トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二枚貝、今期の餌…

2021-04-05 | 小父のお隣さん
 池のマツカサ貝の越冬が無事済んだかどうかの確認と砂泥の清掃を先日に行って無事を確認した。早春から少しづつだが給餌は始めているが、それは昨秋に調合した緩いヨーグルト状なのだが先週に尽きてしまった。新しく調合するのを機会に成分の変更を行ってみる。それは「生存確認」出来ていたから原則、真っ当だと思うものの、まあ「間違いは無いだろう」の読みもあるのだ。

 昨季までの構成は豆乳ヨーグルト、生菌製剤BとM、ビール酵母にミドリムシ粉末に植物性ヨーグルト飲料で固さを調整した人工餌であった。これに加え、時折は河川で採集した珪藻を投与していた。冬季の給餌はしなかったが、これは毎期の事で、失う個体の多くは水温が高くなった頃に現れたから昨季は初めて避暑に出してうまくいったのだった。
 タナゴの昨季は幼魚体で産卵管も出ず、それで産卵母貝としての消耗はなかったものの、今期のタナゴは昨季の倍以上60mmの体格になったから産卵するはずである。
 タナゴの飼料は錦鯉飼育残りの浮上餌と冷凍イトメで、泥鰌も底を這いずるから沈下性の集魚ペレットも投与していた。冬季の餌やリは魚も無し。緩い水流と曝気だけの管理だ。

 昨季は「人工産卵床」を用意して設置したカプセルの吸水口と出水口にタナゴは集まったものの産卵管の出ない個体では人工産卵床の確認も出来なかった。自然環境下に近い池を用意しているのに水槽飼育用の人工産卵床を設置しても「馬鹿みたい」に思えたから今期は池の環境での産卵に挑戦だ。「稚魚が食べられる」と言う懸念は稚魚だけが集まれる保護水域を用意してカバーする。これは昨夏にフイールドの上の池でマツカサ貝を避暑させていた槽で中に藻を浮かべ環境作りをするつもりだ。

 さて今期、人工餌の工夫は「的外れ」のリスクもあるものの高温期耐性をつけるためには体力が肝心だと考えて栄養価の向上を狙ったのだ。しかし消化吸収の前に摂取してくれるかどうかの実態は不明のままで、いわば一人合点、悪く言えばごり押し強制も否めない。
 それでもあえて混合するのは「嫌なら吐き出してくれるだろうし、それはそれで同居生物の餌になる」と言う事に尽きる。今期の調合に新たに加えるのは酒粕、アサクサ海苔とバナナである。既にアサクサノリと酒粕は植物性ヨーグルト飲料で溶解中で、これに生菌剤粉末を混合し、傷みの早いバナナは給餌時にフードプロセッサーで混合して与える算段ですでに購入済み。
 出来たペーストは三等分し二パックは冷凍庫へ、ひとつは容器で溶いて冷蔵庫である。今期はほぼ毎日オチョコ一杯を投与してみる。

 バナナを混合してしまうと冷蔵庫内でも一週間程度しか鮮度を保てないだろうし、毎日混合する手間も嫌なので、ほぼ1カップ程度の作り置きでやってみる。これを小さいソースの容器に入れてタナゴやドジョウの給餌と一緒に「チューッ」でお終い。人工餌のため欲しいと思っていたフードプロセッサーを購入したのでシェーバーの交換が遅れた。1台の替え刃はすでに製造中止でもう一台は蓄電池が不良になった。どちらにしても交換時期なのであるが身だしなみより貝の飼育に年金が消える。


気が付かなかったアオダモ

2021-04-04 | 小父のお隣さん
 S先生がフイールドに来た折り「あそこにある白い花、アオダモでしたよ」と指差しする。アオダモはもう十年も昔の事になるが政府が国民一人一人に1万円だったかの給付金を出した折り、その金で他の樹種も含め苗木を購入し定植したものの、時を置かず盗み去られてしまった。当時、花粉か蜜源植物として導入したのだと思うけれどそれ以来、「アオダモは庭木にも人気樹」と言う事を知り、再度、購入定植しても盗掘必死とあきらめた樹種だった。

 それ以降、庭木や鉢植えのアオダモ系の樹種を見る事があったものの花まで見たことはなく今回が初見である。外来のスモークツリーに似て好感の持てる花姿だったが、ここに野生種があることが判った以上、差し芽で何本か用意してみる気になった。雌雄異株なので結実してくれるかどうか不明なものの秋口に結実を確認出来たら実生繁殖も行ってみたい。一見、なんじゃもんじゃの開花株にも似た感じがしたものの蜜源植物として大いに役立ちそうに見え涎が垂れそうだ。
 崖地から枝を伸ばし開花している風情はヤマザクラの魅力とは異なる清浄の趣があって「好きだなあ!」と独りごち。

   


発生槽の手入れをした

2021-04-04 | 水辺環境の保全
 食草園内に設置した三基の発生槽の内、陶器製の槽内にだけボウフラが発生していたが残りの二基は皆無だった。S先生が来場した折に伺ったところ「水を替えた方が良いでしょう」とのアドバイスだったので雨後、流路の水量が多いのを幸いに二基の水を入れ替えた。
 ステンレス製の水槽は上部端に箍が無いので歪みが見えて気分が悪く、拠点で雨水溜まりに使っている片割れと交換した。こちらは箍が接合されているので歪むことは無いはずだ。中央黒色塩ビ製水槽の水は100ℓ、ステンレス水槽の水は200ℓほどだった。ステンレス水槽は底部が半球状なので安全のため半分は地下に埋めてある。
 水を交換した水槽二基は陶器製より早く設置しておいたのだがボウフラもユスリカも発生しなかったのは不思議だ。腐食物として投入した葛葉などの影響もあったのかどうかは不明のまま。

 この二基の水色さえも同じではなかったのだが捨てた水の中に塩ビ槽からはモエビが出てきたので、もしかしたらユスリカや蚊の卵や幼虫は捕食されて発生しなかった可能性がある。
 今回、交換した水の中には雨後増水を採取して貯めたから余分な生物は居ないと皮算用しているのだが・・・。街中では溜水などは蚊の発生源として不衛生扱いだけれども、ここでは食物連鎖を保障する喰われるものの発生環境物に他ならない大事な器物である。まあ、てな事を妄想しているのは小生だけだろうが自然劣化の耄碌恍惚に類する事でもあるから「ならぬ堪忍するが堪忍」していただきたい…。

 この水槽ではガガンボは発生しないものの飛翔しているとトンボに見えてしまい作業の気勢をそがれる。燕の初見は遅く2日、そろそろダビドかカワトンボが出る頃で目移りして困る。

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二頭目も伸展失敗!

2021-04-03 | 小父のお隣さん
 泥浚いと運搬で服も気持ちもドロドロで帰宅したら玄関前にジャコウアゲハがひっくり返っているではないか。すぐ近くの基礎には脱皮殻がある。蛹だった今朝までの二日ほど、黒く変色していたから「羽化は時間の問題」と見ていたが、外出中の昼間に羽化するとは思いもしなかったのである。
 フイールドでは風が多少は強めだったから玄関先も強い風があったかもしれぬ。それで落ちてひっくり返ったままだったのだろうと指に止まらせて拾い上げたら左の後ろ翅が折れたたまれたままになっている。既に翅は展開して硬化しているから修復は不可能で初飛行も出来ずあたら命を失うだけの誕生になったのだ。

 末期の水ならぬ末期の糖水でもと蜂蜜を湯で溶いて綿棒で口のあたりに持っていっても嫌がるだけで無駄だった。このチョウがまだ蛹だった2月のある日、生協の宅配で上側の支持糸が切れて逆さまになってしまったのを接着しておいたのだった。思い返してみれば恵まれない個体だったのだ。
 ウマノスズクサは伸張しているものの葉の展開は無く隠れ場所も無い。翅の状態を観れば片側だけでなく両側とも変形があるし羽ばたきもお蚕様の蛾のような羽ばたきしかできなかったし、小生に出来る事は近くのフジバカマの中に止まらせる事だけだった。

        

葦角抜き

2021-04-03 | 水辺環境の保全
 トンボ池に葦角が目立ってきた。羽化台に数本は許容範囲なのだが繁茂されても地下漏水トンネルを張り巡らされるだけなので抑制は必須な植物である。
 ニホンアカガエルは孵化したしヒキガエルは孵化したけれどゼラチン質に留まっていて、これを作業で崩したくは無いのだが幸いにも作業範囲に卵を産み落としてはおらず安心してスコップ片手に池に入った。

 作業は地下茎のある辺りにスコップを押し込み根茎を浮き上がらせ抜き取る事の繰り返しであるが、指ほどの地下茎は基盤層に走っているので、これはこれで力仕事だ。てなもんで地下茎を芋蔓式に取り除く事は不可能で、残った地下茎からの発芽は必至なのだった。結局は葦角抜きも片付く事のない自転車操業なのだった。
 
 俳句作りが趣味の遊人なら「葦角」なんてお題は興をそそられるかもしれないものの、そういう恩恵にあずかれない小生としては「凶を誘う」一品に過ぎない。アシをヨシと言い換える向きもあるものの「ヨシ角」とは呼ばない伝統は「良し悪し」とは無縁だ。ところでまあ、うちの外様の葦角だけは抜去できず永遠です。

              

今日のエッ!品「黒豆スイーツは二種」

2021-04-02 | 何よりの楽しみ
 この日、終日降雨だからと言って視聴に値するような番組は無し。正月に使わなかった黒豆一袋があったので煮てみる事にした。ハナマメは先だって調理したものの黒豆は初めてである。しかしながら「鹿も四つ足、馬も四つ足」と言う故事もある様に、「花豆もマメ、黒豆もマメ」なのだから一念発起してマメに調理してみるのだ。

 レシピは豆の袋に記載されている通りに行ったが、一晩、煮汁に浸けたままにして翌日に仕上げたのは良かったのかどうか。とにもかくにも根気・辛抱・我慢のスローフードである。
 煮豆まではトラブルも無く出来て、煮汁がたいそう残っている。砂糖が豆重量の8割ほど使用しているだけに廃液として捨てるのも無駄使いに思え、結局は煮詰めて豆に絡めてしまった。

 そうなると煮豆以上の甘納豆以下の風情で、結局は半分をハナマメ調理で使った残りのカカオパウダーにまぶしてしまった。糖液を煮詰め絡める過程ではシナモンも加えたのだが、ちょっと不思議な味に感じた。ホームセンターで100円で購入した容器に詰めたらそれはそれ、スイーツ風に見える。まあ、爺我自賛の暇つぶしはこれにて大団円!。
 しかしなんだなあ、煮豆まではふっくら軟らかに出来上がったのにシロップを煮詰め絡める過程でシワシワになり固くなっていく。お豆さんて難しい。マメにやっていても・・・。

 フライパンで煮詰める  ➡   一晩乾燥  ➡   小分けして完成

再び強制排砂

2021-04-02 | 水辺環境の保全
 放流路の補修に加え急遽行わなければならなくなった取水地の手入れ、さすがにくたびれて休日にするつもりだったのに思わぬ再度の降雨の結果、送水量が11ℓ/分にまで低下してしまったら先送りは出来ない。他の作業は手を出さない決意で強制排砂作業にだけ出かけたのだ。送水時間は40分と決めていたけれど立ちんぼも辛く、浸食されている左岸の窪みに玉石を運んでみたが、やっぱりくたびれ感は否めない。

 途中で石運びは放棄してカウントダウンタイマーが鳴ったのを区切りに撤収したのだ。道具小屋に機材を格納するついでに吐水口で流量を計測してみた。一旦は断水状態を呈する事もある作業直後の吐水口なのだが十分な水量が出ていて計測すると26ℓ/分と最大吐水量を計測できた。これは前回から5日目にして再度の強制通水の結果なのだろう。送管内の土砂や付着物が綺麗になった証でもある。
 しかしながらくたびれ果てて帰路にはドリンク1本補給してしまった。明日は休んで日帰り温泉だ。こんな手太楽を褒めてくれる人など居ないから自分からご褒美を与えねば動機が痩せる。

               ➡   玉石はまだまだ不足

             花ふぶき黄沙でよどむ谷の空ポンプ噴かせつ玉石投げる
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

どこから来てどこへ行った⁉

2021-04-01 | 小父のお隣さん
 きつい作業が続いた。労働強度から言えば中程度の作業ではない大樹の伐採や杭打ちなどの水系保全作業だった。くたびれた自覚があるから一日の休養を取ったのだが結局は鉢物の植え替えで午前は終わり、昼食後には食草園に移植したいカタバミを掘り上げようとしゃがんだら羽化したばかりのジャコウアゲハがいるではないか。庭のウマノツルクサも50cmほどに伸びて親蝶も羽化する頃だとは感じていたが午後の羽化体は初めてで、外壁には越冬蛹が幾つも取りついてはいるものの黒化した蛹は見ていない。

 そもそもぶら下がっている蔓は雲南百薬の根元でここには蛹など無かったはずだし、至近の基礎や外壁にも羽化した痕跡の殻は無いのだ。
 となると「どこから来たのだろうか?」と言う疑問が解消しない。脱皮してから地上に落ちて再び止まり木としてそこにいるのは考えられなくも無いけれど、それほど歩行能力がある状態とも思えなかった。翅が展開していないし1時間ごとに撮影すれば今まで見る事のなかったジャコウアゲハの初飛翔まで鑑賞できるかと期待したものの1時間後には姿が無かった。翅の展開はしたとしても硬化する時間は無かったはずで、イソヒヨドリにでも捕食されたのだろう。
 まだ蛹のままの個体が五つほど外壁にあるが経験則で思うに、新聞を取りに玄関に出る時間帯には飛び立っているのがお約束…。

           

四月一日、年中行事!

2021-04-01 | 小人閑居して憮然
      二十三匹乙夜の間は
              会食放歌お墨付き ハアコリャコリャ

      許認可関係当事者同士
              接待会食お墨付き ハアコリャコリャ

      コロナ対策一年のらり
              解散風の具体策 ハアコリャコリャ

      誤倫誤倫と臭気もなびく
              五輪待たれるピーク五波 ハアコリャコリャ

      コロナGoToやるこちゃ解散
              国の守りは疾うに無し ハアコリャコリャ

      国の司の昼飲み白身
              永田田んぼにゃ吸血虫 ハアコリャコリャ

      霞む堰だでやる事見えん
              水争いのやり放題 ハアコリャコリャ

      お上のご意向遺憾で済ます
              恐れ入り谷の議士御仁 ハアコリャコリャ

      据えぬ足腰言霊遊離
              君子は居らぬまつりごと ハアコリャコリャ

      コロナや五輪審議は皆無
              手取り足取りもたれ愛 ハアコリャコリャ

      何をせずとも隅っこつつき
              これで吸血ご安泰 ハアコリャコリャ

      お墨付きなるペケペケペケが
              牛耳るお国が今の今 ハアコリャコリャ

      子ども育つに足らない稼ぎ
              なおらいばかりの永田町 ハアコリャコリャ