第２２８７話「典型」

GITANESは内ポケットに入れるのか？
それとは無関係に・・・。

ビジネススーツを着る人が時代とともに減って、
さらにコロナのせいでますますスーツ需要が
減っているという。

たしかに、以前の物差しではラフと言われる姿で
オフィスワークする人は増えているし、あろうことか
そんな恰好で客先を訪問する人もいる。

たまに他社を訪問すると、
「弊社ではオフィスカジュアルを推奨しています
（だからきっちりとスーツシャツネクタイを着用
していませんよ：という意味）」
のような表示があり、応対してくれた人がたしかに
ノーネクタイ姿だ　というケースも多い。
これはまったく問題ない。
なぜならば、こちらが「オフィスカジュアルを採用
しているところ」にお邪魔したからだ。
もちろん客の服装まで縛るようなルールではない。

ところが（以前にも書いたけど）、
こっちを訪問してきて
「うちはオフィスカジュアルなんで、こんな
恰好でお邪魔しまーす」というのは、ちょっと
ニュアンスが違わんか？
それも、ただ単にスーツシャツネクタイの恰好から
ネクタイを外しただけの姿で、オフィスカジュアル
もないだろうに。

ということも無関係に、
カジュアルかつビジネスシーンでもOKな恰好
と誰かが言い始めた典型の姿もどんどん増えてきた。
つまり、化繊がたくさん入った黒いスーツ、
パンツはくるぶしまでの丈、白いTシャツで
裾は出している・というスタイルだが、
もう見飽きた。
ダークスーツに白シャツ、それほど派手ではない
ネクタイという定番スタイルを脱したのに
化繊スーツに白Tシャツにスニーカーという
新しい定番スタイルを得ただけなのだなあ。

なんか、どちらにしても
多くの場合の男性ビジネスファッションって
つまらない。と最近よく感じる次第である。