6月8日は関東地方の梅雨入り平年日です。今週前半は大陸から移動してくる高気圧に覆われ梅雨前線が南海上に離れるため全国的に青空が広がる予想で、関東地方の梅雨入りは今週後半になりそうです。今日は午後から青空が広がり、笠間で27.9℃、涼しい海風が入った水戸でも25.7℃まで気温が上がっています。
東京から戻ったため今日は友部のアパートで在宅勤務、そして明日は休業日、水曜日から会社の事務所に出社を予定しています。晴天予報の明日は、6月1日に開園したひたち海浜公園をのんびり散策する予定にしていたところ、なんと火曜日が休園日であることがわかりショック。急遽、今日の午後休暇を取得して、ひたち海浜公園に行ってきました(笑)。仕事のほうは、5月、6月と一息ついている状態なので、水曜日からの3日間で何とかやりくりできそう・・・
昨年12月以来、ほぼ半年ぶりのひたち海浜公園です。まず向かったのは砂丘エリア。目的はハナハタザオの花です。昨年7月上旬に訪れた時はほぼ終わっていたので、咲き始めに見てみたいと思っていました。
砂丘エリアを歩くと、薄紫色の清楚な花が点々と咲いていました。
砂丘エリアに咲く花の紹介です。
保護エリアでは沢山の花が咲き始めていました。
ひたち海浜公園のHPによると、ハナハタザオはアブラナ科ハナハタザオ属。絶滅が危惧される貴重な植物で、環境省の第4次レッドリスト(2012年)では絶滅危惧ⅠA類に指定されています。
続いて草原エリアを横断し、観覧車の方面へ向かいます。姫金魚草(リナリア)が満開です。
名前の通り、小さな金魚のしっぽのような可愛らしい花です。
一方、シャレーポピーは終盤を迎えていました。
続いて、常陸ローズガーデンへ向かいます。純白のバラが咲いていました。アイ・スバークという名前のドイツのバラです。
常陸ローズガーデンの説明です。HPによると、バラは形・色・香り、そのすべてが美しくエレガントな様から「花の女王」として世界中多くの人に愛され、茨城県の県花となっています。
ハマナスの花です。現在、バラの園芸品種は3万種以上と言われていますが、その基をたどると、概ね8種の原種バラにたどり着きます。 原種のひとつである「ハマナス」は茨城県が太平洋側の自生地の南限で、ひたち海浜公園では約1600株を植栽しています。ハマナスが自生する南限地は鹿島にあり、5月27日にその南限地を訪れ本ブログで紹介しました。
ひたち海浜公園では沢山のハマナスが咲いていました。
砂丘エリアでも見かけたこの白いバラは砂地に這って咲いています。同じく原種の1つであるテリハノイバラでしょうか・・・
続いて、今日のもう一つの目的である樹林エリアへ向かいます。
早くもイチヤクソウが満開です。
昨年見かけたピンク色のイチヤクソウを探しましたが、昨年ほど色の濃い花は見つけられませんでした。
ウメガサソウも群生して咲いています。
昨年6月13日に訪れた時よりも開花のペースが早い印象です。
目的のオオウメガサソウが見られるエリアにやってきました。今年はガイドツアーは中止となり特別保護区に立ち入ることはできませんが、一般者が散策できるルート沿いでも見ることができます。
うつむくように可憐に咲くその姿から「森の妖精」とも呼ばれているそうです。
オオウメガサソウについてひたち海浜公園のHPから引用します。
オオウメガサソウとは、ツツジ科(旧イチヤクソウ科)の草状小低木(常緑)で、北半球の温帯から亜寒帯を中心に分布し、日本では北海道・青森県・岩手県と国営ひたち海浜公園などごく限られた場所に自生しています。茨城県レッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類に、環境省レッドデータブックでも準絶滅危惧に指定されており、本公園は日本の自生南限地とされています。主に日当たりのよいアカマツ林の林床で生育し、貧栄養な砂質壌土に地下茎を伸ばして、高さ10㎝程の茎の先に淡いピンク色をした直径1㎝程の花を咲かせます。梅の花によく似た花を咲かせるため「ウメガサ」の名がつき、よく似たウメガサソウより大きいことからオオウメガサソウと名付けられました。
砂丘に咲くハナハタザオ、樹林帯に咲くオオウメガサソウ、そしてハマナスの花。イチヤクソウやウメガサソウの群生も見ごたえありました。ひたち海浜公園はネモフィラやコキアで知られていますが、ひっそりと咲く花たちもおススメです。