かねてより一度泊まりたいと思っていた芦原温泉の宿に泊まってきました。
芦原温泉の歴史は案外新しく、明治16年かんがい用の井戸を掘っていたところ
熱水が噴出し、以来温泉街として繁栄してきた。
昭和40年頃まで、福井の繊維産元が大阪の商社の接待に利用し
300名を超える芸者もいて多いに賑わったらしい。
各宿で源泉井戸を持っており、宿それぞれ異なる泉質が楽しめ、
又、湯量も豊富なところから、源泉掛け流しで提供される宿が多い。
12畳以上ある広い部屋だった。
2畳の踏み込み。
ベッドが置かれた部屋もあり、6名は泊まれる部屋だった。
飲み物が入った冷蔵庫だが、余裕と冷凍庫有り。
しかし、ミニキッチンではなく、水が使える洗面所とは離れていて少々不便。
非温泉の風呂も付いている。
抹茶を頂きながら、部屋でチェックイン。
廊下の一面は、杉戸絵。
館内は全て畳敷きで気持ちが良い。
家紋の文様が書かれた1枚板が並ぶ。
見事な漆塗り。
70度の源泉が満たされた湯壷で温泉卵を作り、ロビーで頂く。
お一人様1個。
チェックイン後19:00までのサービス。
約20分で丁度よい加減の温泉卵が出来上がる。
源泉に含まれる塩分で味付けされ、とてもおいしい。
風呂場に 温泉旅館番付が貼られていて、この宿も名を連ねている。
何をもって番付されたのか?
好きじゃない行司さん。