GITANESは細くないから大丈夫。
それとは無関係に・・・。
書斎に何かの封筒があり、少し膨らんでいたので
「これなんだったっけ?」
と指でぎゅっと押してみたら画鋲だった。
そういえばしばらく前に画鋲を使用し、
残ったいくつかをまた後日使うつもりで
封筒に入れていたのだった。
完全に自爆である。
細いものの先端が怖いのはおそらく
子供の頃の記憶によるものだろう。
幼稚園のころ、近所のミツジの家で
画鋲を踏んでから画鋲が大嫌いになった。
同じ頃、自分の親指の腹にホッチキスを
打ち込んでしまい、ホッチキスが苦手になった。
ひとつ上級生の女の子が幼いころ誤って
自分の小指をミシンで叩いてしまって
ひどいケガを負った話を聞いて、ミシンが
怖くて仕方ない。
小学生のころ名札をつけたり外したり
するのもイヤだった。
レコード針を近くで見るのもイヤだった。
名前に「針」の字を使わなくてもいいのに
と思っていた。
それなのに洋服屋に就職して
サイズ直し等のため服に針を刺すのが
仕事になってしまって一苦労した。
注射は今でも嫌いである。
今回は封筒を握った結果、親指の真ん中に
チクリと痛みが走った。
それが記憶を呼び覚ました。
ミツジの家には砂壁があって、そこには
彼やおねえさんが書いた絵がいくつか
貼っていた。
彼の家を描いた絵も貼られていた。
彼の父は大工さんで、自分の家も建てたのだから
特別な思い入れもあったのかも知れない。
その絵は四隅のうち、3か所だけ画鋲で
留められていた。
あれ?どうして3つしか画鋲がないのかな?
と思った瞬間右足裏の真ん中に激痛が走った。
根元まで刺さった画鋲を外すのが怖かった
ことまで思い出した。
またしばらく先端嫌いの人生が続きそうだ。
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