今日は今月最後の休業日でした。梅雨前線が南下しているため磐梯山へ山登りに行く予定にしていたところ、オホーツク海高気圧からの北東風と上空の寒気の影響が残り、午前中は天気が良くなさそうです。急遽行先を変更し、千葉県最東端の銚子と、鹿島神宮をめぐってくることにしました。なぜ銚子かというと、先日テレビで放映された銚子電鉄に乗ってみたくなったからです。銚子電鉄は関東最東端のローカル線。銚子から外川まで6.4kmを結んでいます。
友部のアパートを8時に出発。銚子まではちょうど100km。高速道路を使わずに2時間20分で到着しました。銚子付近では午前中は霧雨の予報。予報通り、神栖あたりから雨が降り出し、銚子大橋を渡る頃には本降りとなってしまいました。
銚子駅近くの駐車場に車を止めて銚子駅へ向かいます。銚子駅前のモニュメントです。
銚子電鉄の駅はJRのホームの中にあります。ホームに入ると1番線に大きな醤油の樽。銚子は醤油の町でしたね。
雨は予想より早くやみました。2番線ホームの先頭で11時15分発の外川行き電車を待ちます。
「絶対にあきらめない銚子」。これが噂の、ネーミングライツによる駅名愛称です。次は「パールショップともえ」仲ノ町です。
3000形がゆっくりと入線してきました。元京王5000系ですね。懐かしい。京王線から伊予鉄道へ譲渡され700系として活躍し、平成27年末に2両が銚子電鉄に入線し3000形としてデビューしました。カラーは「澪つくし号」のブルーのイメージカラーになっています。
澪つくし号の表示。ブルー一色です。京王線の時代は、赤幕に白字で特急と表示されていました。
初海あおいのヘッドマーク
車内に入るとこのような中吊りがありました。京王初代5000系コラボ乗車券発売の案内。京王初代5000系はさまざまなローカル鉄道で活躍しているようです。これはさすがに売り切れでしょう。
売るものが無くなってきたので音を売り始めたようです。テレビ放送では線路の石を販売してましたが、すぐに売り切れました。
車内の様子。この後、多くのお客さんが乗車してきました。
沿線の案内図。銚子電鉄は銚子から外川まで6.4kmの区間に10個の駅があります。それぞれに愛称がついています。
11時15分に銚子駅を出発。3つ先は本銚子駅。愛称は「上り調子本調子 京葉東和薬品」です。車内案内放送も可愛らしい女性の声で、思わず吹き出しそうになりました。
本調子ではなく本銚子駅に到着。次は「かさがみくろはえ」。いや、楽しいですね。車内でも多くの観光客が盛り上がっていました。
髪毛黒生に到着。もともとは、笠上黒生いう駅名でした。この駅でタブレット交換を行っていました。いつもはここで列車がすれ違うようです。今日は間引き運転のためすれ違いはありません。
6つ目の駅は海鹿島(あしかじま)。ここは関東最東端の駅です。
9個目の駅は犬吠駅。OTS犬吠埼温泉駅です。次は終着駅外川。「ありがとう とがわ」と表示されています。
外川駅に到着する前、後部の運転台をのぞいてみました。
終着駅となる外川駅に到着。駅にはデハ800系が展示されています。今は現役を引退して休車となっています。手前にはレトロな郵便ポストとスクーター。昭和の雰囲気ですね。
駅の外に出ると、NHK連続テレビ小説「澪つくし」のロケ地の説明
このモニュメントはひまわり? 笑顔の塔と呼ばれているみたいです。
レトロな駅舎
出発を待つ3000形
弧廻手形と呼ばれる一日乗車券を購入したので何回でも乗り降り可能ですが、新型コロナウイルスの影響で電車が間引いて運行されているので不便です。
帰りは銚子駅の一つ手前の仲ノ町駅で下車。
駅では様々なグッズが販売されています。デキ3とデハ1000形の写真が掲示されています。本来であれば仲ノ町車庫を見学できるのですが、新型コロナウイルスの影響で今はクローズとなっています。
駅の外からのぞいてみました。左側のデキ3は日本の鉄道で最も小さい機関車で全長4.4m。あと数年で100周年を迎えるそうです。右側は元営団地下鉄丸の内線の1000形。
こちらは2502形。これも元京王の5000系です。オール千葉でおもてなしのヘッドマーク。
銚子駅側から車庫を眺めます。2002形と2001形が並んでいます。いずれも元京王2010系です。これも懐かしい。京王時代はグリーン車でした。2002形は元西武カラー。2001系は青電色です。正規のダイヤで運行されれば、これらの電車も実際に運用されていることでしょう。
2002形のヘッドマークをズーム。2001形に掲出しているマークとは若干異なります。
2001形の行先表示板。
少し銚子駅側へ進むとようやく1000形が見えてきました。どうやら1000形は1両しか保存されていないようです。
銚子駅と仲ノ町駅の間の踏切から銚子駅を眺めると、成田線と特急列車の間に銚子電鉄3000形が停車中でした。
さて銚子駅で車に乗り、犬吠駅へ向かいます。ここには銚子電鉄の売店があります。まずは、まずえもん神社にお参り。銚子電鉄の救世主「まずえもん」です。黒いマスクを着けていました。
まずえもん神社の御守りが販売されていたので、笑売繁盛の御守を購入。もちろん、ぬれ煎餅(お得なわけあり品)もゲットです。「まずい棒」は次回にしましょう。
犬吠埼灯台を見学後に屏風ヶ浦へ向かう途中、ちょうど犬吠駅に3000形が到着したところでした。
見どころいっぱいの銚子電鉄の旅でした。悪天候にもかかわらず、多くの観光客が訪れていました。コロナが収まった頃にもう一度訪れてみたいですね。