先日テレビで二週にわたって放送されたベテラン漫才コンビの仲直り企画。
以前は家族ぐるみの付き合いもあったほどの仲の良いコンビだったが、ちょっとしたことでこじれてしまって数年が経っていた。最終的には和解をしたのだがとても興味深く観てしまった。そもそも仲違いとはそんなもんだし、ひょんなきっかけで元通りになるものだが、年を重ねる度にお互いに意固地になる気持ちもよく分かる。
自分の場合、目を合わせないほど、会話もしたくないほどこじれる前に静かに距離を置いてしまうので普通に会話は出来るのだが、彼らの場合は同じ職場だけに、会わざるを得ない状況での「つのり具合」は半端ではなかっただろう。
「戦争は始めるよりも、終わらせる方が難しい」と言われるが、もし始めたとしたら出来るだけ早い段階で対応しないと根深くなるし、「まあまあ」の曖昧な解決方法も通用しなくなる。もちろんそれは当事者が重々承知はしているが、今回のようにどちらが先に折れるかにこだわる気持ちも非常によく分かる。以前同様なケースで先輩たちの間を取り持とうとしたことがあったが、なかなか難しかったことがある。それは時間が経ち過ぎてしまったことからの固執からだったと思う。
ただもうこの年齢だから、それで付き合いが終わったとしても、仲違いでもなく離れてしまうこともあるのでそれはそれで仕方ないじゃないかな?とも思う。長く付き合いが続くのも、そこで終わるのもまた人生である。