映画「世界にひとつのプレイブック(2013年公開・原題SILVER LININGS PLAYBOOK )」を観た。
【解説】それぞれに最愛の人を失い心に傷を負った男女が再生していく姿を、笑いや涙を交えて描いたヒューマンコメディ。監督は「ザ・ファイター」のデビッド・O・ラッセル。主演は「ハングオーバー!」のブラッドリー・クーパーと「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンス。妻の浮気が原因で心のバランスを崩したパットは、仕事も家も失い、両親とともに実家暮らし。いつか妻とよりを戻そうと奮闘していたある日、事故で夫を亡くして心に傷を抱えた女性ティファニーに出会う。愛らしい容姿とは裏腹に、過激な発言と突飛な行動を繰り返すティファニーに振り回されるパットだったが……。パットの両親役でロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーバーが共演。第85回アカデミー賞では作品、監督、脚色、主演・助演男女と主要部門すべてでノミネート。ローレンスが主演女優賞を受賞した。
会話の量やスピード、音量、不躾な内容や一方的な考え方、キャッチボールが存在しない重なる会話・・・「excelsior(より高く)」は良い言葉なのだが、どうにも主人公に思い入れ出来ないのは何故だろう?世の中では年々優しい言葉や対応に溢れているが、それに向き合う人たち(本作品では親や元妻、友人たち)の疲弊についてはまだ残念ながらスポットが当てられていないと思いつつ、エンディングを迎えた。ちなみに邦題が何とも微妙である。
本作品でアカデミー主演女優賞を獲得したジェニファー・ローレンスがとてもチャーミングだった。