10時40分に薬師岳を出発します。ちょうどロープウエイの始発が到着したところで、数名の登山客が先を急いでいきました。のんびりと高山植物や周囲の景色を楽しみながら登山道を山頂へ目指します。樹林帯ではハルゼミの大合唱でした。薬師岳から上では小鳥たちのさえずりが聞こえてきます。ホトトギスやカッコウの鳴き声が目立ちます。青空のもと蝶々が飛びかっていました。しかし、何よりも驚いたのは虫の大発生。気温が上がった影響でしょう。刺すことはないので、あまり気になりません。
足元にはイワカガミが咲き乱れています。
ちょうど、ムラサキヤシオツツジが見頃を迎えています。
そして気になる山は、前の記事で紹介したはるか彼方にうっすらと見える金華山。帰って地図で確認するまでは牡鹿半島のあたりかなという漠然とした認識でしたが、高度が上がるにつれて全貌が見えてくるのが楽しみです。しかし時間の経過と共に霞がかかり、肉眼でも識別しにくくなってきました。
写真に加工を加えてコントラストをつけてみました。石巻湾の先に浮かぶ金華山と牡鹿半島の山々。晩秋から冬にかけてはもっと鮮明に見えることでしょう。
ムラサキヤシオツツジ咲く登山道を山頂へ向かいます。緩やかな登りが続き高度を上げていきます。
五葉松平の最上部。
白い花はオオカメノキでしょうか。ムラサキヤシオツツジと紅白のコラボです。
木々の背が低くなり見晴らしの良い山登りが続きます。薬師岳から見上げた雪渓の横を通ります。正面には蔵王連山と福島の街並み。
福島市と信夫山を見下ろします。
標高が上がると一面の白い花。ミネズオウの花です。これもツツジの仲間です。
山頂が見えてきました。その先には今まで見えなかった吾妻連山が姿を現しました。
最後の崖登りで見かけた小さな可憐な花。コメバツガザクラです。これもツツジの仲間です。
9時40分。標高1700mの安達太良山山頂に到着。山頂からは磐梯山や飯豊山、吾妻連山などの展望が広がっていました。山頂からの展望については次の記事で紹介します(続く)