木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)



おはようございます。

伊豆山中は少し雲が多いけど、穏やかな晩秋の朝。

室温16℃、まだストーブは焚かないというか、薪がありません。

朝食は磐田から持参したみそ汁とサラダがメインです。

ちなみに昨夜は包丁を握って刻んだこちらもいつものシャキシャキ野菜炒めです。

さて、昨日の訓練校では、軽くですが、暖房に切り替わったエアコンがかかっていました。

先週書きかけの製図を完成させます。

まだ全然できていませんが、今日は先に進みます。

こちらの訓練校の研ぎ場でもう一度カンナを研いで、

検定試験用の部材を削ります。

カンナくずをご覧下さい、けっこう厚いです。

支給される部材は規定寸法の1.5~2㎜増し、これを矩(かね・直角)を意識して

規定の寸法に揃えます。

薄い削りでは時間もかかるし、刃も摩耗するので、厚手に削るのです。

そのためにはカンナを荒仕込(あらしこ)や中仕込(なかしこ)に仕立てる必要があります。

今まで、私のカンナのイメージは「削ろう会」の

超うす~いカンナくずが理想と思っていました。

また、ちょっと勉強しないといけません。

部材の木口をご覧下さい、斜め平行四辺形になっています。

矩に削るのが基本ですが、こんな斜めに削る方法もあるのです。

私は経験がないので、野田会長に「これってどうやって削るんですか?」

と教えを請います。

ちょっと説明しにくいのですが、カンナの刃の出てない部分を利用します。

意外と簡単にできましたが、ここでもやはり厚削りが基本となります。

会長は「もっと、厚く」と言います。

刃の研ぎは、ますます重要になってきます。

2時過ぎに部材が整ったので、墨付けです。

検定用のこのサイズの部材、久しぶりです。

そして、部材に××がついた相変わらずの墨付けミス。

ここはカンナの薄削りを消しゴムがわりに墨を削ってつけ直しします。

墨付けをしている間に、吉田校長がノミのしのぎ面を整えてくれました。

もう、ノミの研ぎはできたと思っていましたが、

刃先を指先で触ると鋭利さが違います。

キャリアが違うので、追いつくことはできませんが、近づきたいです。

やっぱり、訓練校はこの実技が楽しく、一日中新しい刺激をもらっています。

終礼で沓澤先生が「習ったことは家で頭で考えて復習してください。

大工は頭で考えろ。」

はい、了解しました。

さあ、今日は夕方には雨が降り出すかもしれないと予報が言っています。

それまでに、先週やり残した木材の運び出し、積み直しをします。

その後の筋肉痛や疲労感を考えるとちょっと気持ちが萎えますが、

やります。

皆さまも深まる秋の日曜日を楽しくお過ごしください。



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