トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

壺の泥浚い

2021-04-12 | 水辺環境の保全
 二つ池の前池、滝つぼが分水池を兼ねて二つ池、棚田部と出水時に多量の水が襲わない設えにしてあるのだが、ここに土砂が堆積して浚渫時期を迎えた。既にジョレンでの泥浚いは不可能な堆積量なので立ち込んでスコップで掘り取り一輪車に投入し、これを二つ池の堤を太らせるために運んだ。

 掘り上げてみれば砂泥より小枝や葉などの腐食物が大半で、これを積み上げれば威之志士様の跋扈蹂躙を誘発する一因になる状態であった。しかし、現在はタケノコと言うご馳走が出回り、出盛りなので襲来される心配は少ない。一夏を越えてくれれば何とか安全圏に入る。
 二つ池の堤が越流を起こさないためにも高く広く設えておくのが補修と言う余分な労作を回避する手立てでもあるものの、どっちに転んでも楽な事はないのが現実で「爺様は山へ泥浚い、婆様は街へ命の洗濯に…」も現実であるなあ。

 この日の泥浚い、一坪ほど残っているが二つ池への取水口までは取り除いたからオーバーフロー部前は後回しである。

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クルミの花

2021-04-11 | 小父のお隣さん
 郷里にはクルミの樹などは普通に有ったけれど花など見た事も無かった。当地、姥捨て山で初めて見たのだ。それも水域に植えた実生のクルミからである。だから雄花と雌花がある樹だとは思ってもおらず、ましてや雌花の変わった形と鮮やかな色彩には感激したものだ。
 固い実を着けるのに花姿は親指と人差し指を顎の下で開いた雰囲気がある。田舎育ちの小生でさえ知らなかった花なので、この日は集まっていた会友に枝を下げてお披露目した。そこで判った驚愕の事実!、小生だけがガラケーだったのだ。小生と同じく利用頻度のないYさんやOさんもMさんさえもスマホにしていた。今のガラケーのサービスは後一年も無いので機種変更はしなければならない故に小生もスマホに変えて親指と人差し指で決めのポーズでもしようかい…。

            

稚魚の安全水域

2021-04-11 | 小父のお隣さん
 小さい水槽飼育下ではない自然状態に近い庭の池での繁殖に今期はチャレンジする。昨季は魚体が小さくて産卵管は出ず、人工産卵床の実証試験も出来なかった。それ以前は産卵母貝を二グループに分け二週間交代で浮揚水槽と池を往復させて稚魚を回収していた。
 池の中で稚魚を発生させなかったのはひとえに「共食いされる」と言う情報の結果で、考えてみればこの情報は飼育水槽と言う狭い容器の中での事なのだ。生息地ほどの環境は無いにしても池の環境はそれに近い様に設えてきた。であるから手間を省く意味からも浮揚水槽を往復させるような事は不必要だと考えた結果でもある。

 しかしながら水草を繫茂させ稚魚の隠れやすい領域は出来るとしても成魚との混泳は許すことになる。水槽より格段に大きい池であるとしても稚魚の安全水域は用意しておいた方が泣きをみなくて済むだろう。そこで廃棄されたウオータークリーナーの外殻を使って稚魚の安全水域を用意した。周囲のマス目は成魚が侵入できないサイズで稚魚だけが素通り出来るこの中に藻を用意して稚魚を寄せる魂胆である。

 この籠の底部は足付きにして毛糸の模造藻を生やしておいた。この空間は泥鰌のための空間なのだ。以前見た泥鰌養殖業者の水槽には大量のビデオテープが投入されており、その理由が「泥鰌は体に何か触れている環境だと落ち着いてストレスも少ない」と説明していた事に習ったのだ。
 池の環境作りで泥鰌も同居させる関係から砂だけでなく土も投入していたのだが、結果として濁りが絶えず二枚貝の健康を脅かす事になった。そのため現在は泥化物は洗浄して濁りが出ないようにしたのだが泥鰌が潜る環境が無くなって、壁面を厚く覆ってマット状に繁殖した藻の中や沈木の下に居る。
 今回の仕掛けで少しは生息環境が良くなることを願っての事だけれどドジョウはタナゴと同居させてもメリットは無いものの、ヨシノボリともども二枚貝の幼生が寄生して繁殖に繋がる事を意図している。マシジミは毎年繁殖しているがドブ貝やマツカサ貝の稚貝は確認できないままである。

       ネットをリベッターで固定         底部床天井に模造藻をぶら下げる

ウグイスは「讃救!」と鳴く

2021-04-11 | 水辺環境の保全
 泥水池末端の漏水孔潰しも佳境に入ったが土嚢を積み埋土して胴突きする一連の作業は楽ではない。それでも「何日掛かるか⁉」と思いあぐねていた作業も2日で済ませることが出来た。
 2日目の作業も土嚢を6袋準備する事から開始して前日の作業では掘り出すことが出来なかったオーバーフロー部脇の漏水孔を掘り出して撃破し埋土し胴突きで固めてケリをつけたのだ。

 ただ土嚢を合計17袋並べた流路の堤側には土が不足していて前日の浚渫土に加え崩落部から一輪車5杯分を運び叩き板で成形して終わる。作業は少々大掛かりになったものの依然として漏出口からの水量は減少せず、他の場所からの漏水が合流していることを伺わせる。流入部が判明しなければ処置無しなので、しばらくは傍観である。

 作業中、ウグイスの鳴き声が聞こえるけれど、これが「讃救!」と一声聞こえる時があるのだ。まあ、言わば「聞きなし」なので小生だけの感覚だとしても「もそっと頑張るかい…」と思えるのは姥捨て山の孤老だからだろう。幾つになっても承認欲求が残るのは未だ達観出来ない小人と言え恥を知らなければいけない齢でもあり、やはり精進しないとまずいなあ…とは思ってもいない、とおっしゃいましたよ白髪眉。

       

カエルの色が違って見えるクワックワックワ!

2021-04-10 | 小父のお隣さん
 放流路で漏水孔潰しの作業中にシュレーゲルアオガエルが姿を見せた。初めはニホンアマガエルかと思ったけれど目の縁に隈取がないのでシュレーゲルアオガエルで間違いないだろう。
 時折見かけるシュレーゲルアオガエルには暗色で、とてもアオガエルとは思えない体色を呈している個体もいる。色素細胞でどの程度の対応能力があるかどうか知るところではないもののたまに見かけると小生の方が青くなる。
        

 ツチガエルやヌマガエルも姿を見せ始めた。先日はタゴガエルを見かける機会があって、タゴガエルにしてもシュレーゲルアオガエルにしても鳴き声は至近で聴いていても姿を認められる時は少ない。
 先日は三角小池の水面が揺らいでいたから見に行ったらタゴガエルの仕業だった。すぐ水面下に潜ったのだが水底の姿は認められた。最初、ニホンアカガエルかと思ったけれど背中の両側線がまっすぐでは無いので間違いなくタゴガエルだろう。タゴガエルも暗色を呈する個体があるのだが多少は色を変化させられるのかどうかまでは分からない。
                

まずは土嚢より始めよ!

2021-04-10 | 小人閑居して憮然
 なんとも癪の種の漏水なのだ。放流路の下手で蛇口を全開にしたほどの漏水量が漏れ出てくる穴があるのだが流入部が分からない。それでも泥水池5のオーバーフロー部に隠れた漏水孔があったのは応急処置してあるものの地下空洞は打つ手なしのままなのだ。それでも傾斜流路の段差工を施した何カ所から流入部が見つかり流入部だけ潰したのはつい最近の事だった。

 しかしオーバーフロー部の漏水孔を潰してもトンネル経路を潰したわけでは無いので地下トンネルは活きている。今回、思い切って流路脇の漏水孔部分を掘り下げてみたら当初に設えた丸太の護岸木が現れた。この埋没した丸太に沿って流路が続いている。丸太も土嚢もそうだけれど性質の異なる馴染まない境界面で地下水路が出来るのは経験則的常識で、丸太を外し土嚢と置き換える事にしたのだ。
 土嚢面は丸太面より土との親和性があると言っても経年的にも馴染む事のない関係がある。かといって埋土に適するような採土場所も無く半分は浚渫土を使わざるを得ないのだ。

 まずは、何おさておき土嚢を11袋用意する。これだけあれば間に合うかと考えたのだが結果的にはもう6袋ほど必要だったから翌日も作業継続となってしまった。

          法面の地下水路を潰し土嚢を積んだ   ➡    土嚢と堤の間を浚渫土で埋める

無用の用・・・

2021-04-09 | 感じるままの回り道
 過日のこの日、降雨の後でフイールド作業は遠慮したが、数日後にも降雨がある予報なので庭から掘り上げておいた枝垂れ梅を定植した。定植場所はエノキ林の北側である。崖の肩になるのだがコナラ3本を除伐した結果、日当たりも良くなり空間も出来た。新緑の頃ともなれば南側のエノキの日陰になる場所だけれど自宅の庭よりは環境が良い。既に花は終わっているものの早春の花粉や蜜の提供樹に加えられるだろう。

 食草園より2m程度の高台なのでトンボ池周囲が良く見渡せる。いつもは立って水を飲み一服している小生であるが、そろそろ腰かけてお茶くらいは頂ける環境が欲しくなって、割り乱杭にする予定のマキの幹の一部を短く玉切りにして運んで据えてみた。丁度良い広さで窮屈感も無い。ここで抹茶でも頂ける雰囲気にもなりそうだ。こんな場所は無くても構わない場所ではあるものの、無用の用であっても無用の要でもあって、無用の長物ではないだろう。

 その後、廃棄される大臼を運び込んでテーブル替わりに使えることになった。傷みが激しく何年使えるか分からないけれど防水剤を塗布し下面と側面には防虫防腐剤を塗り、上面にはペンキを塗って少しでも長く使えるように試みる。利用頻度が高いわけでも無いけれどロケーションとしては快適環境だろう。新茶の一服を大納言小豆の羊羹で頂きたい気分。

             

ピン!と来たのだ

2021-04-09 | 小父のお隣さん
 Y川とG沢の合流点でヨシノボリ1匹を採集して土手を歩いていたら三面張りの河床のよどみに白く長いものが見えた。一方に行くほど細くなっていたから「ヘビだろう」と思ってみたものの、どういう訳か「ピン!」と来るものがあって最寄りの梯子を伝い河床に降りて確認に行った。

 腹部が上で全体に白っぽい色合いだったが感覚的に「シロマダラ」と言う自覚が消える事は無く、取り上げてみたら60cm程度のシロマダラだった。胴中央部に傷があって恐らく嘴で裂かれた傷に見える。標本として活用する手も無いわけではないけれど、そのまま元の場所に置いて踵を返す。確かに「ピン!」と来る一品だった。

 思えば昨季は生体のシロマダラ捕獲に励んだのだけれど、成果は皆無で盛夏の温度でトカゲが持たず、結局は頓挫したのだった。捕獲器2基は手元に有るけれど、まあ、「宝の持ち腐れ」と言うより無用の長物になってしまった。フイールドにはカナヘビもニホントカゲも日向で姿を見かけるがとんと食指が湧かん。そもそもアタック攻勢が成就したことのない小生であるからにして、いつも通り「偶然の出会い」を待つのが賢明。
 とは言えピン!と来たけれどピンピンもしておらずピーンともなっておらずグニャグニャだったから新しい⁉・・・。

 

シオカラトンボ♀初見

2021-04-08 | 小父のお隣さん
 水見回りで泥水池巡回中に泥水池2の水際から飛び立ったトンボ、コバノガマズミに止まったのだがシオカラトンボのメスだった。小生的にはムギワラトンボがしっくりする。
 初見体だし映像1枚でもと携行したデジカメを構えたのだが「レンズエラー」の表示が出るだけでモニターに画像も出ない。offにしても収納されず、収納されたかと思えば中途半端に繰り出て止まる。そうこうしている間に消えてしまったのだ。こんなことが無いように自宅を出る前にon/offを繰り返し動作確認をしたときは全く正常だったのに「マーフイの法則」通り、まあ、フイになったのだった。ホント、肝心な時に動かない永田町そっくりさんになってしもた。

 この後、Y川へ貝の幼生を寄生させるためにヨシノボリ1匹を捕獲に行ったのだがG沢との合流点で飛翔体を見たけれど判別不可能だった。こんなカメラの手太楽ではストレスが増すだけなのでバカチョンカメラは修理に出さねばならないだろう。

食草園に高畝を用意した

2021-04-08 | 蝶の食草園
 先だって食草園のヤマビワやオガタマノキなどに客土したのだが、ついでに高畝を用意するため一輪車7杯の山土を運んだ。崩壊斜面からの採土で片道1200mほどの距離を7往復した事になる。積載重量はあるものの下り勾配だから辛抱辛抱と回数を重ねれば終わる。
 食草園自体は田圃跡の谷地の一部で水はけが悪く乾燥気味を好む植物には嫌われる。先日、根元周りに施した客土も高植えには修正できないもののやらないよりはましの客土なのだった。
 この山土、サラサラしているから種蒔き用土に適しているかもと育苗バットに入れ播種してみた。ところが水はけが大変悪く、先日の春の嵐の時はプール状態になってしまった。粘土のように結合力は無いが細かい砂状であるが故の水はけの悪さなのだろう。

 今回の高畝に植えたい食草は明日葉、フェンネル、ヘンルーダの三種類で。フェンネルは数年前に定植したのだが高畝で無かった事と、当時は南側のクワやコナラが影を落としていて不機嫌のまま消えてしまった。明日葉はS先生が発芽させた幼苗をポット育成してから定植してみたのだが、ほどなくして威之志士様の跋扈蹂躙で影も形も無くなった。と思っていたら今期二株だけだが萌えだして、これなら生育してくれそうだからと自宅で鉢養成していた二株をも定植することにした。ついでにヘンルーダの一鉢も高畝に降ろしてみる事にしたのだ。

 これで高畝一列にアゲハチョウの、主にキアゲハになるのだが食草が並ぶ。どの食草を好むかの比較も楽しめる、という目論見事なのだ。その上、ヘンルーダはキアゲハだけでなく他種のアゲハも食草にすると言う事実があるとかで、それも楽しみたいのだった。ヘンルーダはもう一株は崖の肩に植え付けているが、やはり見守りが行き届かない感じもするので移植しようか迷うところでもあるが、多少は環境を替えた場所で生育させた方が観察と期待の楽しみは多くなるだろう。



 アゲハ用の食草を植えてから根が腐食して倒れつつあるクルミに支柱を添えた。クルミだけなら除伐対象なのだが、生育ぶりが一番のキジョランが伝っているから他のキジョランが生育するまで、また食草園産の種子採取できるまでは頑張ってもらわなくてはならない。

ジャコウアゲハ産卵に来た!

2021-04-08 | 小父のお隣さん
 庭でジャコウアゲハが飛翔していた。我が家で羽化した個体かどうか不明だけれど産卵に来たのは間違いない。食草のウマノスズクサはすでに1mにも達してあちこちで伸びているが葉の大きさはせいぜい親指の爪程度で、まあ、羽化する頃には食えるだけ、蛹になれるだけの量は出来るだろう。

 しかし、いつもの問題、解決できない問題がひとつあって「食草量以上の幼虫を集めてしまう事」なのだ。小生の責任かと問われれば誘致している環境からはそうだろうけれど、かってに生んでいる親にも責任がある、なんて繰り言も出てしまうシーズンに入った。

 

孟宗発生器で発生妄想

2021-04-07 | 感じるままの回り道
 拠点道具小屋に土嚢袋を取りに行った時、水槽の蓋の上には砥石の入った手桶や孟宗竹の短筒などがあって水が溜まっている。何気に目をやったら竹の筒にはボウフラが点描模様のようにビッシリ浮いていたのだ。一方、手桶やバケツの水溜りには姿が無い。ここでピンときた。
 さっそく予定変更で急遽孟宗竹を除伐し太く節の長い部分だけ切って食草園まで運んだ。どうするかと言うと短筒の容器にして袋の中に立てて、これは倒れないように敢て三密なのだ。そして水を満杯にし発生槽脇に置いた。つまりは生竹の容器はボーフラが好んで発生するだろうと読んだのである。これで母蚊を呼べるのかどうかは一週間もすれば答えが見える。

 水を入れている途中に既にハエが飛んできて切り口を舐めているし、だからこそ蚊のママも好いてくれそうな予感があるのだ。まあ、姥捨て山の寂しいお爺にはボーフラ集団さえもほっこりする相手なのだった。ボーフラも山の賑わい、ボーフラも山のおチビちゃん、ボーボーフラフラは山の爺、フラフコはブランコ、お粗末。

今日のトンボ「撮ったどー!テネラル」

2021-04-06 | 小父のお隣さん
 5日、飛翔する姿を確認したが撮影できなかった。画像が無ければ見ていないにも同じで、作業に手間がかかり昼時になったけれどY川土手へ脚を延ばした。先ずは下り方向へ渡れる場所まで土手を歩き左岸に渡ってからレンゲの田んぼ沿いに上る。
 歩いていると三面張りの法面から飛び立ってミントの繁ってきた草地に降りたのだ。飛び方と言い翅のキラキラ見える様と言い、昨日見かけた個体とは全く異なる個体と言って良いだろう。

 デジカメの具合が悪くて新旧2台を携行したものの新しい方は鏡胴の動作不良で撮影不可で、古い方は撮影出来たけれど撮影モードが近接撮影に変更できない上にピントがどうしても会わなかった。それでも1枚は撮影出来たものの自宅でPCに接続しても画像の表示が出来なかった。
 それはともかくとしてアップした写真はガラケーで撮影しておいたたった1枚で、ガラケーもPCと接続しても表示不可能になっており、メール添付で送った手間暇かけた1枚なのだ。この一枚を撮影する前にバカチョンカメラ2台をとっかえひっかえしていたので全く馬鹿げた初撮影となった。まあ、ある意味では大変貴重な1枚に違いない。

 さてトンボの種類だがテネラルなので成熟体の姿を呈していない。それでも胸部側面に縞模様が見えるから判断は楽かと図鑑対象をしてみたのだが結果はシオヤトンボもダビドサナエも似たような文様だった。それでも腹部が細身だからダビドサナエに思えたのだがシオヤトンボの出現期が僅かに早い。結局、同定はいつも通り頓挫、カメラは頓痴機だし今期も大変な予感…。

        

移植するか盛り土が良いか・・・

2021-04-06 | 蝶の食草園
 食草園のヤマビワが元気が無く、一部の葉色も黄色くなって見える。S先生に尋ねたら「水位が高いからだろう」との診断だった。河原などを好むクララは衰退してしまったし山椒も枯れ、トンボ池周りの柑橘樹も生育不良なのだった。水位が高いのは承知していたものの当初は元気で成長していたから「大丈夫か」と安心してもいたのだ。
 この点についてS先生は「樹が育つに従い根への影響は大きくなるだろうから、早い時期に根回しを行い移植すれば大丈夫」との意見だった。小生も根回しし秋ごろに移植のプランを考えたものの、根回しで根の周囲を掘り込むと逆に水を呼びこむ心配もある。
 もともとが棚田で粘土質の耕土はごく浅い。その地表と第二トンボ池の水面とはほぼ同じ高さなので不健全な環境にあるのは間違いなく、水際から2m程度の距離では根回しを行って水溜りになってしまえば枯れるのは必至である。根回しせずに掘り上げ移植する手もあるものの、とりあえず今回は根元周囲に盛り土をして様子を見る事にした。と言うのもキジョランを絡ませてあってヤマビワよりキジョランを傷めたくないのだ。

 その結果、一輪車で山土を6杯ほど運んでヤマビワとオガタマノキなどキジョランを絡ませてある樹木に盛り土を行った。この後、牡蠣化石か卵の殻を施してキジョラン好みの土に近づけたい。この時点でヤマビワへの視点は欠落してしまった。

   ヤマビワとキジョランへの盛り土      オガタマノキとキジョランへの盛り土

今日のトンボ「飛翔初見」

2021-04-05 | 小父のお隣さん
 未明まで降雨、蒸し暑くなって22℃を示している。降雨で濡れているから条件はいま一つと思ったものの帰宅前にY川両岸と水源地まで沢を往復してみた。例年の初見は探して見つける事は無く、作業中に初見するのがほとんどだから探索に出かけるのは異例中の異例なのだ。

 ダビドサナエと出会う機会が多い水源地までの沢筋では影も無くY川西側の耕作地でトンボの飛翔を確認できた。降りたところから視線を外さないように接近したものの発見できなかった。飛翔する影からはカワトンボ類ではなくダビドサナエかシオヤトンボだろうと推測する。
 発生したばかりの飛び方ではなくしっかりした速度のある飛翔だったから今日の羽化体とは思えなかったが、とりあえず発生し始めたのは確認できた。ちょっと嬉しく楽しみ…。

 しかしデジカメの具合が悪くいざと言う時に使い物になるかどうか分からないのが困る。今日も鏡胴の出入りが悪く途中で止まって撮影出来ない。「レンズエラー」とモニターに出るだけで入ったままだったり出たままだったりする。エアーで吹けば復旧するのかどうか、さらに悪くなるかも。