてみた。蚋は2~3mm程度で蟻はその半分ほどの大きさである。

 さすがに蟻で、一匹でも倍以上もある体長の蚋を動かしていく。そのうち数匹が集まったのだがおかしな動きをするのに気が付いた。蚋に取りついていながら曳く気は見せず、同じように腹部を上下に振っているのだ。
 何のための動作か不明だけれど、もともと身近な蟻の生態など存じ上げていないからしょうもない。